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「DQN」呼ばわりされたくない人必見! アルファード&ヴェルファイアのやってはイケないカスタムとは

30系アルファードをセンス良くイジッていた、ベテランオーナーがアドバイス

 今や国産大型高級ミニバンの地位を不動のものとした、トヨタ・アルファード&ヴェルファイア。特に3代目(ヴェルファイアは2代目)は、高級感を全面に押し出したパッケージングが好評。外観は大柄なボディ形状を採用し、メッキパーツをふんだんに使用。

 また大型フロントグリルの採用により、ゴージャスかつ押し出し感あふれる表情も特徴。まさに威風堂々とした佇まいという印象である。

 カスタマイズのベースとしても人気の車種で、アフターメーカーが開発した専用パーツが数多く出回っている。しかしノーマルでも威圧感漂うスタイリングだけに、イジり方によっては周囲を威嚇するかのようなオラオラ感が出てしまい、それを街中で見たクルマに興味がない一般市民は『ドン引き』してしまう可能性もある。

 しかもオーナー自身は必ずしもそうではないのに、チャラチャラした『マイルドヤンキー』と思われてしまう可能性が高い。乗っているクルマで人を判断されてしまうのは心外だが、周囲の目は意外と厳しいのが現実。

 しかしセンス良く手を加えればカッコ良く決まる素材。世間からマイルドヤンキーに見られないようにするには、どの辺りに気を付けてイジッたら良いのだろうか。 そこでクルマのドレスアップ歴が非常に長く、最近まで30系アルファードをカスタマイズしていたというYさんに、アル&ヴェルをイジる上での注意点を伺った。これからアル&ヴェルを買ってイジろうと考えている人は必見だ。

 

威圧感の源、フロントマスクのイジり方に注意すべし

 「アルファードやヴェルファイアがイカツいと言われる要因は、大きなグリルやメッキパーツで構築されたフロントマスク。

 メッキパーツをブラックメッキなどで多少トーンダウンさせたり、メッキ部などにボディ同色のカバーを付けることで、多少なりともイカツさを抑えられるのではないかと思います。

 例えばグリルの下に被せる『Tスタイル』グリルフィニッシャー(30系前期アルファード用)は、グリル自体の面積を狭く見せることで威圧感を和らげ、顔つきをシャープに見せてくれます」。

 「それでもメッキパーツはアル&ヴェルの魅力でもありますし、イカツさを和らげるのも限界が出てきますので、メッキを生かせる上質な仕様にシフトするという手もあります。

 それならばメッキのバランスは純正でちょうどいいと思うので、基本的にはメッキパーツを追加したり、逆にメッキをつぶさない方がクルマの良さを生かせる。僕が乗っていたアルファードもメッキはそのままでした」。

「足し算」ばかりではなく「引き算」もするべし

「アル&ヴェルはボディが大きいので、あらゆる箇所で個性を出しやすいクルマです。カスタマイズのパーツも豊富なので、いろいろ付けたくなる気持ちも分かります。

 でも全体のバランスを考えずに、ただ欲しいパーツを付ければ付けるほどやり過ぎな感じになり、威圧感も強くなってくるので注意したいですね。

 確かにどんどんイジっていけばカスタマイズカーとしてのレベルは上がりますが、クルマそのものの良さが失われる可能性もあります。カスタマイズは足し算ばかりではなく、引き算も大事なんです。

 例えば“このパーツを付けたら、逆にこのパーツを外してみる”。全体のバランスを考えながら手を加えたいです」。

 「僕の場合は欲しいパーツをリストアップしたら、それらのパーツを装着した全体像を頭の中で思い浮かべて、さらに俯瞰でイメージをつかみます。

 自分のクルマを客観的に見られるようになったら、他の人からどんな感じで愛車を見られているのかが分かってきます」。

足まわりに大人の余裕を感じさせるべし

 「ローダウンすれば重厚な雰囲気が出てカッコ良く見えますが、個人的には高級志向のアル&ヴェルに関しては、ホイールが被るまでベタベタにして走るクルマではないと思っています。高級感が失われますし、車体に歪みも出ますからね。

 そういう意味ではエアサスを活用して、大人のゆとりあるセッティングで決めたいです。イベントやミーティングではエアサスで車高を全下げして低さをアピールしつつ、走る時はフェンダーとタイヤに指1本入るくらいの車高でキレイに『ツライチ』になるようセッティングすれば、走っている時も止まっている時もカッコいい」。

「いくらベタベタが好きと言っても、日常生活で乗りづらかったら意味がないですからね。普通の人にとってはちょっと車高が下がっているくらいの方が『小洒落ているな』という感じで好印象に見られるのではないでしょうか」。

光モノは光らせるシーンをわきまえるべし

 「ナイトシーンで目立つために、LEDなどの光モノを取り入れたアル&ヴェルも多いです。例えばヘッドライトやテールランプを加工したり、下まわりにアンダーネオンを入れたり。

 個人的には光モノは嫌いではないので否定はしませんが、やり過ぎるとクルマがどうしてもヤンチャっぽく見えちゃいますよね。

 さらに、どこで光らせるかというのも重要。イベントやミーティングなど停車している状態で光らせるのはまだしも、青や赤などの光をピカピカさせながら一般道路を走るのはただの迷惑行為でしかない。

 もしも前を走っているクルマのドライバーが、バックミラー越しにピカピカ光っているクルマが近付いてきたらどう思うか。考えてみたら答えは分かりますよね? シーンに合わせて使い分けたいところです」。

※写真はイメージです

オーナー自身の身だしなみや振る舞いにも気を使うべし

 「最後にカスタマイズとは別の話になりますが、アル&ヴェルのようないいクルマに乗っていると『どんな人が乗っているんだろう?』とオーナーにも目が行きがちです。

 しかもカスタマイズしていたら普通のクルマよりも近寄りがたいオーラが出てしまうので、立ち振る舞いは普通の人以上に気を付けた方がいいと思います」。

※写真はイメージです

 「極端な例ですが、クルマから降りてオラつきながら歩いていたら、まさに『ヤンキー』という印象を持たれてしまいます。高級車に見合った紳士的な振る舞いを心がけたいですね。そして個人的な考えですが、クルマにお金をかけているのにオーナー自身が身だしなみにお金をかけていないのはダメだと思う。

 例えば穴が開いているボロボロのジャージなどを着て乗っていると、もうカツカツで無理して高級車に乗っているように見えてしまい、逆にクルマの品格を下げてしまう恐れがあります。別にスーツとかじゃなくてもいいので、高級なアル&ヴェルに見合った小綺麗な服装で乗って欲しいものです」。

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