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新型シビックをスポーティにイメチェン! ヒット確実の「純正アクセサリー」を深掘り

ホンダの世界戦略車が満を辞してモデルチェンジ

 ホンダの世界戦略車であるシビックが6年ぶりにモデルチェンジした。1972年に登場した初代から数えて、11代目のモデルとなる。
 先代は170を超える国と地域で販売され、2020年はワールドワイドで68万台を売るモデルだった。だが日本市場では8代目あたりから苦戦。9代目は欧州仕様のハッチバックをベースとした「タイプR」のみ限定販売だった。10代目は2015年のワールドプレミアから遅れること2年後に日本市場へ投入。セダン、ハッチバック、ハッチバックをベースとしたタイプRを販売していた。今回は11代目新型シビックの概要と、純正アクセサリーについてリポートする。

 

基本はキープコンセプト

 新型のコンセプトは「爽快シビック」で、1990〜2000年代生まれの「ジェネレーションZ」を対象としている。往年のクルマ好きが持つ「エントリー」的な性格ではなく、従来でいうアコードクラスの車格ということだ。

 ボディタイプは5ドアハッチバックのみで、基本的にはキープコンセプトである。全長4550×全幅1800×全高1415mmと、先代比30mm伸び、全幅はそのまま、全高は5mm低くなった。ホイールベースは35mm伸びて2735mmだ。ホイールベースの伸び代はそのまま後席のレッグスペース拡充に貢献している。全長だけで言えば、リトラクタブルヘッドライトを採用した3代目アコードくらいのサイズ感である。
 搭載エンジンは1.5L VTECターボのみ。最高出力134kW(182ps)/6000rpm、最大トルク240N・m(24.5kg-m)/1700-4500rpmを発揮する。トランスミッションはCVTと6速MTを採用し、駆動方式はFFのみだ。

ホンダ初の機構「ミドルビーム」とは何か

 安全装備は先進安全運転支援システム「ホンダセンシング」を引き続き採用しているが、システムが充実しているのがポイント。踏み間違い防止システムやホンダ初となるアダプティブドライビングビーム(EXに採用)、オートハイビームが追加されている。
 アダプティブドライビングビームとは眩惑低減と遠方の視認性を向上するための機構で、ハイビーム、ロービームに加えて「ミドルビーム」を追加、対向車や先行車だけでなく、歩行者にも配慮してドライバーが歩行者を見つけやすくしつつ、歩行者の側も眩惑を提言した配光を両立しているという。
 また、車線維持支援システム(LKAS)も進化し、0-65km/hでトラフィックジャムアシスト(渋滞時運転支援機能)が作動。作動範囲が拡張していることがポイントだ。 コネクテッド技術のトピックスとしてヴェゼルと同様の「ホンダコネクト」を全グレードで適用。リモート操作(スマホでクルマの操作や確認が可能)、Honda ALSOK駆けつけサービス(盗難や悪戯に迅速対応)、車内Wi-FI、Hondaデジタルキー(スマホがクルマの鍵になる)などが可能となっている。
 また、詳細はまだ不明だが2022年にはe:HEVとタイプRの投入も予告されている。前者は環境技術、後者は走行性能に期待が集まる。今後の動向から目が離せない。

純正アクセサリーが早くもラインアップ!

 新型シビック登場に合わせ、ホンダの純正用品を開発する「ホンダアクセス」より、純正アクセサリー情報の一部が公開された。開発テーマは「ふたりのための上質なクーペ」とし、走行性能に寄与するアイテムを中心にラインアップする予定だ。 エクステリアは、フロントロアスカート、テールゲートスポイラー、ドアミラーカバーなどのエアロパーツを設定。またホイールは切削/ガンパウダーブラック塗装が施された18インチサイズの「MS-038」が設定されている。 ドアを開けるとCIVICロゴが浮き上がる「パターンプロジェクター」やフットライト&シートアンダーライト、インナードアハンドル&ドアポケットイルミネーションなどイルミネーションアイテムも充実。テールゲートには「LEDテールゲートライト」を設定するなど、日常での使い勝手も配慮されている。 11代目シビックは、事実上「5ドアスポーツクーペ」というキープコンセプトながらこれまでとちょっと違う性格を与えられている。今後のアクセサリー展開にも注目だ。

 

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