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「集う」「走る」「語らう」こそ醍醐味! アルファロメオに見る「自動車趣味イベント」の楽しみ方

自動車趣味人を大いに満足させる旧車イベントを紹介

 新しい生活様式が定着し、感染症対策のスキームが確立されてきたことなどを追い風として、ふたたびクルマ関連のイベントも活況になってきた。熱心なクルマ好きが参加できるイベントが毎月どこかで必ず開催されている。

 ひと口にイベントと言っても、例えばサーキット走行やヒルクライムを楽しみたい、決められた区間を決められた時間でいかに正確に走行できるのかを競う「線踏み競技」を楽しみたい、愛車を景色のいい会場に展示してクルマ仲間と存分に語り合いたい、愛車を駆って気の置けないクルマ仲間とのツーリングを楽しみたいなどさまざまで、自動車趣味人を大いに満足させているのだ。

集う、走る、語らうを楽しむ「Riavvia Alfa Romeo(リアビア・アルファ ロメオ)2021」

 去る10月23日~24日、一泊二日でのイベントとして開催された「Riavvia Alfa Romeo(リアビア・アルファ ロメオ)2021」もそのひとつ。筆者も23年前から愛用している愛車の1974年式アルファロメオ GT1600ジュニアを駆り、2日目の朝からお邪魔してきた。

 老若男女、年齢、国籍を問わず、アルファロメオ乗りであれば誰でも参加可能とアナウンスしているリアビア・アルファ ロメオ。参加車両の年式に関しても一切問うことなく、戦前のモデルから最新型までのすべてのアルファロメオを迎え入れている。そのため、感染症対策を徹底した中での開催となった今回の第8回目も全国各地から多様なアルファロメオが紅葉が美しい信州に集結。オーナーたちが、集う、走る、語らう、を楽しんだ。

 集う、に関しては説明するまでもないが、走る、語らう、についてはリアビア・アルファ ロメオならではの特徴となっているので、詳細を記しておく。

 アルファは走ってなんぼ、という基本理念のもと、リアビア・アルファ ロメオは一泊してツーリングを堪能する、という魅力的なプログラムを提案し続けている。趣味車のオーナーたちがどこかに集まる、という、いわゆるギャザリング系の日帰りイベントはたくさん存在しているが、走りにこだわっているリアビア・アルファ ロメオでは、毎回、魅力的なツーリングコースを用意しているのだ。

 今年も初日に走行距離が68.7kmのツーリング、2日目に宿泊先となったホテルから美ヶ原高原美術館まで走る、約1時間のツーリング(走行距離:42.2km)が実施された。 このスタンスに共感し、筆者も定期的にお邪魔しているが、ツーリングコースがとにかく官能的なので、まだ参加したことがないという方は次回のリアビア・アルファ ロメオにエントリーしてみるといいだろう。きっと、いい想い出になるはずだ。

 今回も参加者に大好評のスペシャルな記念品=参加車の走りを激写したフルカラー写真集を制作する予定とのことなので、想い出がいつまでも続く点もリアビア・アルファ ロメオならではの特徴のひとつだといえる。

 語らう、に関しては“みんなで一杯やる”という言葉に置き換えられると思うので、その方向で説明しよう。初日の夜に宿泊先であるホテルでウエルカムパーティが実施されるので、オーナー同士でじっくり語り合うことができるのだ。アルフィスタの交流をテーマとしたイベントはほかにもあるが、アルファロメオを走らせる歓びや、そのカッコイイ走りっぷりを眺め、参加者同士でその魅力を共有できるイベントは、ここ最近僅少となっている。

 なお、初日にホテル前の坂を下り、ビーナスラインと合流するT字路に出るまでの1.2Kmを40Km/hで走行するという、遊び感覚の緩いショート・アベレージ走行競技(アナログでタイム計測)が実施され、これは主催者側が設定した秒数に一番近い参加者が勝者というルールであった。上位入賞者が夜のウエルカムパーティで表彰されたこともお伝えしておく。

 といったように、盛り沢山な内容となっているリアビア・アルファ ロメオは、毎回注目度が高い催しとなっているが、今回は62台が参加し、そのうちの14台が初参加であった。そのような数字からも、同イベントが貴重かつファンが多い催しであることを窺い知れるだろう。

 リピーターが多い点も特筆すべきポイントで、今年も御年77歳になる椎橋堅二さんが愛車の1968年式アルファロメオ 1300GTジュニアを駆り、奥さまと参加していた。来年の状況はわからないが、リアビア・アルファ ロメオのような新規の参加希望者が多いイベントがこれからも継続開催されることを願うばかりだ。

300台ものアルファロメオが富士スピードウェイに集結!

