未装着のブランドでもいいじゃないか! 大事なのは心意気!
古くからチューニング入門といえばステッカーだった。リヤバンパーに「HKS」と貼ってあるから……だからなんだと言うことはないが、かっこいい(笑)。
レーシングカーやデモカーを参考にしたい
気をつけるべきは、いかにガチャガチャさせないかである。ベタベタとステッカーを貼っただけのクルマと、統一感のあるステッカーチューンは絶妙に変わるのだ。そういう自分も、きっとフロントフェンダーに隙間なくステッカーを貼れば「NASCAR」のようにスタイリッシュになると思って貼った結果、ものすごく騒がしいだけの愛車ができあがった経験を持つ。
そのためにはまず大きさが近いステッカーを近づけて、大きい順から順番に貼り付けていくべし。大小が入り混じるとかなりややこしいことになりやすい。
チューニングショップのデモカーのように、同じシートで協賛メーカーのロゴを切り出して貼るのがもっとも統一感を出しやすい。しかし、これはステッカー屋さんに自分だけのステッカーを製作してもらわなければならないので、それなりの費用も必要となるのだ。
ステッカー選びで注意すべきポイント
それから、ズバリステッカーチューンで気をつけるべきは、いかにかぶらないように多彩なブランドで彩るかである。簡単に言えば、トヨタのクルマにNISMOのステッカーはおかしいわけである。それと同様に、チューニングメーカーもちょっとだけ気をつければ、どこで見られても恥ずかしくないステッカーチューンが完成するのだ。
【1】タイヤメーカーはひとつ!
初歩中の初歩だが、タイヤメーカーのステッカーはひとつにしたい。ADVANとPOTENZAが共存していたら変である。DIREZZAとPROXESもおかしい。タイヤ系ブランドはひとつに絞るべし。
【2】総合パーツメーカーはかぶってOK
HKS、TRUST、BLITZなどのメーカーは、それぞれ多くのパーツをリリースしている。HKSのマフラーにTRSUTのエアクリーナーに、BLITZの追加メーターを使っているなどは普通なので、これらのメーカーは重複しても大丈夫だ。
【3】ブレーキメーカーも複数はおかしいが……
エンドレスとプロジェクトミューが同時に貼ってあったら、それはちょっと違和感がある。とはいえ、ときにはエンドレスのローターに、プロジェクトミューのパッドなどを使うこともあるので、必ずしも変ではないのだが……。
本気っぽく見えるチューニング系ブランド10選
HKS(エッチ・ケー・エス)
チューニング界最大の総合パーツメーカー。いまだに筑波でトップタイムにこだわるなど本気度はMAX。タービン、サス、マフラー、エアロなど何でもラインアップしている。
TRUST(トラスト)
総合パーツメーカーであり、チューニング創世記にはレースや最高速アタックなどさまざまなチャレンジをしてきたメーカー。タービンから電子パーツ、マフラーなど何でもある。
BLITZ(ブリッツ)
近年はサスペンションと電子パーツのヒットで知られるが、もともとはデモカーでニュルに挑むなど、海外にも積極的にチャレンジした総合パーツメーカー。
CUSCO(クスコ)
サスペンション、補強パーツ、LSDを主力として、ロールバーやアームなど競技に精通するパーツはだいたいある。社員の過半数(?)はラリー経験者で、現役の選手も多い。
ENDLESS(エンドレス)
国産にこだわるブレーキパッド、キャリパー、サスペンションメーカー。自社開発・自社製造にこだわったパッドはWRCで最大のシェアを獲得。フルードはF1でも使用。レースにも積極的に参加。
Project μ(プロジェクト・ミュー)
国内外のレースからNASCARでも多く使われている日本のブレーキパッド&キャリパーメーカー。スーパーGTのGT500/GT300クラスで数多くのチャンピオンを獲得している。
MOTUL(モチュール)
フランス生まれの高性能オイルメーカー。日本ではMOTULとしても販売されているし、NISMOと共同開発した専用オイルもリリース。GT500 MOTUL GT-Rはあまりにも有名。
Castrol(カストロール)
イギリス生まれの巨大オイルメーカー。日本でのレースサポートでも、カストロールスープラなど、古くから知られる存在。緑と赤のラインは往年のカラーリングだ。
DENSO(デンソー)
自動車メーカーに部品を納入するパーツメーカー。DENSO SARD SUPRAなどで知られ、国産車なら何かしらDENSOのパーツは付いているくらいの存在だが、アフターパーツはプラグくらい。
BRIDE(ブリッド)
日本が誇る国産スポーツシートメーカー。名古屋で開発、設計されるシートはチューニングからレースまで幅広いシェアを持つ。有名ドライバーが複数開発ドライバーを務める。