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「マカロニ刑事のジムニー」に「キティ盛り盛りのガルウイング・ビート」!「クルマ好き女子オフ会」で見つけた注目の6台

1981年製ジムニーを愛するジムニー女子

GCCとのコラボでフツウのオフ会にはない華やかさが満開!

 A PIT AUTOBACS東雲(東京)で、毎月行われているモーニングミーティング。毎回決まったお題があり、そのテーマに合ったクルマ好きユーザーが集う好評のイベントだ。これまでには映画「ワイルドスピード」出演車種限定ミーティングや、メーカーや車種縛りなどのオフミーティングが開催されている。

 そして今回のテーマは『クルマを愛する女性オーナー』。車種はもちろんカスタマイズの有無を問わず女性であれば誰でも参加できるというもの。しかも「GIRLS CAR COLLECTION(以下、GCC)」とのコラボイベントでもあり、会場は華やかさでいっぱいだった。 GCCは、クルマ好き女子による女性オーナーのためのイベントで、主催するNAOさんとあぐさんのふたりが中心となり1年に1度開催される祭典だ。2016年に発足したスポーツカー女子会のイベントが好評であったことから、少しずつ規模が拡大。

 2017年には秋葉原の商業施設「UDX駐車場」の一部をクローズドして開催。その翌年にはクルマ好きの聖地「箱根ターンパイク」でも実施され、多くの女性オーナーが集結した。

 NAOさんにGCCを開催する理由について話を聞くと「オフ会に参加しても男性ばかり。それが理由でオフ会に参加できない女子もいたりします。女子でもクルマを思い切り楽しめるように、女性同士でクルマの話で盛り上がれるイベントを開催したかったんです」と語ってくれた。このイベントには、NAOさん自身の想いが込められているのだ。

 この日のイベントは女性オーナーが主役というだけあって、会場はとても華やかな雰囲気。普段、GCCは男子禁制の女子会だが、このイベントでは男性のギャラリーも多く、日曜日の早朝から華やかな雰囲気にあふれていた。ただ、フツウの女子会と違うのはオトコ気あふれるスポーツカーから、女性らしいカスタムカーまでがずらりと並んでいること。

 参加者だけでなく見学しにきた女性たちも非常に多く、50台を軽く超えるクルマが集まった。そんなクルマを愛する女性オーナーたちの自慢の愛車を紹介していきたい。

「キティちゃん」の世界観をデコレーションしたガルウイングなオープンカー

【オーナー:みきにゃん/ホンダ・ビート(PP1型)】

 会場内で注目度No.1だったのが『みきにゃん』さんのホンダ・ビート。ガルウイングは会場に来たキッズからも、スーパーカーを見る眼差しで「かっこいい〜」と好評。よく見ると至るところに女性らしさが散りばめられていた。

 というのも大好きなキティちゃんが車内のあちこちにデコられていて、カーナビやドリンクホルダーはもちろん、助手席足元にも可愛い顔をシースルーで覗かせるアイデアたっぷりの作り込み。車両の購入時にS2000純正色のニューインディイエローパールにオールペンしたそう。鮮やかなボディ色に合わせて彼氏とDIY塗装したコクピットなどのパネル類は、イエローとホワイトの爽やかな組み合わせが青空の下でとても映えていた。 パネル色に合わせてシートも張り替えるというトータルコーディネート力にも脱帽で、エンブレムにはスワロフスキーが散りばめられ可愛さが光る。ほかにもハート型のサイドマーカーもチャーミングだ。すでに完成されているようにも見えるが、まだまだカスタムしていく予定とのこと。今後のスタイルアップにも目が離せない。

マカロニ刑事に憧れて家族の反対を押し切り旧車ジムニーをゲット

【オーナー:lam jimny/スズキ・ジムニー(SJ10型)】

 会場でかなりの注目を浴びていたSJ10型の2代目ジムニー。1976年に軽自動車の規格が360ccから550ccに拡大されたことを機に発売されたモデルは、顔つきこそ愛らしい表情だけどこんなにもシブい旧型ジムニーを乗りこなす女性オーナーがいることに感服させられた。

 オーナーの『lam jimny』さんに購入の動機を伺うと、大ヒットしたTVドラマ「太陽にほえろ!」の劇中で、ショーケンが演じるマカロニ刑事が幌車のSJ10に乗っているのを見て、憧れたこと。

 当然、家族から反対されたのだが、なんとか意見を押し切り3年前に購入に至ったそうだ。そのこだわりは、ボディ色や登録ナンバーも同じにするほど、ショーケン愛は深い。ただ、愛車に乗るにはかなりの苦労を要するとのことで、暖気にはしっかり時間をかけているそうだが、たまに信号待ちで止まってしまうこともしばしば。

 年式も古いのでパーツの入手にも苦労があって、DIYやジムニーを通じたネットワークを駆使しながらうまく乗り切っているそうだ。 今後もメンテナンスを続けながら大切に乗り続けていきたいと熱い想いを語ってくれた。

