サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

複雑なスポークの組み合わせが魅せる! ウェッズの新作3ピースホイール「ヴィルハーム」が愛車に華をプラス

クレンツェヴィルハーム装着イメージ

2022年、クレンツェの最新モデルがいよいよデビュー

 クレンツェといえば、ウェッズの頂点に立つ3ピースホイールブランド。造形には直線、曲線、曲面、エッジ、ひねり、落とし込みといったあらゆる要素が三次元的に組み合わされ、いずれも芸術作品のような完成度を誇る。カラーリングやフィニッシュも非常に凝っており、高級セダンやクーペ・SUV、Lクラスミニバンといったハイクラスなクルマたちに選ばれている。

 年に1度だけ新作がリリースされることでも知られており、2020年はシンティル、2021年はジルドーンがイヤーモデルとして注目を浴びたのは記憶に新しいが、2022年はこの「ヴィルハーム」が主役を務める。

 ちなみにクレンツェはネーミングにも並々ならぬこだわりを持っており、昨年モデルのジルドーンは「zillion=無数の」「dawn=夜明け」を組み合わせた造語だった。今作はドイツ語で「4」を意味する「vier」に、同じくドイツ語で「調和、ハーモニー」を意味する「harmonie」を重ね、「Vierharm(ヴィルハーム)」と名付けられたという。

 そこに込められた狙いやメッセージも含め、クレンツェの2022年モデル・ヴィルハームを詳しく紹介していこう。

カタチの異なる4種類のスポークが奏でるハーモニー

 単調さとはまさに対極。立体的かつ複雑精緻、細部にいたるまで手の込んだ造りで知られるクレンツェ。もちろん、ヴィルハームにもその伝統はしっかりと受け継がれているが、全体的な印象は意外にもオーソドックス。奇抜さが先走らないよう、革新的な要素を詰め込みながらも、それらをうまくまとめ上げたモデルになっている。

 スポークは20本。フィンタイプのように同形状の足が均等に並ぶのではなく、少しずつカタチの異なるスポークが絶妙なバランスで配置される。なかでもメインになるのは、根本を矢じりのようにデザインし、センターキャップに向かって尖らせたV字ツインスポーク。片側の側面を大胆にえぐることで天面を細く絞り、リム側はやや広げつつ反時計方向にひねりをプラスしている。ゆえにこのV字は左右非対称。よく見ると矢じり部分の意匠も左右で微妙に異なる。

 そしてメインスポークの間には一段低く、立体的に落としたサブスポークを設置。変化を付けたメインに対し、サブはごく普通に……ではなく、こちらも凝っている。末広がりなシルエット+エッジーな天面を持つシャープなサブスポークと、同じくフレア系ながら先端を少々すぼませ、天面は柔らかなアール基調としたサブスポーク。これら2タイプのサブスポークをメインスポークの間に交互に差し込んでいくレイアウトなのだ。

 つまり配列としては、メイン1→シャープなサブ→メイン2→柔らかいサブ、という感じで4本がワンセットになる。それぞれのスポークは左右非対称だったり、変則的だったりするにも関わらず、4本が並ぶと不思議なくらいに調和が取れ、妙なる旋律を奏で出す。4つの調和・ハーモニーを示す「ヴィルハーム」というネーミングの由来がここにある。

カラーでイメージも大きく変化しセミオーダーでさらなる個性も

 レギュラーカラーは3種類。なかでもSBC/ポリッシュはクレンツェの定番で、3Dデザインをモットーとする同ブランドとは最高に相性のいい色だ。黒みがかった光沢を放つSBC(スーパーブラッククローム)と、メインスポーク天面に施されたポリッシュ部が美しいコントラストを描く。1本1本の足の造形美、緻密なラインワークを存分に楽しめるはず。

 セピアブラック/ポリッシュもユーザー支持率高し。ベースのセピアブラックは、ブラックとシルバーを独自の配合バランスでミックスしたもの。一般的な黒にはない温かみが特徴だ。これにポリッシュ加工が入るわけだが、メインスポーク天面だけでなくサブスポーク(シャープな形状の方)にも施される。メインとサブには高低差があるため同一工程で加工はできないのだが、わざわざ別工程を用意して切削している。

