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予算100万円以下で買える! 乗り降りが「楽ちん」な中古「ミニバン」「プチバン」5選

予算100万円でも高年式車が探せる!

 高齢の親がいてドライブが好きで、病院などへの送り迎えの機会も多いというなら、クルマはミニバンか、プチバンが最適だ。3つの要望に応えてくれるクルマを探すと値が張るのでは……と思うかもしれない。そこで、ここでは予算100万円!! で狙える乗り降り楽々なクルマを紹介したい。

日産セレナ

 まずは、2016年あたりの中古車が手に入る日産セレナだ。現行モデルの初期型(2016年~)がギリギリ狙え、さすがに人気のハイウェイスターではなく標準車が主だが、子育て世代にもウケている乗り降りのしやすさ、シートアレンジ性は文句なし。

 スライドドア部分は、ステップ地上高390mm、そこからフロアへは70mmの段差があるものの、階段を2段上がる感じでスムースに乗り降りできるはず。Bピラーにはグリップもあるから安心だ。キャプテン、ベンチ自由自在の2列目席は、膝まわり空間、頭上方向ともにゆったり。

 身長172cmの筆者のドライビングポジション背後では、膝まわりに360mm、頭上に280mmもの空間があり、頭を大きくかがめることなく自然な姿勢での乗降が可能。乗り心地、安定感もこのクラスのミニバンとしては上々である。

ホンダ・フリード

 もっとコンパクトなミニバンがいい……というなら、ホンダ・フリードだ。2016年に登場した現行型は予算オーバーの可能性大だが、初代最終型の2015~2016年モデルなら100万円の予算内。

 両側スライドドア部分のステップ高は、同種のシエンタに比べやや高い390mmながら(シエンタは330mm)、高齢者でも無理なく乗り降りできる高さ。

 スライドドアの開口部は幅660mm、高さ1120mmと、これまたシエンタより微妙に狭いものの、ヒンジ式ドアより乗り降りしやすいのは明白だ。探せば20142015年モデルのハイブリッドも予算内。できればハイブリッドモデルを、時間をかけてでも探すといい。燃費はもちろん、走りの滑らかさ、静かさでガソリン車を上回るからだ。

トヨタ・シエンタ

 フリードと同ジャンルのコンパクトミニバンのトヨタ・シエンタは、なんと2015年登場の3代目、現行型の初期モデル、2015~2016年式がハイブリッドモデルを含め予算に収まる。

 両側スライドドア部分のステップ高は地上330mmと、ノンステップバス並みにごく低く、開口部もコンパクトミニバンとしてはワイド。乗り降りする際の間口も広く、とくにフリードと比較して、2列目席のフロアからシート前端までの高さがたっぷりあり(フリード305mm、シエンタ340mm)、座りやすさ、立ち上がりやすさで上回る。

 ちなみにシニアを助手席に乗せるのにぴったりの、助手席回転チルトシート車もごくわずかだが、流通している。標準車を含め、走行距離が少ないクルマが多いのも特徴だ(ご近所専用車的使い勝手が多いから?)。 

マツダ・プレマシー

 意外に中古車のタマ数が多いのが、マツダの今はなきミニバンのプレマシーだ。プレマシーはマツダ車の走りが劇的によくなったきっかけの1台でもあり、全長4585×全幅1750×全高1615mmの扱いやすいサイズ、そして何と言っても欧州車並みのシートのかけ心地の良さが魅力だった。

 高齢の親を乗せる特等席はスライドドアから乗り降りできる後席。サイドステップの地上高は375mmと低めで、270mmスライドする後席を最後端位置にセットすれば、膝まわりスペースは200mmと、乗降時、着座時ともにスムースかつゆったり。

 シート地上高670mmはやや高めで、フロアからシート前端までの高さ330mmは乗降に最適とは言えないものの(シートが高めにセットされているほうが立ち上がりやすい)、カラクリシートでキャプテンにもベンチにもなるシートアレンジ性、もちろん、走りの良さ、安定感の高さを含め、予算的には文句なしの1台となるだろう。年式的には、2018年の最終モデルの前年の、熟成された2017年モデルあたりが狙える。

スズキ・ソリオ

 もっとも年式の新しい中古車が狙える1台と言えば、プチバンのスズキ・ソリオだろう。先代モデルの後期型、2019年式の走行距離少なめのガソリン車が、スズキのメーカー中古車センター、スズキアリーナでも100万円ギリギリで狙えたりする。

 両側スライドドアを備え、乗り降りが楽なだけでなく、後席の頭上、足元ともに広大。つまり、乗り込んでからの着座、立ち上がり性も抜群ということ。当然、スズキセーフティサポート=先進運転支援装備満載で、前後ブレーキサポートまで搭載されているから安心だ。

 1.2Lのガソリン車でも、走りの上質さ、乗り心地の良さ、そして車内の静かさでは、同時期のこのクラス最上レベルの実力と言っていい。ハイブリッドモデルも2016~2017年式であれば流通している。

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