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やっかいな冬のクルマの「窓凍結」! 「やってはいけない」対策と「正しい」対応策3つ

クルマのフロントウインドウ凍結はどうする

「いらなくなったバスタオルをかけてフロントガラスの凍結を防止!」という警視庁警備部災害対策課公式ツイッター(@MPD_bousai)が先日話題になりました。そこで出勤等で急いでいる朝、車の窓ガラス凍結対策はどれがいいのか考えてみました。

■凍結防止シート

 凍結防止シートは風で飛ばされないようにドアでに挟み込むための耳やマグネットがついているものもあり設置・撤収も楽。また夏場は太陽光線・UVをカットして車内の温度上昇対策に使えるものもありオールシーズン活躍してくれます。

 使い古しのシーツ、大型バスタオルなどでも代用可能ですが、風に飛ばされないようにドアに挟み込むなどの養生が必要です。またラゲッジスペースに置くと霜が凍けて少々濡れることも。自宅の物干しなどに干す方法もありますが駐車場が離れていると車内に置かざるを得ません。その程度ならOKと許容するか、どうしても嫌なら濡れ対策を。

■解氷スプレーで溶かす

 便利なのが解氷スプレーです。原理はアルコールの凝固点が0℃以下のマイナス温度(エチレングリコール-12.6℃、イソプロピルアルコール-89.5℃)なので霜にかけると凝固点が下がり溶かしてくれるわけです。 市販のアルコール液で自作することもできますが、新型コロナで品薄が続いていますので道義的には消毒に使いたいですね。また手指消毒用アルコール液には保湿剤など油分を含むものもありますので、窓ガラスへの流用は避けたほうがいいでしょう。

 参考までに薬局でエタノール(エタノールIPはイソプロピルアルコール混合)を入手し耐寒温度に合わせて水1:エタノール2〜3の割合で混合すれば作れます。キャンプ用アルコール燃料でも作れるようです。また自動車用解凍ウォッシャー液も市販されています。そもそもウォッシャー液には凍結対策にメタノール(メチルアルコール)を含有しており寒冷地用は30%程度の濃度を持っています。

■暖機運転

 5分ほど早起きして暖機運転すればデフロスタの暖気でガラスが暖まり解凍できますが、暖機運転ができるのは一戸建てや隣家と距離があり迷惑にならない環境が必要かもしれません。また、多くの自治体がアイドリングストップを条例化または推進運動を展開していますのでご注意を。

 暖機運転は騒音と排ガスを排出しますので無用なアイドリングは避けたいところ。しかし道路運送車両法では乗車前点検が義務付けられていますので、視界確保に窓ガラスを解凍し、安全のための最小限の暖機運転は無用なアイドリングには該当しないと思われます。

 また凍結はフロントガラスで生じやすいですが、後部ガラスの解氷には電熱デフロスタ、両サイドの霜は車内温度が上がらないと解消しませんし、寒冷地ではサイドブレーキが固着している場合もありますので最小限の暖機運転は仕方ないかもしれません。もちろん迷惑になりそうなら解凍液などの対策を講じるほうが賢明でしょう。

 暖機運転はかつては推奨されましたが、いまの自動車には必要ないとされています。ただし、オイルなどを行き渡らせるのに数十秒間、またエンジンやミッション等駆動系が暖まるまではゆっくり走り負荷をかけないほうが望ましいでしょう。リモートのエンジンスターターも市販されていますので家の中から暖機運転をスタートさせることもできますが、暖房・電熱のデフロスタなど事前にスイッチ類をセットしておく必要があります。

■その他の方法

 スクレーパーで霜をかき落とす方法は時間がかかります。プラスチック素材以外の金属スクレーパーはガラス面を傷つけるリスクがあります。お湯をかけるのはガラスが割れる可能性があり、水をかけた場合も拭き取らないと再凍結します。降雪があった場合はまず車の雪下ろしをしなければなりませんので、暖機運転しながらの作業になるでしょう。

 ワイパーのゴムが痛むのを心配する方も少なくないと思いますが、ワイパーを立てておくとガラスに固着しません。ウォッシャー液を噴射するとワイパーも作動してしまいますので凍りついている場合はゴムブレードがちぎれる可能性もあります。ワイパーを立てず固着してしまった場合は無理にワイパーを作動させず解氷スプレーなどでゴムブレードを解氷してから作動させるほうがいいでしょう。

 というわけで、おススメは、まずエンジンをかけて暖機運転しつつ前後デフロスタを入れ、凍結防止シートを撤去、後部ガラスなどは解氷スプレーで溶かし、凍結対応ウォッシャーとワイパー作動で視界を確保。2〜3分もあればスタートできるのではないでしょうか。

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