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タイヤを替えるとスピードメーターがズレる!? 車検でも検査があるけど落ちる可能性は?

スピードメーターに誤差があると車検に通るのか

タイヤの外径が変わればスピードメーターはズレる

 スピードメーターは、実際の走行速度をリアルタイムで表示してくれる大切な装備だ。しかし、実際にリアルな数値か、疑問に思ったことはないだろうか。

 まずスピードをどう測っているかというと、基本的にはふたつの方法がある。古いクルマだとミッション内部に組み込まれたギヤから回転を取って速度に変換して表示する。もう一方は、磁石を使ったセンサーで、こちらはエンジンやミッションの回転する部分に取り付けられていて、回転を取っている。自転車用のスピードメーターは車輪に磁石を付けるが、それと理屈的には同じだ。またアナログにしろ、デジタルにしろ、理屈は基本的に一緒とも言える。どちらの方法にしてもシンプルなのが利点なのだが、問題は車輪の回転量と必ずしも一致していないということ。つまりタイヤの外径が変わると、ズレてしまうわけだ。

車検では40km/hでスピードメーターを検査

 ご存知の方もいると思うが、車検ではスピードメーターの検査もある。具体的には40km/hで測るのだが、誤差があるともちろん車検にパスできない。では、誤差が出るのはどういうときかというと、メーターの故障などを除くと、タイヤの外径を変えてしまったとき。また、摩耗した場合も外径が変わるので影響が出そうだし、同じサイズのタイヤでもメーカーやブランドによって異なるので、考えだしたらキリがない気もする。

検査基準にはかなり幅が設けられている

 しかし、実際はシビアになることはない。まず検査基準の幅が大きくて、メーターが40km/hを指している場合でも実際は約31km/hから約44km/hまで。平成18年末以降は上が約43km/hまでになっているが、いずれにしても幅はけっこうある。タイヤの摩耗などがあるのでシビアにすると通らなくなってしまうこともあるし、許容範囲下側については、多めに表示する分にはいいという判断だ。実際にもスピードメーターはけっこうずれていて、最近ではGPSで速度を測れるので、試してみると予想以上にずれていることも多い。

 どうしても気になる場合は、車検の前にチェックしてくれる通称「テスター屋」で測ってもらうと、スピードメーターが何キロのときに合図をすればいいのか教えてくれるので、車検に通らないということはない。

正確な速度を知るには社外メーターを利用する手もあり

 最近は車高を上げて、その分、タイヤも大きくして迫力を出すといったことが多いが、場合によってはかなりずれてしまうことになる。そうなると危険なこともあるし、違反で取り締まりに合う可能性も出てくる。GPSなどで誤差を測っておいて脳内変換するという手もあるが、最近は補正可能な社外メーターやコンピュータの信号にかませるアイテムもあるので、これを利用するといいだろう。

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