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【開発責任者インタビュー】一度履いたらやみつきになる RAYSの旗艦ブランド「ボルクレーシング」の魅力とは

レースで培ったノウハウを、一般車向けにフィードバック

 言わずとしれたレイズのフラッグシップブランド『ボルクレーシング』。レースカー仕込みの鍛造ホイールは、そのスペックの高さに加えて、高いデザイン性でも人気を誇る。ボルクレーシングの特長は「ボルク中毒」とも呼べるような固定ファンが多いこと。多くのクルマ好きたちを虜にするのは何故なのか。ボルクレーシングの魅力に迫る。

【画像ギャラリー】2020年限定モデル7種類8本の詳細カット

 

 創業以来ずっと、レイズはレースに携わってきた。F1やWEC(世界耐久選手権)といった最高峰レースをはじめ、あらゆるカテゴリーのレースに積極的に参戦。

「たとえば100万本作ったホイールのうちの数本でも不良が出たらレースは完走できない。その厳しい世界の中で、40数年間やってきました」
と語るのは、レイズの山口サン。ボルクレーシングの開発責任者であり、レース部門の責任者も兼ねる。

 レースホイールなんて自分とは関係ない世界の話。そんな風に思う人もいるかもしれないが、それは違う。確かにレース用に作るホイールは、市販のそれとはまるで違う。でも、そこで得たデータや知識、製法のノウハウなどは、実は全てがレイズの市販車用ホイールにも継承されている。それは、同社が設計から開発、量産まで全てを完全に自社で行っているからに他ならない。

「『100%インハウス』っていう言い方がとても雰囲気としてはわかりやすいと思うんですが、解析から設計、製造、塗装、全てを自社でやる。レース向けホイールも市販モデルも同様です。何故かといえば、外注に出してしまったら、その技術は何も私たちの手元には残らない。金型、解析、鍛造のプレス然り、レース用ホイールを作るというのはとても凝縮したエッセンスがあります。その世界を体験したエンジニアであり、設計者たちは、当然多大なノウハウと実績を持っている。図面一枚描くにしても、やはりそういう世界を体験してきた人が描くものは味があるように僕は思うんです。レースを知らないとダメというわけじゃない。でも知っていたらもっといいんじゃないかな、と。それを市販のホイールに生かせるから」

高品質であることは、走ってみれば実感出来る

 レースの世界で闘いを続け、数々のタイトルを獲得してきたレイズ。勝つのには、理由がある。積み重ねてきた莫大な経験値と、多くのデータから叩き出したスペック。それをストリートに還元していけば、自ずと走りを楽しめるホイールが出来る。

「高性能なホイールをより身近に、出来るだけ皆さんが手に取りやすいような価格で提供出来るようにしたいっていうのが我々の考えなんです。『だって僕らは鈴鹿走るわけじゃないんだから、レースの知識なんて関係ないじゃん』ってことではないんですよね。解析したデータに裏打ちされた設計っていうのは、一般車両であっても乗れば実感出来るほど違います。驚くほどスムーズに走る」

「高剛性とか言うと一般のお客サンは。『固いホイールってギシギシするんちゃうか?』とか思いがちなんですけれど、剛性があがれば、タイヤがちゃんと動くようになるし、ダンパーもちゃんと機能する。ホイールが歪むことなくタイヤ幅全てを使って走れれば、非常になめらかに走るんです。簡単に言うと、『俺、運転上手くなった?』と思わせるぐらい違うはずです」

 それを証明するかのように、ボルクレーシングは実にリピーターが多いブランドで知られる。一度味わってしまった優秀性は、手放すのが惜しくなる。次に買うホイールも、やっぱりボルクがいい。そう思う人が実に多い。その期待を裏切らないために、ボルクレーシングは進化を続ける。技術の進化による性能向上に加え、多様なニーズに対応するべく、近年は非常に多くのモデルを開発。

「30数年前は、ホイールを買うお客さんの80%が20代と言われていましたが、今ではかなり年齢層が広がっています。同時にクルマも多様化している。仕事でクラウンに乗らなきゃあかんっていう人もいるし、俺は現場に行くからハイエースだっていう人も、手頃な軽自動車がいいという人もいます。その人たちが、やっぱり昔から履いていたボルクを履きたいと思ってくれるのなら、それぞれに向けてどういうデザインを提供するかっていうのが重要になってくる」

 各車種用のサイズさえ作ればいいという問題ではない。同じスポークデザインが、スポーツカーには似合っても、セダンだとバランスが悪く見えることだってある。
「だからボルクレーシングとしてのコンセプトはキープしながら、それぞれのクルマによって見せ方を変えていく。同じ6本スポークに見えても、ここはもうちょっと丸くとか、少し大きく見せようとか、色々アレンジをしながら展開しています」

ストリートでは「格好いい」が絶対条件

 高性能を支えているのは、レース用ホイールと同様の鍛造製法によるところが大きい。軽量かつ高剛性で、品質安定性にも優れているが、強くて軽いホイールなら売れるのかといえば、またそれは違う。

「レースと市販モデルでは求める物が違います。レースでは、勝つためにどう技術をすり込んでいくかっていうことが9割を占めますが、アフターマーケットに出すホイールは、カッコ良くなければいけない。鍛造ならばいいのかというとそれも違って、鍛造、鋳造それぞれに良さがあります。鋳造の最大のメリットは、ご存じのように溶けた溶剤を再凝固させてカタチを作るので、デザインの自由度が高い。それに対して、鍛造はあくまでも固体を金型で加圧するんで、どうしたって平坦になりがちで、太さもそんなに細くならないし、多彩な面を作るのは非常に困難なんですね」

「でも、それでも私たちがやりたいと思ってる鍛造の姿というのがあって、より細く、よりダイナミックに、よりなめらかにするにはどうしたらいいんだろうと。金型の限界まで突き詰めて、これまでの鍛造の枠を打ち破るような挑戦を続けてきました。純正ホイールをわざわざ履き替えるって、何かより高い満足度を得られる物ではなかったらやらないと思うんです。そこで『他より軽いんだからコレでいいでしょ』なんてことは絶対言いたくないんですよ。軽くて強くて剛性があって、さらにひと味違うカッコいいデザインを提供したい」

 山口サンは自らを「一番のボルクレーシングユーザー」だと言う。歴代の愛車の足元は、常に自社ホイール。それを見ては、「この車種にはこんなデザインが似合うのでは」とか「もっとこんな色があったらいいのに」というようなユーザー的希望が沸き上がり、それらをレイズならではの高い技術で現実のものにする。

 レース参戦の経験で得たハイスペックな性能と、アフターマーケット市場で磨いたファション性。そのどちらもが絡み合って進化し続けるからこそ、ボルクレーシングは色褪せない。

【画像ギャラリー】2020年限定モデル7種類8本の詳細カット

 

【詳しくはこちら】
RAYS
tel.06-6787-0019
https://www.rayswheels.co.jp/products/brand_detail.php?lang=ja&brand=VOLK
製造元:RAYS ENGINEERING

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