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「シトロエンバス顔面キャリィ」に「極太鉄チン履きアクティ」! 自由過ぎる「軽トラカスタム」の世界

どんなカスタムも似合ってしまうのが軽トラの魅力

 軽自動車カスタムの中でも、最近とくに熱い(熱すぎる!?)のが軽トラだ。仕事はもちろんキャンプやアウトドア用品も積めちゃう機能性に加え、アゲても下げても、可愛くもイカツくしても似合ってしまう、カスタムに対する懐の深さにある。ある意味、自分の好きなようにどうにでも見せられる。だからこそ軽トラカスタムは実に個性的な装いが次々登場してくるのだ。

 そんないまもっとも勢いのある軽トラカスタム車から、今回はアメ車風に可愛くまとめたキャリイと、仕事用シンプルクール仕様なアクティの2台をピックアップしてみた。

シトロエン顔面でレトロ可愛く

 前から見ても後ろから見てもインパクト絶大。ベースは63キャリイだが、顔面は「ずっと前から欲しかった」シトロエンバス顔にガラリと変更。クリーム色×ダークレッドのカラーリングも絶妙で、レトロ可愛い雰囲気をまき散らす。

 リップ部分には電飾をセット。ピンクのライトがアクセントとなっている。実はデコトラにも乗っていて、デコトラクラブの副会長も務めているオーナー。電飾も含めてそこかしこに、デコトラ仕込みのセンスが垣間見える。

「だから最初は軽トラもデコトラちっくにしようかとも思ったんですが、それじゃおもしろみがないかなと思って、手っ取り早く目立つ方法を考えた結果のこの仕様です」。

キュートなベティちゃんがトレードマーク

 屋根の上からぴょこんと飛び出て見える煙突マフラーは遊び心のダミー。触っても熱くないので安心である。そしてリヤにはバイクに乗ってポーズを決める大きなベティ・ブープのイラストを掲げる。「ベティちゃんは前の愛車からいました」という、このオーナーのトレードマーク的存在なのだ。

 足まわりはノーマル。ホイールはむっちりとしたスポークが魅力的なKST-9の12インチを履く。

ウッドのアオリでクラシカルに

 荷台も個性的。レトロな可愛さを感じさせるウッドのアオリは「こういうキットがあったので使ってみました。木製なので、こまめにペンキを塗らないとすぐに傷みます(笑)」。

 そして荷台には4トン車などによく積まれているボックスを、トランク代わりに設置。ここにもベティちゃんを筆頭に、各種ステッカーでデコって楽しむ。

 腹下にはピンクのハートの吊り輪も付けて、目指したのは「可愛い軽トラ」。ちなみにデコトラ仲間の反応は「うーん、賛否両論です(笑)」。

仕事用なのであくまでシンプルに

 建築関係の仕事で使うため「ハシゴを積んだりするのに便利かなと思って」アクティトラックを購入したオーナー。実はもともとトラック好きで、以前は大型に乗っていたこともあるし、前愛車はガンメタで全塗し、はろ〜すぺしゃるのエアロをフルで巻いたハイゼットトラック。その時はイカツい仕様にしていたが、今回はシンプルに。「これ以上触ったら変になるかなぁと思って」あまり手を加えずに、クールなカッコ良さで攻める。

白に全塗装し各所をブラックアウトで締める

 ボディカラーは「キレイな色だなと思った」スバルXVの純正色でオールペン。バイザーやルーフ、ドアノブにエンブレムなどは黒で引き締め、白×黒のモノトーンでまとめた。アオリに縞板をあしらったりリヤにホーンを積んだのは、トラック好きなセンスの名残である。

 ビス留め風のオーバーフェンダーは、はろ〜すぺしゃる製。こちらもブラックに塗装して存在感を際立たせる。ホイールは溶接加工で7Jにした14インチの鉄チンで。太めのタイヤと合わせて、迫力を出した。

 車高は基本ノーマルだがフロントのみ車高調を入れて、若干前だけ落として、ケツ上がりのシルエットに。「後ろは四駆なので落とせないから、とりあえず前だけ少し落としています」。

実用性とファッション性を両立する仕様

 荷台には骨組みを組んで、ルーフキャリアもセット。前車では幌を付けていたのを、今回はハシゴも乗せられるよう、骨組みのみにしたのだが、これが実用性もさることながら、見た目のクールさ向上にも大きく貢献。

 仕事用に使っているとは思えないほどキレイな仕上がりは、室内も同様。シートはカバーを装着し、ステアリングも社外品と交換。軽トラのチープさを払拭する、オシャレな仕上がりとなっている。

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