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安くて速けりゃ言うことなし! 「コスパ」最強の「穴場的」中古ホットハッチ4台

ワインディングを走るのが楽しいモデル!

 クルマ好きであれば一度は所有してみたいスポーツカー。しかし、そもそもの車両価格が高かったり、実質2シーターのような日常の使い勝手においてやや難のあるモデルとなると、なかなか気軽に購入するというのも難しいもの。

 そこでオススメしたいのが、実用性の高いハッチバックをベースとし、スポーティーなエンジンや足まわりをプラスしたホットハッチだ。最近では少なくなってきてしまったホットハッチではあるが、中古車に目を向けてみるとまだまだたくさんの車種が存在しており、なかには車両価格30万円以下で狙えるものも少なくないのだ。

三菱 コルト ラリーアート Version-R

 残念ながら現在はホットなスポーツモデルをラインナップしていない三菱ではあるが、過去にはミラージュでシビックらとホットハッチの座を争った過去もあるほど。そんなミラージュ亡きあと空欄となったホットハッチの座に2006年に登場したのがコルト ラリーアート Version-Rである。

 ミラージュの後継として登場したコルトをベースに、同社のイメージリーダーでもあるランサーエボリューションのテイストを持ったエアロパーツをまとい、154馬力(登場時)まで高められた1.5リッターターボエンジンを搭載し、キッチリボディ補強も施された同車は古き良きホットハッチを思い出させてくれるモデルとなっていた。

 さらにモデル途中で「Version-R Special」という限定車をリリース(合計500台)。こちらはすでに高められていたボディ剛性を、ドア開口部に手作業で連続シーム溶接を施すことでさらに向上させたもので、より走りに拘るユーザーにオススメしたいグレードとなっている。

フォルクスワーゲン ポロ GTI(2代目)

 フォルクスワーゲン伝統のホットモデルであるGTI。現在はよりハードな「R」も存在しているが、やはり我々にとってはGTIという響きは特別なものがある。そんなGTIの名を冠するモデルでも手ごろな価格となってきているものが存在する。それが、2005年12月に日本に導入されたポロGTIである。

 通算4代目となるポロに設定されたGTIは、ポロGTIとしては2代目となるモデルで、エクステリアは同世代のゴルフ(5代目)のGTIと共通の意匠となっており、“ミニゴルフGTI”といったもの。

 搭載されるエンジンは、5ナンバーサイズのボディからすれば十分な150馬力を発生する1.8リッターのインタークーラー付ターボ。しかも1気筒当たり5バルブを備えた豪華なエンジンとなっている。

 また、ボディはスポーティーな3ドアと実用性に富む5ドアが用意されており、ユーザーの使用状況に応じて選ぶことができるという点もありがたいポイントである。

トヨタ ヴィッツRS(2代目)

 現在はグローバルネームの「ヤリス」となったヴィッツであるが、実は初代モデルから現行のヤリスまで、すべての世代でスポーティーグレードが用意されているモデルでもある。また、ワンメイクレースも初代モデルの頃から行われていたため、多くのチューニングノウハウが蓄積されているのもヴィッツの魅力と言えるだろう。そのヴィッツの中でも手ごろな価格で狙うことができるのは、2005年に登場した2代目モデルのRSだ。

 当時のヴィッツのラインナップの中で唯一MTが設定されていたRSは、エンジンこそ他の1.5リッターエンジン搭載グレードと同様のスペックとなっていたが、専用チューンとなる足回りは欧州車を思わせるしっかりしたもので、ワインディングを軽快に走行するのにピッタリの味付けとなっていた。

 しかし、ヴィッツRSの美点はノーマル状態ではなく、そこから手を加えていくにつれてハッキリと進化が感じ取れることだ。前述した通り、ワンメイクレースのノウハウや豊富なアフターパーツによって、自分好みの1台を作り上げていく楽しみがある。つまり、ヴィッツRSは素材感の強い1台と言うわけなのである。

シトロエン C2 VTS

 当時のシトロエンの中では最もコンパクトなボディを持っていたC2(直後にC1が登場するが)だが、WRCに参戦する車両のベースとなっていたこともあって、かなりスポーティーな性格のモデルとなっていた。特に日本に正規に導入したグレードは1.4VTRと1.6VTR、そして今回ご紹介する1.6VTSとどれもスポーティーグレードはのみだったのだ。

 ちなみにVTRは2ペダルMTのセンソドライブとなっており、5速MTとなるのは最もホットなVTSだけ。エンジンも1.6VTRに対して可変バルブタイミング機構などをプラスした結果、15PS増しの125馬力となっている。さらにファイナルもVTRに比べてローギアードとなっているため、瞬発力の高さも向上しているのだ。

 また、シトロエンらしい唯一無二のデザインも魅力のひとつ。あえてラインを合わせないサイドウインドウや、上下分割式のリアゲートなど、同クラスの国産車にはない魅力も詰まっている。

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