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「2000万円出すと言われてもこれだけは手放さない」! オーナーが語る「AE86に惚れ込んだ理由」

「FUJI 86Style with BRZ」で見た元祖「ハチロク」百花繚乱

 2021年6月6日に富士スピードウェイで開催された「FUJI 86Style with BRZ」。イベント名からもわかるように、トヨタ86とスバルBRZに特化した内容で、パレードランや車種別専用駐車場、愛車自慢駐車場など、多くの催しを開催。有名メーカーやショップのブースもあり、新型コロナの感染対策に注意しながらも、多くのユーザーが集まっていた。そしてそこにはトヨタ86とスバルBRZに並ぶ主役、AE86レビン&トレノも大集合。元祖「ハチロク」を大切に乗り続ける想いがヒシヒシと伝わってきたのである。画像ギャラリーでは愛車自慢駐車場、車種別専用駐車場に停まっていたAE86を掲載している(タイミングが合わずに撮影できなかった方はごめんなさい)ので、ぜひそちらもチェックしてほしい! ここでは、AE86に乗り続けるオーナーの生の声をお届けしよう!

フルレストア+TRD限定ボンネットで今なおピカピカ!

 愛車自慢駐車場で見つけた村上さんのAE86トレノ。乗り始めたのは17~18年前というが、とにかくボディの美しさが目を引いた。それもそのはず、15~16年に一度ボディのフルレストアを行っており、その後は屋内保管しているというのだ。「もともとAE86が好きでした。兄がS13シルビアでドリフトをしていて、その後兄弟で20ソアラに乗っていたこともあります」という村上さん。

購入時から程度はよかったけれど、乗り続けるためにと思い切ってボディを全部バラしてフルレストアに踏み切ったという。当時お子さんは2歳くらい。その息子さんも免許を取れる年齢になっており「クルマと言えばAE86しかない」と語ってくれている。

 エンジンは5バルブのAE111用をバランス取り含めてオーバーホール済み。現在でも織戸学選手が主催するサーキット走行会に参加するなど、現役で活躍しているそうだ。ご自慢はTRDのカーボンボンネット。こちらは数量限定で販売されたもので、かなりレアなアイテム。足元はワタナベの8スポークで当時感を楽しみつつ、バッテリーは荷室に移設するなど、細部まで愛情を込めたカスタマイズを楽しんでいる。

「レストアをしてからしばらく経ちました。最近下まわりにサビが出てきて気になっているので、きれいにしたいですね」とのこと。乗れる限り乗り続けたいという想いが伝わってくる1台だ。

ブラックリミテッドのAE86とトヨタ86の2台乗り!

 こちらも愛車自慢駐車場で発見したAE86トレノ・ブラックリミテッド。きれいな佇まいがオーラを放っていたのだが、実は隣りに停まっていたトヨタ86ブラックリミテッドも同じく平岡文太さんの愛車だという。つまり新旧ハチロクのブラックリミテッド2台持ちなのだ。

「もともと中学生のころからAE86が欲しくて、中でもブラックリミテッドが憧れでした」という平岡さん。免許取得後に乗ったAE86は12~13台。周囲に譲ったり、新しいクルマが見つかるたびに乗り換えてきたのだという。そして出会ったブラックリミテッド。知り合いが譲ってくれるということで、現在に至っている。色あせなどが気になって塗り直してはいるが、修理などは一切なし。セカンドカーとして180SXやツアラーVを所有していたこともあるが、やはり本命はAE86で大切に乗り続けているそうだ。

 そんなある日、ネットで「トヨタ86ブラックリミテッド」の発売を知り、抽選に申し込んでみたら大当たり! トヨタ86も発売時から気になるクルマだったので、思い切って手に入れたのが2020年のことだ。

「楽しいのはやはりAE86ですね。デフ、足(フロントTRD/リヤHTS車高調)、オリジナルマフラーでエンジンはノーマルですが十分。2000万円出すと言われても、これだけは手放せません!」とAE86への強い想いを語ってくれた。他にも2台AE86を持っている。

発売から38年でカスタマイズもバラエティに富む

 1983年に発売されたAE86レビン/トレノ。今なお新車当時以上の人気を得ているのは「イニシャルD」の影響もあるだろう。ドリフトでもグリップでも楽しめるコンパクトモデル。38年間の月日がチューニングやカスタマイズを熟成させてきたように思う。

ノーマル然としたスタイルを貫くもよし、ワイドフェンダーでN2仕様、レーシングカーのような迫力を出すのもハマる。何が正しいということはない。それぞれが思い描く理想の「ハチロク」を作り出す。そんな自由さも魅力のひとつだ。

トヨタ86とスバルBRZはフルモデルチェンジを控えている。今回のイベントではすでに新型GR86のチューニングカーがお披露目されていた。時代は変われども、やはりAE86は走り好きにとって、いつまでも中心的な存在であることは間違いないと感じた。

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