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デザインが一緒でも「ワイドボディ」が存在! 異様に贅沢だった懐かしの国産旧車5選

同じデザインで幅が違う国産旧車が存在した

 同じモデル名が与えられているのに何故か3ナンバーと5ナンバーの車種がある。なんて疑問に感じたことありませんか? エンジンの排気量が異なる場合もありますが、全幅が違うという場合も結構あります。今回はそんな同じボディデザインなのに全幅が違うモデルたちをピックアップしてご紹介。

トヨタ・エスティマ(初代)

 初代エスティマと基本的には同じボディデザインが与えられたルシーダとエミーナ。エスティマはアメリカ市場をターゲットにした大型ミニバンなだけあって、全幅は1800mmと当時としてはかなり大柄でした。  そこでトヨタは全幅を110mm狭めて5ナンバー枠に収まるように設計した、ルシーダとエミーナをラインアップ。エンジンはエスティマと同じ2.4Lエンジンだったため5ナンバー車扱いではありませんが、新たに用意された2.2Lディーゼルターボを選択すれば5ナンバー登録が可能でした。 今でこそミニバンと聞くとスペースを有効的に使うために角ばったボディラインが大半を占めますが、エスティマのような伸びやかな流線形のミニバンを5ナンバーサイズで乗れたのは、このルシーダとエミーナ位ではないでしょうか?

日産フェアレディZ(4代目)

 同じデザインで幅はもちろん、全長やホイールベースなども異なっていたのが4代目フェアレディZ、通称Z32です。乗車定員が4人となる2by2と、2人の2シーターが同一車種に設定されていたため、両者でボディサイズが異なっていました。2by2の全長が4525mm、ホイールベースが2570mmだったのに対し、2シーターは全長4310mm、ホイールベース2450mmと同じデザインながら大幅に異なっています。 乗車定員が異なるので全長とホイールベースが違うのは当然と言えば当然の結果なのですが、じつは全幅も2by2で1800mm、2シーターで1790mmとわずかに2by2の方が大きいのです。基本的には同じデザインの2by2と2シーターですが、両車を実際に並べて見比べるとそのボディサイズの違いが実感できるのがZ32の特徴のひとつと言えます。

トヨタ・マーク2(6代目)

 当時のハイソカーブームを牽引していたモデルの内のひとつである6代目マーク2。通称81系。発売当初は全車5ナンバーサイズだったため、全幅も1695mmでした。しかし、モデルライフ途中から上級グレードである3.0Lエンジンを搭載するグランデGは全幅が拡大され1710mmとなっていました。  また、1990年のマイナーチェンジで投入された2.5LターボのスポーツグレードであるGTツインターボも、1710mmのワイドボディ仕様となっています。

三菱スタリオン

 スタリオンは三菱が1982年から1990年まで販売していたスペシャリティクーペで、モータスポーツの世界でも活躍していました。当初は2.0Lおよび2.0Lターボエンジンを搭載するモデルで、5ナンバーサイズに収まる全幅1685mmというサイズでした。 しかし、1987年に全幅1745mmというワイドボディ仕様を限定で登場させ、翌1988年にはこのワイドボディに2.6Lターボエンジンを搭載したグレードのみのラインアップとなりました。バブル時代へ向けて、さらなる高性能を見た目とスペックで表現する必要があったことを伺わせるグレードラインアップの変更と言えます。

トヨタ・スープラ(初代)

 セリカXXの後継モデルであり、日本市場としては初代スープラとなるA70型。1986年の登場当初は全幅1690mmという日本市場に合わせた5ナンバーサイズでしたが、1987年には海外市場向けと同じブリスターフェンダーを備えた全幅1745mmのワイドボディを追加しています。 以降70スープラは、ナローボディとワイドボディのふたつのボディをラインアップしていました。なお、モデルライフ途中から3.0Lエンジンや2.5Lターボエンジンを搭載する上級グレードは、すべてワイドボディとなっています。

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