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女子レーサーがボルボXC60で行く! 九州「インスタ映え」電動SUVツーリング紀行

青空の下輝くXC60と女子レーサー猪爪杏奈

全車ピュアEV化に向けた転換期のPHEVでインスタ映えドライブ

 ボルボは、2019年からすべてのモデルを電動化(電気自動車/プラグインハイブリッド車/マイルドハイブリッド車)し、CO2排出による環境負荷を低減する対策を急速に進めています。そんななか九州・福岡を拠点に、最新のプラグインハイブリッドを搭載したSUVを1日たっぷり試乗できる機会をいただきました。電気モーターとガソリンエンジンを使い分けた効率よい走り、そして先進の安全・運転支援機能などを観光名所を巡りながら1日たっぷり堪能できることに。

 今回の試乗車は、ミドルサイズSUVとしてラインアップされるXC60シリーズのトップエンドモデル「XC60 Recharge Plug-in hybrid T8 AWD Inscription」です。ボルボでは内燃機関の廃止を謳い、2025年までに世界の新車販売台数の50%をピュアEVモデルに、2030年までに全車をピュアEVモデルにすることを目指しています。全車EV化に向けての転換期にリリースされた同モデルを相棒にして、インスタ映えポイントを巡るドライブです。

慣れてしまえば女性でも運転できる取り回し性を発揮する!

 朝8時、はやる気持ちを抑えながら、梅雨明けの青空が広がる博多駅前を出発。SNSで知った糸島市にある映えポイントを目指します。XC60が駐められた立体駐車場は、古い造りのためか少し窮屈な構造です。出庫するまでのスロープ路では1900mmある車幅に気を使いましたが、博多駅前から都市高速までの朝の渋滞を抜けるころには、その大きさにもすっかり慣れることができました。

 ミドルサイズSUVとしては少し大きい部類(全長4690/全幅1900/全高1660mm)に入るXC60。思ったよりも車幅感覚が楽につかめる秘訣は、快適で適切な姿勢を取ることができるシートポジションと視界の良さにあると感じました。身長161cmの私ですが、女性でも一度慣れてしまえば不自由なく運転できると言えそうです。

SNSで知った映えスポットの「ヤシの木ブランコ」に感激!

 出発から30分、至極快適なドライブで最初のインスタ映えスポットに到着。糸島を目指した理由は、エメラルドグリーンの海が広がる砂浜の「ヤシの木ブランコ」です。効率よく「映え」ポイントを巡るため、ヤシの木ブランコを朝一番にスケジューリングしたことのは大正解。想像以上の南国な雰囲気にテンションは爆上がりです。

 しかも海開き前なのか人がほとんどおらず、プライベートビーチ感たっぷりでした。風を感じ、海を眺めながらブランコにゆられた時間は最高の朝活になりました。 残念ながら次の目的へ急ぐため、二見ヶ浦にあるパームビーチに立ち寄ることはできませんでしたが、この場所も人気スポットのようです。玄界灘を望む、サンセットロードとしても有名な県道54号線には、リゾートモール化されたレストランやカフェなどで食事やショッピングなども楽しめるそうです。

高速道路では先進の運転支援システムを駆使して楽チンドライブ!

 パームビーチの先にある「桜井二見ヶ浦の夫婦岩」を横目に、次の目的地、佐賀県の唐津を目指します。唐津市内方面へのドライブは1時間ほど。道中、高速道路を利用した際にACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)を使うことで快適なドライブをサポートしてくれました。ほかにも安全・運転支援機能として備わるステアリング・アシスト付BLIS(後車衝突回避支援機能付ブラインドスポット・インフォメーション)やランオフロード・ミティゲーション(道路逸脱回避支援機能)、LKA(レーン・キーピング・エイド)などが高速道路などで安心・安全なドライブをサポートしてくれます。 ただし、これらの機能についてボルボ・カー・ジャパンは「ボルボの先進安全・運転支援機能は、ドライバー自身による安全運転を前提としたシステムです」と注意している通り、自動運転ではないためドライバーが責任を持って安全運転できることが前提になっています。旅行先のドライブでは初めて走る道ばかりなので、いつも以上に安全に留意してドライブを楽しみましょう。

松林のトンネルを抜けるドライブでは戦国時代にタイムスリップ!?

