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「定価の数倍」で取引される中古部品も! 高騰化する国産名車の純正部品事情の現在地

復刻純正部品のイメージ

この記事をまとめると

■車検に必要な部品を中心に再生産
■ネットオークションでは定価の数倍で取引
■車種の現在の価値によって取引価格が変わっている

名車と呼ばれる国産スポーツカーを中心に復刻が進む

 古いクルマを維持していく上で必要不可欠な補修部品。最近ではメーカー側が製造廃止となった部品を再生産する動きもあり、マツダ・ロードスターやホンダ・ビート、日産スカイラインGT-Rにトヨタ・スープラといったモデルの部品の一部がすでに再生産され、各車のオーナーからは歓迎する声が挙がっている。

 基本的には需要の高い部品や、車検を取得するために必要な重要保安部品といったもの。そして未使用でも長期保管品では劣化の恐れがある、ゴム系の部品や配線関係などが中心となっている。

すべての部品を復刻させることができない事情

 メーカーとしても今後も需要が高い部品から順次再生産をしていくとアナウンスしているが、なかには当時の図面などの資料が存在していなかったり、部品を生産していたサプライヤーが廃業していたりといった理由で、再生産が難しい部品も残念ながら存在しているのが現状だ。

 そんなとき、藁にも縋る思いで頼るのがネットオークションやフリマサイトだ。廃車を取り扱う解体業者や倉庫から発掘された在庫を処分するといった本業の人から、乗り換えや廃車によって不要となったスペアパーツを放出する一般ユーザーまで、数多くの出品者が存在するオークションサイトでは、日々多くの自動車部品が掲載されている。

 ただし、中古品だからといって安価で入手できるかというとそういうわけではなく、例えば第2世代スカイラインGT-Rの純正ドアミラーなどは未使用の新品同様品が20万円近い価格で出品されていたりする。

 もちろんだれも入札しなければいいのだが、本当に多くのユーザーが必要としている部品の良品が出品された場合は、血で血を洗うような熾烈な入札競争となり、新品時の何倍もの価格で落札されることも珍しくないのである。

 つまり車種を問わず、その部品を必要としているユーザーが多ければ多いほど、そういった部品の入札競争は激化して自然と高値になってしまうというのが現状だ。

中古車が高値で取引されており部品も合わせて高騰化

 とくに第2世代GT-Rなどは、もともと日本国内専売モデルでスタートしており(R33、R34は一部海外で販売されていたが)、25年ルールによってようやくアメリカ市場への中古車の輸出が解禁されている。

 そのため海外の富裕層が所有するケースも増え、中古車の価格が跳ね上がっているのだが、製造廃止の補修部品はそういった層も狙っているため、予算に余裕のあるユーザー同士が競い合っているということが言えるのである。

 逆にすでに世界中で多くのユーザーを獲得している初代ロードスターでは、例え貴重な部品が出品されたとしても驚くほどの高値になるまで競り合うというケースはあまりなく、出品者側が強気の価格で出品するものの入札ゼロというケースも珍しくない。

 つまり、多くのユーザーが必要とする部品が異常なまでに高騰するかどうかは、現在その車種を保有している層が潤沢な予算をもっているかどうかがもっとも影響しているのだ。

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