パーツやレーシングギアショップを営む実業家の正体は「走り屋女子」

【オーナー:矢澤理恵/日産180SX(RPS13型)】

「真っ赤なクルマが大好き」というオーナーの『矢澤理恵』さんは、11年前にこの180SXを中古で購入。過去にはマツダRX-7(FC3S)や三菱ランサーエボリューション、スバルWRXなどを所有してきた愛車遍歴で、それだけでも正真正銘の走り屋女子確定! 10年前からサーキット走行にも目覚めて、K4-GPへの出場経験もあるそうだ。 走り好きなのでつねに乗って楽しいクルマを追い求めていて、乗り替えるときは毎回違う車種を選ぶのが矢澤さんのポリシー。じつはS15シルビアも所有しており、そのS15で最近になってドリフトデビューも飾ったそうだ。グリップ走行からドリフト走行まで楽しむなんて、なかなかできることじゃないはず。 しかも180SXやS13シルビアのパーツのほか、レーシングギアを販売するショップを経営する実業家の顔を持つそう。この世代のクルマは年式も古くパーツもなくなってきているなかで、同じように悩む同志を助けられたら……という気持ちがあるとのこと。ちょっとしたマイナートラブルもあるなかで、動く限り大事に走りを楽しみながら乗り続けたいそうだ。

日産党員として育ち、真性のスカイラインホリックに!

【オーナー:sakuya/日産スカイライン25GTターボ(ER34型)】

 R33スカイラインを所有してから、スカイラインしか愛せなくなってしまったという『sakuya』さん。お父さまがかなりの日産党で、その影響をしっかり受けて自然と日産党になったそうだ。 旦那さまも34クーペを所有しているそうで、『並べてみたい!』という気持ちからR34スカイラインに乗り替え。こだわりは純正のスタイリングが大好きなので完成されたスタイリングを崩さないように、チューニングは足まわりとマフラー交換程度に止めていることだそう。 ところが、車内を覗いてみるとHKS製リフレッシュバーと強化ボンド施工によるボディ剛性アップが図られている。さらに、近々滑らかに回るところが大好きというRB25DETエンジンを2.6L化する予定もあるそうだ。 今後は長く乗り続けていくため一度オールペンしたいと言うが、年式を感じさせないくらいピカピカなボディは普段から大切に乗っていることが見てとれるほど。今後もメンテナンスをしながら乗り続けたいと話していた。

まるで「ワイスピ」から飛び出したようなZ33ブロンド女子

【オーナー:stefani_3502/日産フェアレディZ(Z33型)】

 リヤの大型ウイングとサンセットオレンジのボディカラーに惚れて、Z33オーナーになった『stefani_3502』さん。お父さまがスポーツカー好きで、S13シルビアに乗っていることから、自身も自然と日産ファンになったという。

 愛車は1年前に購入したばかりの初めてのクルマ。今回のミーティングには姉妹そろって参加。美しい顔立ちとブロンドヘア、そこにスポーツカーの組み合わせはまるで映画「ワイルドスピード」から飛び出したかのよう。 購入して間もないためカスタムまだまだこれから。今回のイベントでたくさんの参加車両に触れたことで刺激を受けて、『これからはカスタムにも力を入れていきたい』と意気込みを語ってくれた。 また、スポーツカーに乗っているので見た目だけじゃなく、走りも楽しめる仕様を目指したいそうだ。そこで彼氏に教えてもらいながら、ちょっとした整備も勉強中。女性らしくないクルマ作りをしたいそう。今後はエアサスやフルバケを装着して、さらにスポーティさを際立たせたいそうだ。

レース会場で開催されたGCC人気投票で1位をゲット!

【オーナー:あゆタマ/スバルWRX STI(VAB型)】

 イニシャルDが大好きという『あゆタマ』さん。主人公の藤原拓海の父、文太が乗るGC型インプレッサWRXに憧れてスバル車を購入したそうだ。本当は文太と同じGC型に乗りたかったが、発売から20数年が経ち維持費もかなりかかりそうなので、先々のことを考えて最新のVAB型を購入した。

 コンセプトは甘辛ミックス。WRブルーのボディにピンクのアクセントを加えることで、女の子らしい可愛さを出しつつも、オトコ勝りなカーボンボンネットや白ホイール、ボディ同色に塗ったエアロなどでクルマを引き締めたのはコンセプト通り。随所にこだわりを感じさせる1台だ。 5月に開催された富士スーパーテック24時間レースで行われた「JAWAホイール人気アンケートGCC投票」では、あゆタマさんのWRXが多くの来場者のハートをゲット。見事に1位を獲得したそうだ。 まだまだ完成形ではないようで、STIのカーボンウイングの装着も検討中。まだまだ進化する予定のあゆタマ号の今後の進化にも注目だ。

「クルマ好き女子」として筆者もたくさんの刺激をもらった

 普通のオフ会と異なり、車種やメーカーの垣根を越えて純粋にクルマを愛する女性オーナーさんが仲良くクルマを楽しむ姿は、ひとりのクルマ好き女子として筆者も多くの刺激を受けた。増えているとは言ってもまだまだマイノリティであることに変わりはなく、クルマ好き女子がもっともっと上がることに期待したい! ちなみに本年度のGCCは9月25日に埼玉カートパークで開催予定。エントリーも始まっているので気になるクルマ女子はすぐにでも申し込んでほしい。

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