この記事をまとめると
■街道レーサーの雰囲気を現代風にアレンジ
■ガンメタ塗装とはろ〜すぺしゃるのフルエアロを装着
■レカロシートやアルカンターラで高級感のある室内
懐かしくも新しい、ネオクラシックなスーパーキャリイ
実家が農家を営んでいたので軽トラに馴染みはあったが、さほど興味も持たなかった。「だって若い頃って、こんなふたり乗りのクルマなんてほしいと思わないじゃないですか(笑)」。だが年を経て、農作業に使っていた実家のクルマとはまた違う、味わい深い軽トラカスタムの世界と出逢う。なかでも惹かれたのがやんちゃでワルっぽい、旧車風の雰囲気を醸し出すはろーすぺしゃる。『ネオクラシック』をテーマに遊び心溢れるカスタムを展開する、スーパーキャリイを紹介しよう。
「はろ〜すぺしゃる」エアロで街道レーサー風! ステッカーチューンでセンスをアピール
チンスポ風のリップデザインもダクトが個性的なフロントバンパーも、せり上がるブリスターラインとスリットが大胆なフェンダーも、エアロパーツはすべて「はろ〜すぺしゃる」製。
ボディカラーは「たぶんシトロエンの純正色」であるガンメタで全塗装。カラーチャートを見て、パッと見でカッコイイなと思った色を選んだ結果だという。
ユニークでセンスの良さを感じさせるのが、各所に貼られたステッカーだ。アオリやウインドウに貼った「農」ワークスHataraku Kurumaステッカーは、「せっかくトラックなんでそれっぽく何か貼りたかったけど、チームに入りたいわけでもないしなと思って。一人で勝手にチームステッカー風に作ってみた」オリジナル。
後ろ姿にも見所盛りだくさん
マフラーはワンオフの星型テール。同型のマーカーランプも装着し、腹下に覗く吊り輪も星型で可愛くまとめる。リヤナンバープレートは「何か変えたくて」クラウン用ナンバーポケットを移植した。テールランプはウインカーを流したくて、ライツ製に交換している。
ホイールは旧車テイストにはベストマッチなワーク「エクイップ03」の14インチを指名。候補はいくつかあったが、リムの深さが決め手でコレを選んだという。ちなみにサイズは脅威のリヤ10Jマイナス16(!!)。
足まわりは「ケイゾーン」の車高調を組む。ボディの迫力のおかげで低車高に見えるのだが「高さは純正とさほど変わらず、車検に通る高さのままなんです。でも柔らかすぎてバウンドしてしまうので、固めるために車高調を組んでます」。
リヤのセブンパネはミーティング参加1週間前に付けたばかりの最新仕様。トランクにはスペアタイヤとステッカーチューンを施したオシャレな工具箱をセット。中にはエアロを擦らないためのスロープ板や、ジャッキが入っているのだとか。
レカロやアルカンターラで高級感も演出
旧車風の出で立ちながら仕上がりのキレイさ、クオリティの高さもこのスーパーキャリイの魅力。それは外装のみならず室内も同様で、軽トラらしからぬ高級感も醸し出している。
シートは2脚ともレカロSR-7Fに載せ替え。ステアリングも「純正はいやだったので」MOMOのプロトタイプと交換している。パネル類はブラックウッドに。ドア内張りは自作でアルカンターラで張り変える。シフトノブは近未来ちっくな個性的デザインを選び、追加メーターも搭載。
ルームミラーには「一六番星」。泥臭い改造車テイストと、新しさが混在することで、他とは一線を画すネオクラシカルなキャリイが完成している。