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普通の中古車よりも難易度高し! チューニングされた中古モデルは相当な目利きが必要だった

中古チューニングカーのイメージ

チューニング済の中古車は魅力的ではあるが……

 スポーツカーの中古車を買おうとする場合、チューニングが施されている場合がある。変ないじりかたして調子を崩していることもあるし、マフラーと車高調がタダみたいな値段で手に入ってラッキー!! という場合もある。では、その判断はどう下したらいいのだろうか。

ポイント1:売っているお店が詳細を知っているか

「いやぁ~この状態で入庫してるんでよくわかんないんですけど、エアクリーナーにマフラーと車高調ついてこのお値段ならお安いですよ~」なんて販売店が言っている場合は、避けるしかない。まずはきちんとどんな内容のチューニングがされているか、お店が把握していることが大事だ。ヤフオクなどの個人売買でも出品者が詳細を把握していなかったら危険。

 LSDが入っていると聞いていて、購入後数カ月して開けてみたら入ってなかったなんてことはよくある話である。

ポイント2:エンジンよりも足まわりチューンの方が無難

「タービンが変わっていて、400ps出ている!」なんて個体も大体怪しい。もちろんちゃんとしたクルマも市場にはあるのだが、タービン交換車とノーマルタービン+サスペンション変更の個体があるなら、後者の方が無難だろう。

 筆者も経験があるが、タービン交換車を買ったものの結局調子が悪く、購入後に即なじみのチューニングショップへ入庫させ、ごっそりとタービン回りをやり直した。38万円で買ったクルマにいきなり25万円掛かったのも、今となっては良い思い出だが。

 エンジン系がノーマルならとりあえずオイル交換してあれば、それなりに普通に動くはず。そこからいじるコストと、チューニング済みだがエンジン一式やり直さないと走れないコストを考えたら、結果的にノーマルからいじったほうが安い。

ポイント3:ドリフトに使っていたであろう個体は避けるのが無難

 ドリフトは高回転を多用して低速で走るので、エンジンにもミッションにもデフにも、多大な負担が掛かる。足まわりも本来設計されていない方向に力が掛かり、サブフレームが割れたとか、ナックルが折れたとかも珍しい話ではない。ドリフトをしようと思っていても、できればドリフトしていない車両を選んだほうが良い。

ポイント4:ブレーキキャリパー交換車は補修パーツがあるか注意

「おお、キャリパー変わってるじゃん、ラッキー!!」と思いたいところだが、気をつけたいのはそのキャリパーの種類。S15シルビアでさえ、販売終了から20年経っている。キャリパーも当時装着して、もう現在は補修パーツなどが出てこない場合がある。国産メーカーなら安心だが、海外製や国内メーカーが海外から輸入販売していたモデルだと、パッドもシールももう購入できないこともある。

 パッドは外して送れば、そのバックプレートに新たな摩材を貼り付けてくれるサービスを行っている国内のメーカーもある。しかし、交換用パッドがなければ数週間もパッドなしでクルマを置いておかなければならない。張り替えサービスは普通にパッド購入に比べてかなり割高。張り替えサービスはやってできないことはないが、現実的にはなかなか厳しいものがあるのだ。

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