サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

「つり革」「ホタル」「バルタン星人」! 「若者絶句」「おやじ胸アツ」の昭和カスタム7選

愛車の存在をアピールした時代

 流行は時代を写す鏡とはよく言うけど、歴史を振り返ってみれば、クルマにも幾多の流行が起こっては消えていった。そのなかでも昭和時代のカスタムというのは、クルマが輝いていた時代だけに、今では考えられないようなものも流行った。こんなものがなぜ!? というのもあったけど、それも時代。今回はそんな昭和カスタムを振り返ってみよう。

1)チンスポ・オーバーフェンダー・ワークスフェンダーなど

 今みたいにエアロなんていう気が利いたものはなく、レース車両を真似たものばかり。もちろん空力なんて関係なく、かっこよければよかった。気軽に装着できたのが、バンパーの下に付けるチンスポで、ワイド化するとオーバーフェンダーを付けたりした。さらに激しいのが、非常にワイドなワークスフェンダーで、今で言うところのブリスター的なものだが、過激さは比べようもなかった。もちろん警察の取り締まりも厳しく、違法改造で切符を切られることは普通だった。

2)オイルクーラー

 1970年頃の市販車ベースのレース車両に付いていたのがオイルクーラーで、しかもバンパーの前にむき出しで付いていた。これに当時のクルマ好きが反応しないわけはなく、いわゆる改造車はけっこう付けていたが、ホントにエンジンと接続するのは大変だし、そんなお金もなかった。ということで、本体を付けつつ、ホースはただグリルに差してあるだけというクルマがほとんどだった。

3)つり革

 つり革とは、電車のあれ。それをリヤバンパーの下にぶら下げるのが流行った。まったく理解不能だろうが、シャコタンの低さを後続車にわかりやすくアピールするためというのが有力な説だ。日産チェリーのテールランプを斜めにして付けるのとマッチングがよかった。

4)スプリングカット

 エアロ同様に、今のように車高調やダウンスプリングなんていうものはなかった時代。シャコタンにすべく、車高を下げるにはどうしたかというと、大胆にもスプリングをカットという手法が採られた。切る量は2巻カットなどで表現。もちろん純正のスプリングを切るので、遊びが出るなど乗り心地などは最悪で、ぴょんぴょん跳ねたたりしたが、それでもよかったのだ。

5)ホタル

 ホタルと言われても今や誰もピンともこないだろう。紫などにゆっくりと点滅する小さなランプで、リヤバンパーなどに埋め込んでその風情を楽しんでいた。当時、ゆっくりと点滅させるのは回路がけっこう大変だったが、それだけに画期的なアイテム。今ならLEDを使って簡単にできてしまうだろう。

6)バルタン星人、ウルトラマン

 2頭身ぐらいのバルタン星人やウルトラマンの人形の目が光るようになっていて、ブレーキランプと連動。リヤウインドの内側に付けるのが大ブームになった。 ただ、頭でっかちなので、頭の重さに耐えられず、後ろにのけぞってしまうことが多く、逆立ち状態で上下逆に付けているクルマも多かった。ちなみにブレーキランプの追加になるので、厳密に言うと違反だった。

7)光るリヤスピーカー

 1980年代に進化したもののひとつがカーオーディオで、いわゆるシステムコンポの登場だ。かなり高価だったのだが、それを付けていることをアピールしたのがリヤのスピーカーボックス。ウインドのところに設置して、後続車に大いに見せびらかしたものだが、夜になるとロゴが光るし、ブレーキと連動したものもあった。音質とかではなく、その存在自体をアピールしたのは時代だ。

モバイルバージョンを終了