サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

学校の校庭で「ヤリスWRC」が全開デモラン! 豊田市が企画した「ラリー盛り上げ」イベントが凄過ぎた

「とよたラリーウィーク」で街を挙げてプロモーションも積極展開中

 WRC(世界ラリー選手権)の一戦として組み込まれていた、ラリージャパンの開催が2年連続で中止となってしまった。そんななか、開催予定地である愛知県及び岐阜県では、ラリージャパン代替イベントともいえる「フォーラムエイト・セントラルラリー2021」が11月12日(金)〜14日(日)に開催される。本ラリーを控え、件の地元ではラリー熱が盛り上がりを見せている。今回は愛知県豊田市のさまざまな「ラリー盛り上げ企画」のうち、市内の小中学校で行われた現役WRCドライバーのデモランイベントについてリポートしよう。

小学校にWRCマシンがやってきた

 現在豊田市は、11月1日から14日までの期間を「とよたラリーウイーク2021」と位置づけて、ラリーチャレンジやセントラルラリーに向けてイベントを用意したり、映画「僕と彼女とラリーと」のイオンシネマ豊田KiTARAでの延長上映を実施。さらには市内中心部でラリーを啓蒙するラッピングやフラッグの掲出も実施するなど、ラリーの盛り上げを行っている。

 その一環として、11月8日、セントラルラリーのSS(スペシャルステージ)のひとつ「MIKAWAKO SS」の舞台である、下山地区の下山中学校および大沼小学校(この2校は同一敷地内にある)で生徒・児童たちのために、ヤリスWRCのデモランイベントが行われた。 勝田貴元選手は、愛知県長久手市出身のラリードライバーのホープ。12歳から乗り始めたレーシングカートからスタートし、F3までステップアップしたのち、祖父・勝田照夫、父・勝田範彦のあとを追ってラリーの道に進む。

 現在はTOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラム所属ドライバーとして、ラリー世界選手権(WRC)に参戦。今季第6戦サファリ・ラリー・ケニアでは自己最高位となる総合2位表彰台を獲得している。

 デモランと前後して、TOYOTA Gazoo Racingのスタッフからラリー競技やWRCマシンについての入門となる講義が行われた。その後、勝田選手への質問コーナーに。

 今週末には地区内をラリーカーが走るということで、子どもたちも興味津々。「運転していて怖いと思ったことはありますか?」「ジャンプしているときはどんな感じですか?」「一番好きな道は?」「クルマ酔いしますか?」「ラリー中トイレに行きたくなったらどうしますか?」といったラリーに関する質問が飛び交った。

 また「今まで一番頑張ったことはなんですか?」「尊敬する人は誰ですか?」といった人生についての深い質問のほか、はたまた結婚や子どもといったプライベートなことまで質問がおよび、時折苦笑しながらも丁寧に答える勝田選手の姿が印象的だった。

ヤリスWRCのデモ走行を実施

 この学校のグラウンドでは、勝田選手によるヤリスWRCのデモンストレーションランが行われたが、この下山中学校には、豊田市の太田稔彦市長も来場。本物のラリーマシンのコ・ドライバーシートに乗り込んで、そのデモランを車内から堪能した。

 勝田選手はわずか10分弱ではあるものの、激しい砂埃を巻き上げながらデモンストレーションランを実施。

 その後、勝田選手がヤリスWRCについて答える質問タイムも設けられたほか、車両に触れながらの解説も実施。また助手席の搭乗体験なども実施された。

フォーラムエイト・セントラルラリー2021を観戦するには?

 フォーラムエイト・セントラルラリー2021は豊田スタジアムのサービスパーク以外、基本的には大半のSSが無観客での開催となっている。唯一観戦できるのが、愛知県岡崎市の乙川河川敷で行われるSS3およびSS4(2021年11月13日12:00~)となる。この観戦チケットのうち、S席はすでに完売で、A席(2000円)がまだ販売中。会場の駐車パスも完売となってしまったが、最寄駅から徒歩7分ほどと公共交通機関を利用でもアクセスは良い好立地のポイントとなっているので、電車利用でも問題ないだろう。

モバイルバージョンを終了