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自由度が高いぶん複雑! 難解すぎるトヨタのディスプレイオーディオを紐解く

細分化される画面サイズや標準装備メニュー 「ディスプレイオーディオ“レス”」仕様にも注目

 ディスプレイオーディオは機能が多彩なだけでなく、車種によって設定される画面サイズやサービスが異なるため、複雑に感じてしまう。そこで、車種別にディスプレイオーディオのプランをわかりやすくまとめてみた。

 特に注目してほしいのは、実用面を大きく左右する、画面サイズやCD&DVDデッキがオプション設定されているか、といった点。

 以前の記事で紹介した通り、トヨタの「ディスプレイオーディオ」は、スマートフォンを使って運用することを前提としたシステム。SmartDeviceLink(スマートデバイスリンク)という機能を使い、スマホ内の指定のアプリをBluetoothで接続してディスプレイオーディオ上で使用できたり、Androidスマホなら「Android Auto」が、iPhoneなら「Apple CarPlay」で指定のアプリをディスプレイオーディオ上で使用できる、という理論。

 そのディスプレイオーディオ、なんとCDやDVDの再生機能は装備されていない。実はこれが大きな問題で、アルファード&ヴェルファイアやヤリスクロスなどにはオプション設定扱いで後付け可能だが、オプション設定すらされていない車種は、たとえアフターパーツ製品であっても装着ができない。小さなお子さんがいるとCD&DVDが重宝する家庭も多いハズだが……。

 ただし、車種によってはディスプレイオーディオが付いていない「レス仕様」が選べる。具体的には、RAV4C-HRは全車レス仕様が選べ、ランドクルーザープラドに至っては、レス仕様が標準。これを選ぶことで従来のような販売店オプションの純正ナビを装着できたり、外品ナビを装着できたりもする(販売店によっては、外品の装着を受け付けていない店舗もあり)。ただしRAV4C-HRの場合、車両とトヨタスマートセンターを通信でつなげる「T-Connectサービス」が受けられなくなることも知っておきたい。

アルファード&ヴェルファイアには後席モニターオプションも設定あり

 2019年12月に一部改良されたアルファード&ヴェルファイアは、エグゼクティブラウンジ以外のグレードがディスプレイオーディオ仕様となる。 エグゼクティブラウンジには、従来のナビが装着された「T-Connect SDナビゲーションシステム」が標準となり、他グレードでもメーカーオプションで同仕様への変更も可能だが、かなり高額となるためあまり現実的ではない。

 CD&DVDデッキや後席モニターがオプション設定されるが、ディスプレイオーディオ画面と後席モニターに同映像を流すことは不可能となる。しかも、死角の多いこの車両に求められるパノラミックビューモニターが、ディスプレイオーディオにはオプション設定されていないのも残念なポイントだ。

グレード&ディスプレイオーディオ画面サイズ
◆エグゼクティブラウンジ以外 → 9インチ 
※エグゼクティブラウンジは10.5インチの従来ナビモデル(T-Connect SDナビゲーションシステム)。他グレードもメーカーオプションでT-Connect SDナビゲーションシステムに変更可能

CD&DVDデッキ
◆ディーラーオプション設定あり(3万7500円+工賃)

後席モニター
◆12.1インチ・ディーラーオプション(9万5000円+工賃)
※ディスプレイオーディオ車のみ選択可能

オプション
◆TV視聴 → +3万円
◆エントリーナビキット → 6万円+工賃
◆T-Connectナビキット → 10万円+工賃 
◆オペレーターサービス → 年払3300円(月払300円)
※T-Connectナビキットのみ
◆オペレーターサービスPlus → 年払5500円(月払500円)
※T-Connectナビキットのみ
◆マイカーサーチPlus → 年払2200円(月払200円) 

新型ハリアーには12.3インチの大画面仕様あり

   2020年6月にモデルチェンジしたハリアーは、上位モデルZ/Zレザーパッケージが12.3インチの大画面仕様となっているのが特徴。

 それ以外のグレードは8インチとなるが、G/Gレザーパッケージもメーカーオプションで12.3インチへと変更できる。Z/Zレザーパッケージは、T-ConnectナビキットとTV視聴が標準設定されているのも他車種と異なるところだ。

