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「暴走族に入ったと近所で噂に」「実家から追い出された」! カスタムカー乗りの本当にあった辛すぎるエピソード3つ

スポーツカーのイメージ

カスタムされたクルマは理解されにくい……

 食べ物やファッションの好みが千差万別なように、クルマに関する趣味嗜好も人によってバラバラだ。とくにチューニングやドレスアップは好みが大きく分かれ、ある人にとっては最高にカッコいいカスタムだとしても、別な人にとっては何ひとつ理解できる点がないどころか、不快感や嫌悪感を呼び起こす対象であるかもしれない。

 そんな事態に直面したチューニングカー乗りたちの悲しい、そして身に覚えがあるかもしれないエピソードを紹介する。

※写真はすべてイメージです。実際のエピソードとは関係ありません。

合法仕様でもご近所から暴走族に間違われて……

 まずは根っからのドリフターであるA君。小学生のころから学業は優秀だしあいさつもキチンとできる子で、ご近所さんからは「ウチの子にも見習わせたい」と評判だった。そんなA君が大学生になってハマったのがドリフトだった。一生懸命アルバイトをして先輩からFRの某4ドア車を購入、峠や埠頭に通うことはなく練習はもっぱらサーキットだ。

 見た目こそハデなエアロにディープリムのホイール、ローダウンにステッカー多数と完全なドリフト仕様だが、マフラーは車検対応だし内装はフルバケにロールケージを組み、2名乗車で公認車検も取得した非の打ちどころがない合法マシン。ところが自慢の愛車を乗りまわすようになった途端、フレンドリーだったご近所さんたちが妙によそよそしい。あいさつしても反応が薄いしクルマですれ違えば目を合わせず、明らかに今までと違う態度に何かおかしいと気付いたそうだ。

 そんなとき母親から「暴走族に入ったとウワサになってる」と打ち明けられ、ショックを受けるも近所の人ひとりひとりに説明してまわるワケにもいかず。大学を卒業してに就職して通勤にも使うからと2ドアに買い換え、純正エアロとステッカーなしで乗ったら視線はだいぶ和らいだという。ただしA君は合法チューンなので本人に非はなく、偏見というかとばっちり的な要素が大きい。

マフラー交換で実家も友人宅も追い出される……

 同じく大学に入ってクルマ遊びを覚えたB君は、中古で安く手に入れたマフラーがヤバかった。触媒どころか消音するサイレンサーもなく、簡単にいうとステンレスの単なるパイプで、想像できるとおり相当なレベルの爆音だ。

 それを取り付けて意気揚々と帰宅したところ、両親がビックリして庭に飛び出してきた。理由を聞くと当然かもしれないがブチ切れられ、血気盛んな年代のB君も売り言葉に買い言葉で反論。とうとう「元に戻すまで家に帰ってくるな」と言われ、着替えなどをかき集めて家を飛び出したという。

 幸いひとり暮らしの友人が多く2週間くらいは転々としていたが、彼らにしても近所の目や評判を気にするのはB君の両親と変わりなく、徐々に歓迎されない空気となり家出から3週間と経たずに全面降伏。最後は大学に近い公園の駐車場で寝泊まりしていたが、度重なる夜間の職務質問に辟易しノーマルに戻したとか。もっとも違法改造であり、ご両親の対応は当たり前だ。

乗り心地の悪さと職質で彼女が幻滅……

 最後はチューニングカーで彼女とデートに出かけたC君、1990年代の前半で取り締まりが厳しい時代だった。その日が初めてのドライブということで気合も十分、早朝に洗車し目的地までのルートも頭に叩き込んだ。彼女にはクルマ好きということを最初から伝えており、チューニングカーに対する偏見がないことは確認済み。むしろ興味津々で会話も弾みに弾んだが、徐々に彼女の口数が少なくなってくる。

 どうやら硬い足まわりで酔ってしまったらしく、時おり休憩を挟むも原因が解決するワケじゃない。せっかくリサーチした美味しいレストランでの食事も台なし、予定を早めに切り上げ家まで送る途中にダメ押しの事件が起きた。もう少しで到着というタイミングで後方に白バイが登場、イヤな予感は的中するもので停止させられてしまう。

 違法改造を疑われバネの遊びや消音器の有無などを厳しくチェックされたものの無罪放免、しかし人通りの多い場所で晒しモノになったと感じた彼女は気分だけじゃなく機嫌まで悪化。2回目のデートは父親に頼み込んでクルマを借りたらしいが、その後C君の愛車に乗る機会はなかったそうだ……。

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