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「止まったまま暖気はしない」「信号待ちでNやPに入れない」! 愛車を不健康にしないための日常行為6つ

エアコンONのイメージ

動くことが大前提のクルマは動いていないと傷んでしまう

 クルマという機械は動くことを前提にして作られているので、コンスタントに“十分運動させてあげる”のが長持ちさせる最大の秘訣だ。自動車メーカーも下記のような例を、劣化が早まるシビアコンディションの条件に挙げている。

・短距離の繰返し走行が多い(目安:8km/回)
・低速走行が多い場合(目安:30km/h以下)
・アイドリング状態が多い

 少なくとも一週間に一度は30分以上走行して、クルマの体力が衰えないようトレーニングを課すようにしよう。

アイドリングでの暖気ではなく暖気走行をする

 その際、まず気をつけてほしいのは、暖気走行をきっちりすること。止まったままアイドリングで何分暖機運転をしてもほとんど意味がないので、エンジンをかけたらすぐに走り出し、最初の5~10分間、水温が適正温度に上がるぐらいまでは、負荷をかけない優しい運転を心がけるのが肝要だ。

 この暖機走行の最中は、オーディオ類のスイッチを入れず、エンジンの音やタイヤの音などに耳を傾けておくと、クルマの初期の不調を見落とさず、トラブルを未然に防げることが多い。

信号待ちなどは「D」のままブレーキをかけ停車

 AT車であれば、渋滞や赤信号で止まるとき、ATのセレクターを「N」や「P」に入れず、「D」のまま待機するのがベスト。「N」や「P」に入れる度にクラッチが切り替わり、ATフルードが劣化するので一時停止は「D」レンジで。

ハンドルフルロックでの転回や据え切りはなるべく控える

 電動パワステのクルマなら、パワステフルードの劣化やオイルが噴き出す心配もない。だが、フルロック状態をキープしたり据え切りをすると、タイヤやステアリングのリンケージ類にも大きなストレスがかかる。クルマの寿命を延ばしたいのなら、あまり多用しない方が賢明だ。油圧パワステだと油圧経路に高圧がかかりっぱなしになるので、とても負担は大きくなる。

エアコンはオールシーズン使うこと

 エアコンの心臓部、コンプレッサーの潤滑用オイルは、冷媒ガスのなかに入っている。したがって、長期間エアコンを使わないと、潤滑オイルが行き渡らずに、コンプレッサーの焼き付きの原因になったり、配管ゴムの密閉度が下がることにつながる。エアコンは夏以外にも除湿装置として、積極的に活用した方がエアコンの寿命を延ばせる。

段差はゆっくり丁寧に通過する

 道路の継ぎ目や工事箇所の段差などは、面倒でも減速してゆっくり優しく通過すること。とくにロープロファイルタイヤだと、ハイトが低く段差が苦手なので丁寧に。

クルマだけでなくドライバーのウォームアップも

 最後は自分のウォームアップ。クルマに乗るとき、自分の身体が固まっていると、運転も荒くなってクルマを傷めてしまう。クルマへ乗る前に、手首や足首をプラプラ振ったり、肩を上げ下げしたり、首や腰を回したりして、各部を十分ゆるめ、ストレッチなどをしてから乗車しよう。そうすることで力みが抜けて安全運転にもつながり、クルマに優しく、かつクルマのコンディションも掴みやすくなるはずだ。

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