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中古で現行ジムニーを買うのは推奨せず! カスタム前提なら「先代」一択だった

現行ジムニーは品薄で中古車を買うメリット無し

 2018年に発売された現行型ジムニーは、4年近くを経過した今でも納期が約1年と長い。発売直後は1カ月の届け出台数が1800台前後だったが、2021年の1カ月平均は3285台に達する。つまり2倍近くまで増産しているのに、納期の縮まらない状態が続く。

 そして現行ジムニーの中古車は、納期遅延を受けて高騰している。現行ジムニーXCの新車価格は、4速AT仕様が190万3000円だが、230~260万円前後の中古車も多い。プレミアム価格が付き、まったく推奨できない。良心的なスズキとしては珍しく、ジムニーは市場を混乱させてしまった。

先代の2012~2015年式が一番の狙い目

 そこで先代型の中古車を推奨したいが、極端に設計の古い車両は避けたい。推奨できるのは7~10年落ち、つまり2012~2015年式だ。2012年式は歩行者への安全対策などが実施されたモデルで、中古車価格は80〜120万円が中心になる。走行距離も7万kmを超えていて、年式や走行距離を考えると買い得な中古車ではないが、なるべく安く買いたいユーザーには狙い目の年式になる。

 フルモデルチェンジが近付いた2017年式になると、商品力は高まるが、中古車価格も140~150万円に達する。これでは新車時の価格と大差はない。つまり比較的低年式の中古車を狙うしかないのがジムニーの実情だ。

 価格を徹底的に安く抑えたいなら、1998年から2000年代前半の中古車もあるが、20年を経過していると推奨度は下がる。自分である程度の修理ができるなど、購入するには相応の技量が必要だ。したがって中古車を買うなら、2012年式以降にしたい。

自分の好みにマッチしたカスタム車ならかなりお買い得

 またドレスアップやチューニングすることで、中古車価格を高めた車両もある。この価値観はユーザーによって異なるだろう。一般的にはノーマル状態の中古車を推奨するが、自分の好みにピッタリのドレスアップやチューニングが施されていれば、割安な買い物になる場合もある。新車を買ったあと、自分でドレスアップなどを施すのに比べると、出費を大幅に安く抑えられるからだ。

 その意味では、特殊なニーズになるが、ジムニーの中古車は、ドレスアップやチューニングを施したいユーザーに適しているともいえるだろう。ドレスアップやチューニングの施された車両は、費やした金額ほど高くは売れないから、買い得になっている。

現行型を1年待って新車で買う選択肢も大いにメリットあり

 それでも結局のところ、ジムニーのようなクルマは、納期が長くても新車を買うのがベストだ。前述の通り購入から10年以上を経過しても、十分な流通価値があるから、いわゆるリセールバリューは抜群に高い。資産価値を長く維持できる。

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