 プレミアム感で選ぶならブラック&バフ/ブラッシュドで決まり。漆黒をベースに、メインスポーク天面はメカニカルな切削痕を残すブラッシュド加工を施してある。さらに、サブスポーク(柔らかな形状の方)は手作業によるバフ研磨で鏡面仕上げに。黒・ブラッシュド・バフの3要素が、ヴィルハーム特有の多様性とマッチした、贅沢な一本となる。

 また今作も「クレンツェ・カラーコーディネート」に対応。上記以外のディスクカラーに変更したり、ピアスボルトやセンターキャップ、バルブキャップの変更、リムのカスタマイズなども可能となっている。

 今年はディスクカラーに新色「ライムゴールド」「ライムゴールド/ポリッシュ」も追加。いかにもキンキラしたゴールドではなく、グリーンのニュアンスも加えた落ち着きある色味だ。違いを出したい人はぜひ注目を。

求めやすい1ピースバージョン「エボ」も同時リリース

 従来通り、サイズは19~22インチを設定。19/22インチはリバースリムのみ、20/21インチはリバースリムとノーマルリム(段リム)の両方を用意する。P.C.Dは5H-114.3だけでなく、輸入車向けの5H-112、5H-120にも対応。国産車ならレクサスLSやLC、トヨタ・クラウン、アルファード&ヴェルファイア、ハリアーあたりにピッタリ。もちろんミドルサイズのノア&ヴォクシー、レクサスISといった車種にも向いている。また、M14のボルト仕様となった新型レクサスNXにも対応する。

 とはいえ最高級ブランドの3ピースだけに値段は張る。予算的にちょっと厳しいという人には、「ヴィルハーム225エボ」を勧めたい。これはヴィルハームの基本デザインを踏襲しながらも、各部ラインやディスク形状を調整して違和感なくモノブロック化した1ピースモデル。サイズは18~22インチで、18インチのみ5H-100もあるからプリウスも履ける。

 1ピースの特性を生かしたリムオーバーレイアウトもポイント。3ピースよりも足長に見える上、センターへの落とし込みもダイナミックに強調されているから、存在感のある足元を演出できる。純粋にエボの方が好き、というユーザーも少なくないと思われる。

 リムの深さ、旗艦モデルの風格を堪能できる3ピースのヴィルハームか、あるいは求めやすく、大口径感を味わえる1ピースのヴィルハーム225エボか。愛車に履かせた姿を想像しながら、このふたつでじっくり悩んでみるのもいいだろう。

●サイズ表
Kranze Vierharm
SPEC & PRICE(税込み)
〈リバースリム〉
◆19インチ(7.5J~13.0J):10万8900円~16万3350円
◆20インチ(8.0J~13.0J):11万7700円~17万8750円
◆21インチ(8.0J~12.0J):14万3000円~19万9650円
◆22インチ(8.0J~13.0J):18万4800円~25万250円
〈ノーマルリム〉
◆20インチ(8.0J~12.0J):11万7700円~17万4350円
◆21インチ(8.5J~12.0J):14万5200円~19万9650円

◆HOLE-P.C.D
5H-112/5H-114.3/5H-120
◆COLOR
セピアブラックポリッシュ
SBC/ポリッシュ
ブラック&バフ/ブラッシュド

Kranze Vierharm 225EVO
SPEC & PRICE(税込み)
◆18インチ(7.5J):8万6350円
◆19インチ(8.0J):9万7350円
◆20インチ(8.5J):11万550円
◆21インチ(9.0J):12万3200円
◆22インチ(9.0J):12万7600円

◆HOLE-P.C.D
5H-100/5H-114.3
◆COLOR
SBC/ポリッシュ

【詳しくはこちら】
Weds(ウェッズ)
◆tel.03-5753-8201
https://www.weds.co.jp/

モバイルバージョンを終了