グレード&ディスプレイオーディオ画面サイズ
◆Z/Zレザーパッケージ → 12.3インチ / 左記以外 → 8インチ
◆G/Gレザーパッケージ・メーカーオプション → 12.3インチに変更可能  

CD&DVDデッキ
設定なし

オプション
◆TV視聴 → +3万円 ※Z/Zレザーパッケージには標準装備
◆エントリーナビキット →  6万円+工賃
◆T-Connectナビキット → 10万円+工賃
※Z/Zレザーパッケージには標準装備
◆オペレーターサービス →年払3300円(月払300円)
※T-Connectナビキットのみ 
◆オペレーターサービスPlus → 年払5500円(月払500円)
※T-Connectナビキットのみ
◆マイカーサーチPlus → 年払2200円(月払200円)
◆リモートスタート → 年払2200円(月払200円)

RAV4は「ディスプレイオーディオレス」の設定あり

 PHVを含むRAV4は、グレードによってディスプレイオーディオの画面サイズが2種類設定される。

 全グレード、ディスプレイオーディオレスにすることも可能だが、その場合、トラブル時にオペレーターが対応してくれたりする「T-Connectサービス」は受けられない。

グレード&ディスプレイオーディオ画面サイズ
◆Xグレード → 8インチ 
◆Xグレード以外 → 9インチ  
◆全グレード → ディスプレイオーディオレス選択可能

CD&DVDデッキ
◆設定なし

オプション
◆TV視聴 → +3万円
◆エントリーナビキット → 6万円+工賃
◆T-Connectナビキット → 10万円+工賃 
◆オペレーターサービス → 年払3300円(月払300円)
※T-Connectナビキットのみ
◆オペレーターサービスPlus → 年払5500円(月払500円)
※T-Connectナビキットのみ
◆マイカーサーチPlus → 年払2200円(月払200円)

プラドは全車「レス」が標準! 色々な選択肢が考えられる

 8月に一部改良されたランドクルーザープラドは、標準がディスプレイオーディオレス仕様になっているのがポイントだ。

 メーカーオプションで9インチのディスプレイオーディオが設定されているが、こちらを選ぶと車両周囲の状況を4カメラでサポートする「マルチテレインモニター」や高性能な14スピーカー、ETC2.0などもパッケージ化される。また、3年間無料更新できるトヨタ純正ナビ「T-Connectナビキット」も付帯する。

 気になるそのお値段、TXは42万円でTZ-Gは46万6000円。しかもTV視聴はオプション(=別料金)。他には従来の純正ナビキットも付けられるし、カロッツェリアやパナソニックなど社外のナビシステムも選べる。この辺りは購入者個々の考え方や価値観によって変わってくるだろう。

グレード&ディスプレイオーディオ画面サイズ
◆標準 → ディスプレイオーディオレス 
◆全グレード・メーカーオプション → 9インチ 

CD&DVDデッキ
◆ディスプレイオーディオ車には設定なし

オプション
◆TV視聴 → +3万円
◆オペレーターサービス → 年払3300円(月払300円)
◆オペレーターサービスPlus → 年払5500円(月払500円)
◆マイカーサーチPlus → 年払2200円(月払200円)

ヤリスクロスは夏&冬場に便利なリモートスタートが追加可能

 ヤリスクロス(2020年8月~)は、全車ディスプレイオーディオが搭載され、グレードによって画面サイズが7インチと8インチの2種設定される。

 CD&DVDデッキをオプションで助手席下に追加できるのがポイントで、離れた場所からスマホでエンジン始動できるリモートスタートが追加できる(ハイブリッド車のみ)のも注目したいところだ。

グレード&ディスプレイオーディオ画面サイズ
◆Xグレード → 7インチ 
◆G/Zグレード → 8インチ

CD&DVDデッキ
◆ディーラーオプション設定あり(3万7500円+工賃)

オプション
◆TV視聴 → +3万円
◆エントリーナビキット → 6万円+工賃
◆T-Connectナビキット →10万円+工賃
◆オペレーターサービス → 年払3300円(月払300円)
※T-Connectナビキットのみ
◆オペレーターサービスPlus → 年払5500円(月払500円)
※T-Connectナビキットのみ
◆マイカーサーチPlus → 年払2200円(月払200円) 
◆リモートスタート → 年払2200円(月払200円)
※ハイブリッド車のみ

