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「偽りの性能」を許さない! レイズ独自の「特許技術」とそこに潜む「贋作問題」とは

特許取得の独自技術でニッポンのホイール業界をリード

「ニッポンのものづくり」を具現化し、こだわりのホイールを数多く世に送り出しているレイズが、特許技術に関する記者発表を行った。その内容は「表面処理」や「加工法」といった意匠関連が中心。レース用からフィードバックした機能パーツとしてホイールを進化させてきたレイズが特許取得に力を注ぐ理由とは? それを紹介していこう。

繊細なデザインを三次元曲面上に再現

 モータースポーツユースからストリート、そしてドレスアップまで、あらゆるユーザーに対して常に最大限の安心と最高レベルの性能を提供するため「完全なるインハウス製作」「メイド・イン・ジャパン」を貫くレイズ。

 その性能やクオリティは、世界のさまざまなレースに供給されていることはもとより、日産・GT-RやフェアレディZ、マツダ・ロードスターなどに純正採用されている実績でも明らかだ。どんなに軽くて、強くて、人目をひく魅力的なデザインであったとしても、性能の伴わないホイールを自動車メーカーが採用することは、決してないからだ。

 ここで紹介する「A.M.T.(アドバンスド・マシニング・テクノロジー)」は、レイズが世界に誇る鍛造スポーツホイール「ボルクレーシング」のブランドアイデンティティをビジュアライズした技術。

 ちなみに、この技術が考案されたきっかけは、1996年に誕生した空前のヒット作「TE37」にある。当時はブランドロゴがステッカータイプであったため、使っていくうちに劣化したり、剥がれてしまうこともあったという。

 そこでボルクレーシングのアイデンティティを美しい状態のまま保つ方法として、レイズのエンジニアたちが思案を重ね、さまざまな方法を試しながら編み出した渾身の技術が「A.M.T.」なのだ。

 鍛造成型したホイールに塗装を施したのち、マシニングでブランドの銘を彫り込み、クリア塗料を重ねる。「A.M.T.」は一見単純そうで、じつは相当に難易度の高い切削技法。

 というのも大半のホイールのスポークは、フラットではなく曲面。さらにインチやサイズによってスポーク形状は変化し、正確に同じ調子でロゴを彫り込むのは至難の技。レイズはこの技法を確立するために、工作機器から切削工具の刃先までを、自社で設計・開発。他では簡単に真似のできない独創の技術として、すでに多くのアイテムに採用されている。

 パッと見は似せられても、機能や性能は絶対にコピーできない特許技術「A.M.T.」で刻まれたシンボルは〝偽りの性能〞からユーザーを守ってくれる技術でもあるのだ。

2次元面と3次元面を連続して切削処理

 機能美を基本コンセプトに据え、スポーツホイールにもデザイン性という付加価値をいち早く投入したレイズ。前項で紹介した「A.M.T.」は、ブランド表示を〝装飾〞と言えるレベルにまで押し上げた画期的な技術だ。さらに「REDOT(アール・イー・ドット)」はマスキングせずに塗装面に色が差せる技術。「e‒PRO COAT (イープロ・コート)」は、塗装後にマシニング加工した部分だけに電着塗装で色を乗せる技法で、レイズホイールならではの繊細なペイントカスタムを可能にした。こういった表面処理加工の何れもが、特許を取得したレイズ独自の技術となる。

 試行錯誤の末「A.M.T.」を具現化した立役者である株式会社レイズエンジニアリング設計開発部の伊藤和則部長。「A.M.T.はブランド表示を革新した技術。進化を続けるレイズにふさわしい新たな象徴です」。

 さらに今春、レイズホイールだけのデザインに新たなパテント技術が加わった。鋳造ホイールのスポーツブランドとして展開される「グラムライツ」のアズールシリーズに採用された「HYBRID MACHINING(ハイブリッド・マシニング)」がそれだ。

 2次元面と3次元面という、加工形態が異なる複数の面をひとつのデザイン面と捉え、連続して加工処理することを可能にした技術で、個別に加工するよりも製造コストを大幅に削減。画期的な造形レイズブランドに相応しいハイクオリティな意匠造形にして、リーズナブルな価格での商品化を実現している。

 ちなみに鋳造ホイールは製造時に歪みが生じやすく、切削による繊細な造形の再現が難しい。そこでレイズでは、この工法で加工するホイール専用のラインを設置。工作用の旋盤や加工用の刃物も独自で開発した。機械加工時の歪みを検知するセンサーも専用品を使い、製造クオリティを厳重にコントロール。デザイナーが思い描いた造形を、切削加工で狂いなく再現することに成功している。

 さて今回、大阪のレイズ本社で行われた「表面処理・意匠関連知財」に関する記者発表には、代表取締役の三根茂留社長をはじめ、第一商品企画部の加藤照幸部長、前出の伊藤氏が同席。特許を取得したレイズのさまざまな独自技術ひとつひとつを、丁寧にレクチャーしてくれた。

「弊社のホイールは、鍛造はもちろん、鋳造もメイド・イン・ジャパン。機能部品というスタンスのまま、今後も独創の技術を磨き、続けたい」とは三根社長。昨今はどんな商品でも“安かろう”がいいという風潮があるが「レイズでは“ブランド品”として成立する価値を提供していきたい」という。

 同時にいわゆるホイールの「贋作問題」に関する言及も。
「現在、マーケットではレイズの特許を侵害した商品が見受けられます。とくにA.M.T.。そこで夏のキャンペーンとして特許関連の告知と周知を行います。一定期間を過ぎても販売が続けられている場合は、次の手段を取らせていただくことになります」とは前出の加藤氏。

 高性能であるがゆえ、そして人気があるがために、技術やデザインを他のメーカーに模倣されやすいレイズのホイール。しかし贋作に安全性を考えたものはない。クルマを、そしてレイズホイールを愛するファンのためにも、レイズは今後も独自技術の研究開発、さらにそれを守るための特許取得に力を注いでくれるに違いない。

「RAYS WORLD TOUR IN JAPAN」が近日キックオフ

 ここ数年、レイズが開催してきた「ワールドツアー」をご存じだろうか。アメリカのSEMA SHOWやアジア・オセアニア・中東など、海外へ向けたブランディングならびに海外正規代理店のために開催してきた、いわゆる最新製品の展示会である。

 これまでは香港・深セン・シンガポールにて開催してきたが、今年は世界的な状況を鑑みて、母国開催の運びとなる。これをフックにして、先述した特許を取得した独自技術の告知と周知も並行しておこなっていくとのこと。

 本来であれば日本全国のレイズ販売店やユーザーへ向けて大々的にキックオフイベントが開催される予定だったが、コロナ対策のためライブ配信にて全世界へアピールをおこなう予定。

 なおその模様は2020年8月10日の午前10時、富士スピードウェイより全世界へ生配信される。

《詳しくはこちら》
【YouTube】
https://www.youtube.com/user/RAYSMSC

【Facebook】
https://www.facebook.com/rayswheels/

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