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小型EVのバッテリーもZEH活用の時代がやってくるのか【スマートエネルギーWeek 2020】

小型モビリティもZEHにひと役買う時代

「スマートエネルギーWeek 2020」が東京ビッグサイトで開催された。同イベントは、第16回[国際]水素・燃料電池展、第13回[国際]太陽光発電展、第11回[国際]二次電池展など、全8つの展示会が同時開催となるものだ。

 今回、注目したのは「第10回[国際]スマートグリッド EXPO」に出展した『河村電器産業(カワムラ)』。HEMS(ヘムス=ホームエネルギーマネジメントシステム)やZEH(ゼッチ=ネット ゼロ エネルギーハウス)対応ホーム分電盤、EV普通充電用電気設備などを展示していたが、小型電気自動車「FOMM ONE(フォム・ワン)に目が止まった。緊急時には水に浮く4人乗り電気自動車として注目されている車両だ。

 展示の目的は、大容量バッテリーを持たない小型電気自動車から家庭との電源のやり取りをするイメージ提案のため。電気自動車の駆動バッテリーから自宅などへ電源供給を行なう場合、ピュアEVの日産リーフや、FCVのトヨタ・ミライなどの市販電動車の多くでは「CHAdeMO(チャデモ)アダプター」を使用して外部給電するが、チャデモを持たない小型モビリティでも可能にできるというものだ。

 そのHEMS・ZEH対応ホーム分電盤、切替開閉器盤の展示とともに置かれていたのが、東京R&Dパワーソリューションズの「DCDCコンバータ機能付き双方向車載充電器」。小型モビリティ車載パーツを前提に開発中のもので、6.6kWの出力容量を持ち、双方向型のために充電も給電もこの一台で制御が可能であり、さらには車内でのAC電源としても利用ができる。

 チャデモを介した外部給電は、DC(直流)でのやり取りとなるのだが、これはAC(交流)でやり取りするという。まだ開発中ということだが実現すれば、大容量バッテリーを搭載した普通車でなくてもFOMM ONEのような小型電動モビリティをZEHの蓄電池システム代わりに使用できるようになり、今後のモビリティと電力の融合のひと役買うことになるかもしれない。

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