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ファッションもクルマも「足し算と引き算」が大事! 等身大で楽しむ「ドレスアップ」のススメ

クルマを「楽しむ」ためにできることとは?

 クルマの楽しみ方は人によって千差万別で、さまざまな手法が存在する。ドライブに活用して美味しいものを食べに行ったり、絶景スポットに出向いたり。あるいはチューニングを施して走りの質感を上げたり、速さを追求してみたり……。どれかひとつをガッツリ、というよりも少しずついろいろな要素を取り入れてバランス良く楽しむほうが、クルマのある人生をいっそう堪能できるような気がする。

ドレスアップは自己満足でも奥が深い!

 楽しみ方のひとつに「ドレスアップ」というカテゴリーがある。クルマの内外装にひと手間かけてノーマルとは違うテイストに仕立てる、という手法だ。エアロパーツを取り入れたり、アルミホイールを履き換えたり、人とは違うルックスを手に入れることで自分らしさを表現。世界にたった一台だけのマイスペシャルを生み出して達成感を味わう。なんともスケールの大きな話に聞こえるが、手を加える範囲は自分の身の丈に合わせて調整できる。自己満足の世界ではあるが、その心地よさは一度味わうと病みつきになるほど奥が深くて濃厚だ。

 もちろん他のジャンルと同様に、ドレスアップも突き詰めていけば時間も費用もそれなりに掛かってしまう。気合を入れれば、もう1台クルマが買えてしまうほどパーツ代や作業工賃が必要になることだってあり得る。

 しかし、ここではそういう大掛かりなことを推奨しようとは思わない。お金をかけなくても、創意工夫、それにセンスを駆使すれば大きな満足感が得られる、ってことを伝えたいのである。

常にきれいな状態に! それがドレスアップの最初の一歩

 筆者は長いことドレスアップカー雑誌に携わり、さまざまなドレスアップカーを見てきたが、カッコいいクルマには共通して言えることがある。それは綺麗に洗車してあることだ。どんなにクールに仕立てていても泥だらけではカッコよさのレベルダウンは避けられない。間違いなくピカピカに洗車していれば実力以上に映えて見える。これは覚えておくべきテクニックだ。

 もうひとつ耳寄りな情報を伝えよう。ドレスアップの不文律とも言えるノウハウだ。それが「パーツの足し算と引き算」である。ドレスアップはパーツを付ければ、付けるだけカッコよくなるという単純なものではない。あえてパーツを取り除くことでスタイリングが俄然際立ったりするものなのだ。 

足し算だけでなく引き算も雰囲気作りに重要

 ビギナーはどうしてもパーツを足していきたがる傾向にある。あれもこれもと、自分のクルマに付けられるものなら予算の許す限り導入してしまいがち……。その気持ち、よくわかる。確かにそうすればとりあえずは目立つ。しかしそれはカッコよさとはまったく違う、悪目立ちだ。現在のドレスアップ上級者も最初はやり過ぎて失敗して、散々後悔した経験をバネにして成長してきた人たちばかり。やりたい気持ちをぐっと抑えて、絶妙な塩梅にもっていくのには修行がいる。だがせめて「足すだけではダメ」ということを頭に入れておけば、経験値がなくても取り返しのつかないレベルには達しないはずだ。

 ドレスアップに慣れるまでは、気負わずに手軽に楽しめる「プチドレスアップ」なんてどうだろうか。「プチ」と言えどもハマれば壮絶な威力を発揮する。

ステッカーやエンブレム外しも効果的な手法

 はじめの一歩としてオススメなのが、純正のステッカーやエンブレム類を取り除くこと。これぞまさしく引き算の基本。クルマには車名やグレードなどのステッカーやエンブレムが貼られている。それをひたすら剥がす。本来あるべきものがないと、意外なほどスッキリ見える。この「スッキリ」がクルマに精悍さを与える。

 しかしステッカーと言えども流石は純正品。粘着力がすこぶる強い。爪を立ててシコシコやっていたのでは日が暮れて夜が明けてしまう。意外と効果的なのがお湯をかけること。こうすると粘着力が落ちて剥がしやすい。電源が取れる場所で行えるのであればドライヤーで熱風を当てるというのもアリだ。また「ステッカー剥がし」といったケミカル品も出回っている。とにかく頑固だから心して挑むように。

 クルマによってはステッカーに混じってエンブレムが使われていたりする。立体的なこのパーツを取り除く場合は注意しよう。装着方法が両面テープばかりでなく、ボッチを穴に収める固定方法やビス止めなどもあるからだ。そんな場合は外した後の穴を埋めてスムージングをする必要があり、かなり手間がかかって「プチ」じゃなくなってしまうけれど。 

純正流用や差し色、ブラックアウトにも注目!

 足し算の基本としては純正流用という方法もオススメだ。グレード違いや兄弟車種などのパーツを使う。グリルやリップ、ドアミラーなど使えるものは意外と多い。さらにインテリアのスイッチ類などもイケる。純正品だからクオリティが高く、いかにもではなく自然に楽しめるのがポイントだ。

 さらに純正品には輸出用という選択肢もある。国によって形状が異なり日本仕様との違いは大きい。しかしヘッドライトやウインカーの交換は罠が待っている。左側走行の日本とはレンズカットが違ったり、ウインカーの色が保安基準に適合しなかったり、いずれの場合も車検はパスできない。

 ブラックアウトや差し色もプチドレスアップの定番だ。本来メッキだったり色のある部分を黒くするだけで引き締まったり、ボディと同色にすることでスッキリ見える。何か色を加える場合はあえてグリルの正面でなく側面だったり、ドアミラーの一部だったり。「さり気なく控え目に」が成功の鍵を握る。もちろん色は厳選した1色が好ましい。なぜその色なのか、意外性があるほど良しとする。理由を伝えて、「なるほどねッ」っと唸らせられれば、カッコよさのレベルは一段昇格。ドレスアップとはそういうものだ。

 しつこいようだが、くれぐれもやり過ぎには注意して欲しい。それでは健闘を祈る。

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