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いま安く買えるのは奇跡! V35スカイラインとZ33フェアレディZの中古を狙うべき理由とは

スカイラインクーペイメージ

大きなボディとは思えない軽快な走りが楽しめる!

 いま日産の中古車で一番狙い目といえるのが、V35スカイラインとZ33フェアレディZ。V35のスカイラインクーペは、スーパーGTの日産ワークスドライバー、松田次生選手がプライベート練習車にしており、サーキットを走る姿を雑誌や動画でみたことがある人も多いだろう。

伝統の直6に別れを告げて新世代に進化したV35スカイライン

 V35は直6エンジンを搭載した、R32、R33、R34スカイラインのあと、V6エンジンにスイッチ。路線もガラリと変わったので、当時はスポーツ指向のスカイラインファンからはそっぽを向かれた節がある。だが、それゆえ中古車価格が安いという魅力がある。現在の相場でV35スカイラインクーペは、78万円前後である。

 この価格ながら、フロントミッドシップ(前後重量配分53:47)のFRで、6速MT。ブレーキはブレンボが標準(6速MT車)となり、サーキットを走らせるとホンダのS2000ともいい勝負ができるのだからパフォーマンスは上々だ。1.5トンの車重や280psの3.5L V6 DOHC VQ35DEエンジンなどのスペック、そしてスタイリングからすると想像しづらいかもしれないが、じつは直線よりもコーナーでタイムを稼ぐコーナリングマシン。だから走って楽しいし、練習になる。

 基本的にブレーキパッドと冷却系さえチューニングすれば、サーキットも難なく走れるのでライトチューンで全然OK。シートやLSDまでやればもう言うことなし。NAエンジンなのでランニングコストがかからないのも魅力だ。

素直なハンドリングが味わえるZ33フェアレディZ

 もう一台のZ33は、パワートレインもプラットフォームもV35と共有。Zは2シーター専用、スカイラインクーペが4シーターという棲み分けになった。

 Z33のハードウェアをとりまとめたのは、のちにR35GT-Rの開発リーダーとなった水野和敏氏。「人間が主役のスポーツカー」というコンセプトを掲げ、2650mmというロングホイールベースのセンター付近にドライバーが座れるようにし(2シーターだからこそ)、最適視界も確保した。

 トレッドも1535mmと広く、低重心で、前後の重量配分も53:47のフロントミッドシップ。あえてフロント荷重を少しだけ大きくしたことで、曲がりやすい特性にし、トラクションは前後のタイヤ幅を変えることでバランスを取っている。

 また空力にもこだわった設計で、ゼロリフト+低Cdを実現(フルエアロ車)。日産車を得意としているチューナーも多いし、アフターパーツが豊富なのも強味である。

 フィーリングとしては、「大きなマツダ・ロードスター」といった感じで、素直な操縦性に好感が持てる。現在の中古車相場平均は110万円前後だ。ここが底値だと思われるので、今のうちに購入し、楽しく乗り回すことをおすすめしたい。

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