ヤリスはCD&DVDの「ディーラーオプション」あり

 ヤリスは、全車にディスプレイオーディオが搭載されており、画面サイズはXグレードが7インチ、G/Zグレードが8インチとなる。

 ただし、Xグレードはメーカーオプションで8インチに変更することも可能。CD&DVDデッキを3万7500円+工賃で助手席下に追加できる。

グレード&ディスプレイオーディオ画面サイズ
◆Xグレード → 7インチ 
◆Xグレード・メーカーオプション → 8インチに変更可能 
◆G/Zグレード → 8インチ

CD&DVDデッキ
◆ディーラーオプション設定あり(3万7500円+工賃)

オプション
◆TV視聴 →+3万円
◆エントリーナビキット → 6万円+工賃
◆T-Connectナビキット → 10万円+工賃
◆オペレーターサービス → 年払3300円(月払300円)
※T-Connectナビキットのみ
◆オペレーターサービスPlus →年払5500円(月払500円)
※T-Connectナビキットのみ
◆マイカーサーチPlus →年払2200円(月払200円) 

「ディスプレイオーディオレス仕様」が選べるC-HR

 2019年10月にマイナーチェンジしたC-HRは、全車ディスプレイオーディオを装備するか、レス化するかの選択が可能。

 残念ながらオプションにCD&DVDデッキの設定はない。つまりCDもしくはDVDデッキが必要で、C-HRが欲しい人は、Tconnectサービスを諦め、DVD再生が可能な社外デッキを買うしか現状は方法がない。

グレード&ディスプレイオーディオ画面サイズ
◆全グレード → 8インチ
◆全グレード → ディスプレイオーディオレス選択可能

CD&DVDデッキ
◆ディスプレイオーディオ車には設定なし

オプション
◆TV視聴 → +3万円
◆エントリーナビキット →6万円+工賃
◆T-Connectナビキット →10万円+工賃
◆オペレーターサービス → 年払3300円(月払300円)
※T-Connectナビキットのみ
◆オペレーターサービスPlus → 年払5500円(月払500円)
※T-Connectナビキットのみ
◆マイカーサーチPlus → 年払2200円(月払200円) 

カローラ系にはCD&DVDデッキの追加ができる

 カローラ系は全車7インチが標準となるが、グレードによっては9インチのディスプレイオーディオに変更も可能 CD&DVDデッキの追加もOKで、その場合はセンターコンソール前方に設置される仕様になるという。

グレード&ディスプレイオーディオ画面サイズ
◆全グレード → 7インチ 
◆カローラ/カローラツーリングはS/W×b、カローラスポーツはZ/G → 9インチに変更可能

CD&DVDデッキ
◆ナビキット未装着 → オプション3万8070円+工賃
◆エントリーナビキット/T-Connectナビキット装着車 → オプション3万7500円+工賃

オプション
◆TV視聴 → +3万円
◆エントリーナビキット → 6万円+工賃
◆T-Connectナビキット → 10万円+工賃
◆オペレーターサービス → 年払3300円(月払300円)
※T-Connectナビキットのみ
◆オペレーターサービスPlus → 年払5500円(月払500円)
※T-Connectナビキットのみ
◆マイカーサーチPlus → 年払2200円(月払200円) 

ライズはオプション追加不可! ただし従来のナビキットが装着可

 ライズは他車種と違い、ディスプレイオーディオへのナビキットやオペレーターサービスのオプション設定がない。機能自体の名前も「ライズ&ルーミー専用ディスプレイオーディオ」と、上記車種用とは区別しているようだ。

 そのためCD&DVDデッキの追加やTV視聴、Tconnectサービスを終以下出来ず、さらにはエントリーナビキットすらない。よって従来のナビ仕様が装備できる。その場合は画面サイズが7インチと9インチから選べる。

グレード&ディスプレイオーディオ画面サイズ

◆全グレード・メーカーオプション → 9インチ
※標準はオーディオレスのため、従来ナビ装着も可能

◆CD&DVDデッキ
ディスプレイオーディオ車には設定なし

◆オプション
なし

各車オプションの内容は変わる事もありえる

 ここに表記した以外にも、カムリやグランエースにもディスプレイオーディオが設定される。表記の仕様は2020年10月現在のもので、仕様は変更になることもあるため注意してほしい。後発の車両ほど、ディスプレイオーディオレス仕様が設定されていたりするため、今後の展開も気になるところだ。

※文中表記価格は税別です

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