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全ブランドのホイールとデモカーが大集合! レイズの魅力がたっぷり堪能できた【RAYS WORLD TOUR IN JAPAN】の中身

「レイズワールドツアー」でも高い技術力をアピール

 REDOT やA.M.T. など、特許技術を用いて表面加工を極め、これからは機能性だけではなく“造形性”を高めていくことにも力を入れて行くと発表しているレイズ。先日、富士スピードウェイで開催された「レイズワールドツアー・イン・ジャパン」においても、それらを含めた、レイズの高い技術力を国内外にアピールした。

「レイズワールドツアー」とは、世界中でカーカスタマイズや高機能スポーツホイールに対する需要の高まりを受け、これまでにも2017年に香港、2018年には中国の深セン、2019年はシンガポールといった世界各国に会場を設け、主に海外の正規販売代理店向けに3年連続して行ってきた世界レベルでのレイズホイールの展示会のことである。

※写真は2017年の香港ツアーの模様

 2020年の今年も、同様に海外での開催に向けて準備が進められてきたが、新型コロナウイルスの影響もあって、やむを得ず断念。そこで、今年は富士スピードウェイに舞台を切り替え、SNSなどでのライブ配信などを織り込み、「世界に向けて」というコンセプトはそのままに「レイズワールドツアー・イン・ジャパン」として8月10日に実施されたもの。

 屋外の展示場では、最新のレイズホールが装着されたレースカーやドリフトマシンなど、各ショップ&メーカーのデモカーが20台以上並べられ、一方の屋内会場では未発表の新作を含む同社を代表するホイールが100本近く展示されていた。また、富士スピードウェイの国際レーシングコースを占有し、ゲストに招かれたスーパーGTドライバーの運転による展示車両のデモンストレーション走行なども賑々しく行われた。

三根社長からもレイズのコンセプトをプレゼン

「レイズワールドツアー・イン・ジャパン」では、富士スピードウェイのクリスタルルームを会場として、プレゼンテーションタイムが設けられ、レイズの三根社長からも「The oncept is racing」があらためて語られた。

「“ワールドツアー”の言葉通り、従来から海外で行ってきたイベントではございますが、今年は日本開催と致しました。私どもの企業理念「The concept is racing」や「メイド・イン・ジャパン」からは、富士スピードウェイで開始できたことはとても良かったと思います」。

「ものづくりとしては、レイズは創業以来(45年前から)、モータースポーツカルチャーを理念として、高強度、軽量性、高剛性といったようなサーキットで使えるホイールを開発してきました。またそこからのフィードバックで解析技術を高めることができ、現在では、クルマに合わせたホイール開発にシフトし、自動車メーカーへのOEM供給なども行っています」。

「これからは、(機能性などの)目で見えない部分だけではなく、ファッション性や造形性を上げて行くことを狙いとして、積極的に設備投資も行ってきました。例えば、ステッカーから文字彫刻(マシニング)へと新たな工程を取り入れた意匠づくりも行っております」。

日産GT-Rと言えばレイズ、レイズと言えばGT-R

 三根社長からも語られたOEM供給だが、そのまさに代表例になるのが、日産GT-Rだろう。レイズワールドツアーにも、日産GT-Rの市販車両、そして、ニスモGT-R スーパーGT500のレースカーが展示され、両社にとっても関わりの深い、日産の田村氏、ニスモの松村氏も特別ゲストとして登場し、レイズを激励した。

ーGT-R フェアレディZ 統括責任者 日産の田村宏志氏ー
「スポーツカーをカッコよく決めるためにも意匠性は重要ですし、GT-RやフェアレディZにはレイズさんの鍛造ホイールがないと成立しません」。

ースーパーGT 総監督 NISMOの松村基宏氏ー
「レイズ社の一貫したレース活動からのフィードバックによる技術開発で、GT500レースに相応しいホイールを提供してもらっております」。

GRスープラで「純正」と「ボルク」を履き比べ

編集部員(杉)が山野選手運転に同乗して体感レポート

 富士の国際コースを占有してのデモラン&同乗走行における特別コンテンツとして注目されたのが、「純正」と「ボルク」の履き比べ体感企画。ありがたいことに、オートメッセウェブ編集部員も助手席に同乗させてもらった。

「とにかく切り始めのフィーリングがいい」とは山野さん

 車両はレイズのデモカーであるGRスープラ。まずは、GRスープラに純正ホイールを装着してコースを走行し、その後、レイズ ボルクレーシング“G025”に履き替えて、レーシングスピードでの挙動がいったいどれほど変化するのか? を体感するという企画。

 普段の一般道ではなかなか実現しない、富士スピードウェイならではの催しとなり、ピットインして純正からボルクレーシングに履き替える場面では、レースのワンシーンを彷彿させる、レイズスタッフたちの意気込みが感じられた。

 その、同乗走行の運転手としてGRスープラのステアリングを握ったレーシングドライバーの山野哲也さんも、ボルクレーシングのスポーツホイールとしての機能性を大絶賛。

「純正ホイールとボルクレーシング(G025)では、走り出してすぐに明らかな違いを感じることができました。もう、まったく違うね!! とにかく、動きが軽い。ボクの個人的な感じ方としては、GRスープラはFRなんだけど、大げさに言うと、ミッドシップのような動きになるって感じかな? ステアリング操作に対してよく動くようになり、時差なくフロントが反応して、鼻先をスッスッと曲がりたい方向に向けてくれるようになりました」。

「それからコーナーの奥が全然違うよね。ブレーキを踏んでコーナーに入って行って、クリッピングポイント付近でステアリングを切り込んだときも、操舵の効きが非常にイイです。アマチュアの方でも、絶対に感じることができると思います。じつは、プライベートでもマイカーには、いままでもすべてレイズのホイールを装着しているんですよ」と興奮気味に話す山野さんだった。

やっぱ「ZE40タイムアタック2」を見てほしい

「レイズワールドツアー」でも第一線で陣頭指揮を取っていたボルクレーシングの山口サン。分刻み、いや秒刻みでイベントが進行するなか「やっぱ、これを見てほしいかな……」と、オススメの1本を選んでくれたのが、2020モデルの限定販売となる「ZE40 TIME ATTACK ll 」。

 同モデルは三根社長のスピーチにもあったように、造形性や意匠性を高めるための表面加工処理が施された最新モデルひとつ。ベースのZE40が、解析技術の進化によって、ハイグリップタイヤからホイールに入力される応力を凌ぐ“強さ”を身に着けたことはもちろん最大限に評価されるポイント。

 その上に、REDOT製法によるレッド&シルバーのストロボラインや、A.M.T.マシニング技術によるロゴマシニングなどの表面処理が加えられた“ZE40 TIME ATTACK Ⅱ”。「大胆」かつ「繊細」にというキャッチフレーズが与えられた、この限定モデルに対する思い入れは、山口サンにとっても特別なものになっているようだ。

 これら最新ホイールを、もっともっとレイズファンにアピールしたいという気持ちが存分に伝わってきたレイズワールドツアー。コロナの影響で、いままでのように各地のイベントにブースを出展することができない状況が続いているなかにあっては、レイズにとってもファンにとってもすごく良い機会になったのではないだろうか。

【画像】FSWを爆走する「S30Z」や「ハイエース」、さらにボンネットもドアも逆開き「GT-R」など


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