サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

金持ちの「贅沢乗り替え」のお陰で庶民はウハウハ! 価格下落しまくりの高級輸入車の中古がお得すぎて笑う

高性能な格安輸入車

ネガ要因もあるけれど高性能輸入車を格安で体感してみませんか!!

 クルマは高額な車両ほど中古車価格の下落幅は大きくなる。とくに輸入車はそれが顕著だ。理由は高級車の新車が買える人は、購入したあとも維持できる収入があり、次の乗り替えも新車になり、そのサイクルも3〜5年とスパンは短く、当然、中古車の輸入車を検討することはないだろう。

 逆に安い中古車の購入を考えている人は、輸入車に対して故障のリスクが少ない安心安全な日本車を選べば良いわけで、高性能輸入車でしかも中古車が気になる人は自ずとクルマ好きとなる。しかも、ちょっとぐらいは痛い目を見ることは辞さず、「話のネタになるし……ね」と、一度ぐらいは憧れのクルマを愛車にしてみたいチャレンジ精神に溢れた人に違いない。

 つまり、高性能輸入中古車の需要の少なさが、低価格または大幅な値落ちに繋がっている。逆に日本の高性能モデルは海外でも人気があることから、輸出されることが多く中古車価格も高止まりしている。そこで今回は、少なからずリスクがはらむ格安高性能中古車の購入の善し悪しを考えてみたい。

欧州車に対して人気薄なアメ車がじつは狙い目!

 まず検討に値するのはアメリカ車だ。フォードが撤退してしまったのでキャデラックがお買い得。2000年代のモデルであれば100~300万円代で購入できる。もちろん、現車の状態確認は必要だが、新車価格を考えればかなり格安。これは日本でのアメリカ車の不人気によるもので、欧州車に負けない走りを誇るCTSやSTSが200~300万円代というのは、とても魅力的だ。

 さらには2ドア左ハンドルの4代目と5代目のシボレー・カマロや、コルベットのC5&C6型なら、200万円台のタマがごろごろしている。専門店で不具合部分をコツコツと直しながら楽しむというやり方もある。大排気量V8が味わえるのはラストチャンスかもしれないので、購入前から修理の検討を含めてアメ車専門店などと相談しながら楽しむというのも手だ。

 ただし、アメリカ車でも例外がある。それが人気のSUVだ。当然、人気=需要が高いとなる訳で、自ずと値下げ幅は小さくなる。なかでも現行型(JL型)や先代(JK型)ジープ・ラングラーの人気は高く、中古車価格は高止まりの傾向がある。

 ただし、マニアックではあるが3代目キャデラック・エスカレードであれば、100万円以下で狙うことができる。アメリカ車のネックは販売台数が少ないから、中古車のタマ数は比較的少ない。ただし、これだけ円が安いと状態の良い日本の中古車が海外に流れて行ってもおかしくないため、旬は短いかもしれない。

モータースポーツ直系のMモデルも300万円以下で手に入る

 そしてBMWのスポーツモデルであるM3(E46型)やM5(E60型)、M6(E63型)あたりも300万円以下の個体が存在する。ただし、走行距離を重ねたモデルが多くなるため、下手に7万km以下よりも12万kmぐらい走っている方がしっかりメンテナンスされている場合がある。整備記録簿がチェックできて、それが安心材料になるなら狙い目と言える。とくに水まわりや燃料ホースといった消耗品がきちんと交換されていないと、逆にここまで距離が延びることはなかったと考えられる。

 またトランスミッションのSMGはトラブルが出たという人と、使い方次第では出ないという声があるので判断は難しい。人気のMT車は中古車として海外に輸出されてしまことが多く、どうしてもMT車が欲しいという人は良い個体探しに苦労するかもしれない。ちなみに、これらの車両を狙うならドイツ車に精通している専門ショップで購入するのがベストだ。

豊富なタマ数が揃うSクラスは100万円以下の個体も見つかる

 そしてAT車のみになってしまうが、メルセデス・ベンツのSクラスも2000年代のモデルはかなりお買い得だ。もちろんCクラスやEクラスでも良いのだが、Sクラスとなると新車価格は当時でも1000万円を超えるモデルになるため、維持費は当然高めとなり自動車保険(車両保険)も高くなる。それゆえにDセグメントのCクラスよりも需要が低く、お買い得度は高い。

 Sクラス自体は高級サルーンのなかでは日本での人気が高く、中古車のタマ数は豊富。先々代のW221型が対象になるが、このSクラスも100万円以下のタマがごろごろしている。故障のリスクを考えるとギャンブルになる可能性も否定できないが、しっかり各個体のコンディションを見極めながら当たりを選ぶことができれば、これほどまでにコスパに優れた買い物はないと言える! まずは、中古車検索サイトを覗いてみて選り取り見取りのなかから、理想の個体探しを始めたい。

美しいスタイリングとフェラーリ譲りのエンジンが格安で堪能できる

 そしてイタリアの雄であるマセラティも選べる。クワトロポルテや3200GTが驚きの価格で販売されている。マセラティはその優れたデザインから、低年式でも古いクルマに見えず。5代目クワトロポルテは2004年、3200GTは1998年に上陸したモデルだが、今見ても流麗で運転席に座るだけで満足感が得られ、もちろん走り出したらエクスクルーシブな走りを体感できるだろう。

【まとめ】リスク回避するなら信頼できるショップ探しも重要になる!

 今回はいくつかの車種を挙げたが、それ以外のモデルでも新車価格が高額ながら、中古車価格が格安&激安なモデルは沢山ある。ただし、日本車であろうが輸入車であろうが、まったく故障しない中古車(新車でも故障はある)はないので、ある程度の出費を覚悟しながらも、それでも大きなリスクを回避したいなら、信頼できるショップ探しが重要になる。それでもリスクはゼロではない!

 ずいぶん昔の話だが、高校生のころ、中古車情報誌が一冊あれば何時間でも友人とクルマ談義に花を咲かせたもの。だがネット社会のいまでは、スマホやタブレット、パソコンの電源を立ち上げれば、すぐに中古車検索サイトにジャンプできるので、ニヤニヤと妄想を膨らませるのも楽しいものだ。この記事で「格安ハイパフォーマンスモデルを薦められたから、買ったら壊れた。責任取れ!」と言われても、それは無理なハナシなのだが、前述した通りリスクがあることを承知の上で、昔憧れた輸入車のハイパフォーマンスモデルを手にしてみるのはいかがだろうか!

モバイルバージョンを終了