 唐津市の中心部に建つふたつめの目的地は「唐津城」です。その途中、虹ノ松原の看板が目に止まり、そこから全長約4.5kmほど約100万本のクロマツが群生する松の木のトンネルを、まるで戦国時代にタイムスリップしたような不思議な気分で通過しました。

 この場所は、三保の松原(静岡・清水)、気比の松原(福井・敦賀)と一緒に日本三大松原に数えられる国の特別名勝として知られ、無料駐車場にクルマを駐めれば涼しげな松林を自由に散策することできます。唐津方面への旅行の際は立ち寄ってみることをお薦めします。唐津湾の海辺に松林が広がるため、海からのマイナスイオンと森林浴で気分爽快、リフレッシュできること間違いなしです。

 もちろんドライブしながら絶景を愛でることができます。そんなときに着座位置が高く自然とアイポイントが上がるXC60なら、ウインドウが広いことも相まって開放感たっぷりのドライブが堪能することができる点にも注目です。

玄界灘を望む海城「唐津城」からの景色は絶景!

 博多を出発して4時間。唐津市のシンボル、名城「唐津城(別名:舞鶴城)」に到着。XC60を駐めた駐車場からの眺めも荘厳ですが、せっかくなので斜めに登る珍しいエレベーター(片道100円※15歳以上)を利用してお城の本丸部になる舞鶴公園内を散策してみました。

 ここからは唐津の市街地や虹ノ松原までを見渡すことでき、天守閣に登れば眼下に広がる玄界灘の絶景を堪能することできるかも知れません(先を急ぐため立ち寄らず)。また唐津城では「からつ俳句コンクール」が毎年実施されているようで、俳句を専用の箱に投函すると入賞した句は天守閣の1階に展示されるそうです。旅の思い出に一句謳ってみるのはいかかですか?

九州自慢のたくさんの美食から「呼子のイカ」で舌鼓!

 午後1時過ぎ、さすがにお腹が空いてきました。悩ましいのが九州は美食に溢れていることです。長崎まで足を伸ばしてチャンポンもいいし、佐世保でハンバーガーも……。ただ、せっかく佐賀まで来たのであればと、XC60のカーナビを朝市とイカの活造りで有名な「呼子(よぶこ)」に設定。

 約30分のドライブで目的地に近づくとそこかしこにイカの看板が現れます。呼子港の周辺にはイカをウリにした旅館や料理店がずらりと建ち並び、道ばたには当たり前のように「イカの天日干し」のオンパレードです。私たちが飛び込んだ海鮮料理屋さんで注文したのはもちろん、「イカの活造り」と「イカのどんぶり」という贅沢なイカ尽くし!

 鮮度抜群のイカの透明度もさることながら、新鮮過ぎて色素細胞が拡大・縮小を繰り返しうごめいていて、集合体恐怖症のわたしにはちょっとムズ痒かったかものの(笑)、味はもう最高でした。肉厚で歯応えがあって、身はとっても甘い。九州の甘みのあるお醤油がこれまたとってもイカに合うんです。 残った頭と足の部分は天ぷらにしてくれるので、まるごと一匹を味わい尽くすことができました。イカが好きな方は「絶対行くべき!」と断言できるほどの絶品ランチでした。

気になったクルマの大きさもすっかり忘れて楽しいドライブ堪能!

 そして楽しい時間はアッという間に過ぎ、後ろ髪を引かれるようにXC60でのドライブの終着地、福岡空港へ。道中、「映えスポット」に立ち寄るたびに何度か駐車しましたが、衝突回避・被害軽減ブレーキ機能付きCTA(クロス・トラフィック・アラート=後退出庫の際に接近する車両や歩行者、サイクリストを検知してアラートを発令)と、高解像度カメラを使用した360度カメラによるバードアイ映像(360°カメラ)を、ディスプレイで確認しなら駐車できるため、狭いスペースでもクルマをスマートに出入庫することができました。

 今回の試乗車「XC60 Recharge Plug-in hybrid T8 AWD Inscription」を今回のテストドライブで初めて見たとき、「大きいし重たそうで運転が難しいクルマなのかな?」と思いました。ですが、2180kgの車両重量でも快適なハンドリングでスイスイ運転することができるし、ブレーキのコントロール性も抜群に良いものでした。大きな見た目と走行性能のギャップには驚かされ、走行安定性の高さが1日中走り続けてもドライブによる疲労は少なく、最後までボルボ自慢のプラグインハイブリッドSUVを楽しめました。 テーマの「映えスポット」巡りも大満足! 九州方面への旅行を計画中の方は、今回のドライブ旅を参考にしていただけるとうれしいですね!

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