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「クルマ好き泣かせ」度が半端ない! いま流行のピアノブラックの美しさを維持する手段とは

綺麗な分だけ日常ユースでの汚れが気になりやすい

 ピアノブラックとはその名の通り、ピアノの筐体のようなツルツルの黒い部分のことで、インパネ中央のカーナビやシフトのまわりなどに使われていることが多い。光沢がある深みのある漆黒が特徴だけに、高級車によく使われてきたし、最近では軽自動車にも使われていたりもする。ちなみにピアノが漆黒なのはもともと日本の漆が使われていたからで、深いツヤなのは当然と言えば当然だ。

どんなに気をつけてもキズは付く

 問題はお手入れの仕方。見た目からして繊細で、気を使わずに布でゴシゴシとこすれば細かいキズが付くのは必至というか、実際にキズは付いてしまうので注意が必要だ。

 まず参考までにピアノの手入れ方法を見てみると、ある楽器店のサイトを見ると、濡らして固く絞ったタオルで拭き上げるというのが一般的となっている。また、ホコリが溜まりやすいので、毛ばたきなどで払ってやるのも大切とのこと。実際、黒いだけにホコリが目立ちやすいし、細かいキズが付くと白っぽくなって貧相な見た目になるのは確かだ。

マイクロファイバークロスを常備しておこう

 それを踏まえて自動車でのお手入れ方法を考えてみると、水拭きは有効だろうが、オススメは「マイクロファイバークロス」だ。100均でも売っているので、家庭で使っている方も多いのではないだろうか。風合いはソフトで、超極細繊維で作られているため吸水性が高かったり、クリーナーなどなしでも汚れをかき取る能力が高いなど、万能な性能が特徴だ。

 これを使って拭き上げてやる。ピアノブラックは指の跡が目立ちやすいが、マイクロファイバークロスであれば拭くだけで落とすことができる。あとはホコリをどうするかで、パネルの隙間に入ったものは綿棒もしくは古い歯ブラシでかき出すようにして取り除いてやる。この際、歯ブラシでも硬い毛のものはキズの原因になるので、柔らかめを使うようにしたい。もちろん別で柔らかいブラシがあればそれを使ってもいい。

メガネクリーナーなども優秀なグッズ

 また、クリーナーを使いたい場合いくつかオススメはあって、まずはアルコールだ。最近当たり前の存在になっている消毒用のアルコールでいいので、これをマイクロファイバークロスに付けて拭く。また、流用モノでは、ウエットシートタイプのメガネクリーナーやバイクのヘルメットのシールドクリーナーも、キズを付けずに、汚れをスッキリと落としてくれる。さらに、イライラさせられる拭きムラも出にくいというのもオススメの理由だ。

小キズはガラスコーティング剤で対策

 ではキズが付いてしまった場合どうするか? 完全に消すのは難しいが、最近は樹脂専用のガラスコーティング剤があるので、こちらを使用する。コーティングなので細かいキズのなかに入り込んで表面を平滑化してくれるため、キズが消えたり、黒に深みが出るなどの効果が期待できる。

 いずれにしても、ピアノブラックのクルマを購入した場合は、当初からキズが付きやすいものとして認識して、それに対応した手入れをするのが大切だということを頭に入れておくといいだろう。

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