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安全はお金で買える! 高齢ドライバーが乗るべき「安全装備充実」のお手ごろ輸入車4選

VWのアイコン的存在の5ドアハッチバックの新型ゴルフ。8代目となったゴルフ8は2021年中に発売される予定。

現行モデル(ゴルフ7)に対して多少のサイズアップがされたものの全幅を1790mmに抑えられている。もちろん充実の運転支援・安全装備が搭載される予定。AUTO MESSE WEBでは、車のカスタマイズやチューニングや旧車などの車にこだわる方から、福祉車両に関する記事まで様々な方のカーライフを応援するメディアです。

コンパクトカーでも輸入車には先進の安全運転支援装備が充実

 高齢ドライバーが安心して運転でき、事故を未然に防げるようなクルマ、つまり先進安全支援装備が充実しているクルマに乗るということは、本人はもちろん、家族にとっても有益なことに違いない。安全なクルマ=大きなクルマ……という考え方はずいぶん昔の話。

 今では高齢者でも”おっくう”を感じずにステアリングを握れるコンパクトなボディサイズでも、安全・安心で、先進運転支援装備が充実しているクルマは山ほどある。とくに輸入車のコンパクトカーは、それこそ「安全はお金で買える」と言っていいほどの安全性を売りにしているほどなのだ。

古くからこだわりの安全思想を掲げるボルボのSUVモデル「XC40」

 その筆頭が、北欧スウェーデンのボルボで、もっともコンパクトなSUVモデルのXC40だろう。何しろ、全グレードに世界最高峰のボルボの先進安全・運転支援機能「インテリセーフ」を標準装備。衝突被害軽減ブレーキには、視力の衰えた高齢者に優しい、昼夜問わずの歩行者とサイクリストの検知機能はもちろん、事故の多い交差点右折時対向車検知機能、対向車との衝突を回避する対向車対応機能まで備わっているほか、レーンチェンジ時に隣接車線車両との衝突を避ける後車衝突回避支援機能付きブラインドスポットインフォメーションがあり、なおかつ危険度が高いと判断した場合、元の車線に戻るようにステアリングを”グイッと”自動修正さえしてくれるのである。

 高齢者は駐車が面倒だったりして、コンビニなどの駐車スペースに前から駐車するケースも少なくない。しかし問題は出庫する時で、バックしたときの安全確保が重要になる(できれば出庫しやすいようにバックで駐めましょう)。そんなときに役立つボルボの先進安全装備がCTA=クロストラフィックアラートで、リヤバンパーに内蔵されたミリ波レーダーが歩行者やサイクリストを検知する。いわゆる後退時の踏み間違い”抑制”だけの機能とは違い、必要に応じて衝突被害軽減ブレーキまで作動させてくれるのだから安全であり、安心度はずっと高い。

 さらに360度ビューカメラも備わり、全方向において安全・安心だ。ちなみにボルボは30mの高さから車両を落下させるような過酷なテストを行っている、古くから安全にこだわっている自動車メーカーであり、高齢者本人、そしてその家族への絶大なる安心をもたらしてくれるのだ。XC40については、全幅1875mmの車幅が気にならなければ、文句なしにオススメしたい安全な輸入車ということになる。

Sクラス同等の先進安全機能を搭載する「メルセデス・ベンツAクラス」

 次に紹介するのが、メルセデス・ベンツのAクラスである。その売りは、コンパクトカーであってもメルセデス・ベンツ品質を提供してくれるだけではなく、何と、最上級のSクラス同等の先進運転支援システムを「レーダーセーフティパッケージ」として用意していること。飛び出し検知機能付きの歩行者対応のアクティブブレーキアシスト、高齢者がついうっかり事故を起こしてしまいがちな渋滞時の緊急ブレーキ、歩行者との衝突をステアリング操作で回避する緊急回避補助システム、障害物に向かって突っ込んでしまった際に作動し、車速を2km/h以下に抑えるドライブアウェイアシストなど、まさに先進の運転支援システムが満載だ。万一、高齢者ドライバーが意識を失った(寝ている)ような時には、自動で穏やかに速度を落として停止する、自動運転車ごとくのアクティブエマージェンシーアシストも装備されているのである。この機能ばかりは作動させる機会がないことが理想だが、万一の場合はあるに越したことはないと言える。

 さらに音声発話で様々な操作ができるMBUX(ハイ、メルセデスで応答してくれる自然対話式認識機能インフォテイメントシステム)は、高齢者であればこそ使いこなすことによって便利なクルマとの付き合い方が享受できる。また、扱いやすいボディサイズや小まわり性の良さなど、使い勝手も高齢者に適切だ。車幅も1800mm以下と、モニターに頼らずとも、駐車はしやすい。

徹底した安全装備に加えて小柄なボディで値段も手ごろの「VWポロ」も見逃せない

 もう1台の高齢者におススメできる輸入車のコンパクトカーは、ここで紹介する中でもっとも小型なVWポロである。

 約260万円からの価格は手ごろで、全幅も1750mmと狭い道の走行や駐車も楽々。しかしその品質、走行性能は、想像の中のドイツ車そのもの。さらにVWオールインワンセーフティと呼ばれる先進運転支援機能、基本的な安全性能、そして事故が起きたあとの被害を抑える二次被害防止機能まで徹底しているのである。はっきり言って約260万円からの価格で、これほどまでの安全・安心が手に入るクルマは、走行性能を含めて、そうはない。

 筆者の古い知り合いで、某有名自動車専門誌の編集長を務めたあと、自動車ジャーナリストに転身したKさんが、奥様の還暦祝いにプレゼントしたのが、赤いVWポロだった(先代)というエピソードもあるぐらい、歴代のVWポロは信頼できるクルマということだ(日本のコンパクトカーのベンチマークでもあり続けている)。もちろん、VWとしてこれまでにない先進性を備えた新型のゴルフ8が登場すれば、超おススメの1台になることは間違いないだろう。

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