 去る10月には、もうひとつ気になるイベントが開催された。10月10日に富士スピードウェイ Cパドックを会場として実施されたのが「La Storia Speciale 2021」だ。こちらもアルファロメオのワンメイクイベントであった。

 主催は、アルファロメオ友の会 LSS 実行委員会。アルファロメオ友の会とは、アルファロメオが創立100周年を迎えた2010年10月にスタートしたフェイスブック・グループだ。同フェイスブック・グループは、新旧すべてのアルファロメオ車オーナーおよび愛好家を対象としている。

 昨年、アルファロメオが創立110周年を迎え、アルファロメオ友の会が発足10年となったことを記念し、全国規模での初イベントとなる「La Storia Speciale」を愛知県の幸田サーキット yrp 桐山にて開催。

 2回目となる今回も、自身もアルファロメオに乗る有志たちによるボランティア運営で実施された。募集台数300台規模で開催し、早くもアルファロメオに関係する各社が協賛として名を連ねるという大規模ミーティングへと発展した。

 ちなみに、富士スピードウェイでの今回のイベントも政府や自治体のガイドラインに則り、新型コロナウイルス感染防止対策がさまざまなシーンで施された。また、参加者全員に入場ゲートでの検温・体調管理シートの提出、手洗い・消毒を徹底するなど、理解と協力のもとで開催されたことを記しておく。

 筆者も自身のアルファロメオ GT1600ジュニアでお邪魔してきたが、750/101系ジュリエッタ、105/115系ジュリア&ジュニア、アルフェッタといった旧車勢は少数派。155、156、159、146、147、ミト、ジュリエッタ(第三世代)、916型スパイダー/GTV、新しいジュリア、ステルヴィオ、4Cといった新世代のモデルがたくさん集まっていた。

 具体的な数字で説明すると、全部で278台が集結。特別招待車両などを含めると、300台近いアルファロメオが一堂に会した。 少数派となった旧車勢では750/101系ジュリエッタが最大勢力で、今年の5月に発足したジュリエッタ・スパイダー・クラブ・オブ・ジャパン(GSCJ)のメンバーがRiavvia Alfa Romeo 2021のときと同じように大挙して参加していた。GSCJは現在20名弱が在籍しており、ジュリエッタをいいコンディションで保つことに努めているカッコイイ大人の集まり。ツーリング、プチミーティング、情報交換をするなど緩く活動中だ。

 105/115系ジュリア&ジュニアでは、生粋の自動車趣味人としてヒストリックカーラリーを楽しんでいることで知られる遊佐勇人さん(シムカやロータス・エランなども愛用)が、1966年式アルファロメオ・ジュリア スプリントGTVで参加。

 アルフェッタのほうではTokyo Bayside Classic Cupという名のヒストリックカーレースに参戦している嶺井克文さんが、愛機の1975年式アルファロメオ・アルフェッタGT 1.8でイベントを楽しんでいた。

 新しいモデルのなかでとくに印象的だったのは、現行ジュリアと4Cの多さ。精悍なスポーティセダンと、アルファロメオが長い歴史のなかで培ってきた、軽量設計思想を最先端の技術を駆使して具現化したピュア・ライトウェイト・スポーツカーがずらっと並んでパレードランを愉しんでいる光景は壮観のひと言だった。

 アルファロメオは“すべては勝利のために”という気高き精神を根幹として、グランプリを戦っていた時代は言うにおよばず、戦後、量産メーカーに転身したあとも、スポーティなブランドイメージを一貫して守り通してきた。

 そして、そのような崇高なるヒストリーをバックグラウンドとしているアルファロメオは、いつの時代にもドライバーを高揚させてきたのだ。そのような出自も含めて愉しめるLa Storia Specialeも、Riavvia Alfa Romeoと同じように今後も継続開催されていくだろう。

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