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一周回って逆に新鮮! アウトドアで「インスタ映え」しちゃう「国産旧車」5選

流行が一巡した今こそ新鮮に映るクルマたちを紹介

 今、ファッション界はもちろん、アウトドアやキャンプシーンでもレトロブームである。ランタンなど、クラシックなものが高値で取引されているのが、なによりもの証明だ。しかし、せっかくレトロな雰囲気のアウトドア、キャンプ用品を揃えても、乗っていくクルマが”いかにも最近のクルマ”では、雰囲気台無し。

 そこで、アウトドアシーンやキャンプ場で映える、一周回ったような今だからこそ新鮮に映るクルマたちを紹介したい。最初に言っておくと、すべてかなり前の中古車であり、車種によってはプレミアム価格が付いていることもあること、そして新車から13年を超えたクルマ(HVを除く)に関しては、自動車税、重量税が重課税となる点も、承知していただきたい。

日産ラシーン

 まずは何と言っても日産ラシーンである。1994年から2000年にかけて生産・販売された、Be-1から始まった日産パイクカーの流れをくむコンパクトクロスオーバーSUV。駆動方式は全車フルタイム4WDと気合が入っている。

 テールゲートは上下開きで、スタイリングはもちろん使い勝手までレトロ臭満点。パワーユニットは1.5Lエンジン+4速AT/5速MTの組み合わせ。もっとも、クロカンっぽいデザインだが4WDだからと言って、特段悪路の走破性にこだわっているわけではない。生活ヨンクの範疇にあるから、そこだけは誤解のないように。

日産パオ

 日産パイクカーのなかでもレトロ感200%なのが、1989年から1991年に製造された日産パイクカーシリーズ第二弾となるパオ。

 車名はモンゴルの遊牧民のゲル(組立式家屋)を意味し、シトロエン2CVを思わせる鉄板ムキ出しのボディデザイン、アースカラーのボディカラーなど、当時でもノスタルジックなムードたっぷり。

 上下2分割のリヤクォーターウインドウ、外ヒンジドア、パイプ状バンパー、上下開きバックドアなどは、今見ても新鮮。エンジンは1L。5速MTまたは3速ATが組み合わされている。生産台数は日産パイクカーのなかでもっとも多い3万台超え。中古車も探しやすいはずだ。

日産エスカルゴ

 3台目も日産パイクカーシリーズ。それも、商用車ベースの日産エスカルゴである。1989年から1990年にかけて生産されたパルサーバンのプラットフォームをベースとしたパイクカーで、その名の通り、カタツムリのようなカタチが斬新な、粋な貨物車を思わせる2ドアハッチバックボディが特徴だ。

 全高は標準ボディでも1835mmあり、キャンバストップになれば1860mmに達するから、超低床パッケージと合わせてアウトドアやキャンプ時の背の高い荷物の積載性もバッチリ。エスカルゴの殻部分にあたる後部サイドには、当時お店や企業のロゴがペイントされていたが、今ならリフォーム!? を兼ねて、自由にペイントするのもいい。

 今見ると、なんだか宇宙のクルマのようにも見えて、映えること必至だろう。ただし、ラゲッジルームをしっかり使う場合は2名乗車になる。というか、定員4名だが、後席2座は簡易シートだから、人が乗るには適さない。つまり、カップル限定である。

ホンダ・クロスロード(2代目)

 次なる2台はどちらもホンダ車である。1台目は2代目ホンダ・クロスロード。2007年から2010年まで製造された、当時大人気だった5ナンバーサイズのコンパクトミニバン、ホンダ・ストリームをベースにクロスオーバーSUV化されたモデルである。

 リアルタイム4WD、ヒルスタートアシストも用意され、本格的な4WDやSUVではないものの、それなりの走破性を持ち合わせる。SUVチックなエクステリアデザインは今見ても新鮮。今の若い人にとっては、見たこともないクルマというインパクトもありそうだ。3列シートだが、3列目席は緊急席でラゲッジルームの奥行きも最小限だから、3列目席は格納してラゲッジルームを拡大して使うのが基本だ。

ホンダ・エレメント

 最後はホンダ・エレメント。2002年から2011年にかけて、北米市場を中心に展開したコンセプトカーがそのまま市販車になったような特異な1台。西海岸のライフセーバーがスイマーやサーファーを見守る小屋、ライフガードステーションがコンセプトで、当時のCR-Vをベースに、SUV×ミニバンのパッケージ、ゴツさ全開の内外装デザインがキモ。

 前後ドアはサイドアクセスゲートと呼ばれた観音開き、10フィートのサーフボードが積める室内長、サーファーなら大歓迎の防水処理などを採用。本来は海のクルマだが、一周回ってみれば、山、アウトドア、キャンプに似合うこと間違いなしだ。つい最近、サンセットのようなオレンジ色のエレメントを街で見かけたが、目立ち度抜群。チョー新鮮だった。

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