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サーキットでスイスポや86&BRZより速いだと!? イジれば激速化が可能な「アルトワークス&ターボRS」の魅力が圧倒的

アルトワークスの魅力をチューニング派が解説

いまなら中古で良好なアルトワークスを選び放題!

 すでに先代モデルとなってしまったがHA36S型スズキ・アルトワークス&アルトターボRSは、まさに現代に蘇ったカットビ軽! パンチのあるターボエンジンはチューニングの伸びしろもあり、刺激は満点。それでいて高品質の中古車もいまならまだ手に入るのだから、乗ってイジらない手はない!

アルトターボRSに続いてサプライズ登場した「ワークス」

 スズキの本気がうかがえる軽スポーツといえばアルトワークスである。2014年12月にフルモデルチェンジした先代(8代目)アルトは刺激的でちょっとレトロなルックスになり、2015年3月に発売された「アルトターボRS」はターボエンジンで元気も満点だったが、2ペダルの5速AGS(オートギヤシフト)のみ設定。ゆったりとしたリズムでオートシフトしてくれるAGSは、スポーツとはちょっと遠い存在だった。その後、アルトワークスは出ないと言われ続けていたが、なんと同年の12月に出たのだ。それがHA36Sアルトワークスだ。

ECU書き換え&タービン交換で110psまでパワーアップ可能

 なんと言ってもその魅力はエンジン。R06Aエンジンは64ps/10.2kg-mを発揮するが、真の実力はそんなものではない。ECU書き換えチューンだけでも15ps/2kg-mくらいのアップは可能。わずか15ps/2kg-mと思えるが、分母が小さいのでそう見えるだけで、割合で言ったらパワーもトルクも20%以上のアップとなるので刺激は倍増だ。

 そして、次のステップとしてタービン交換も待ち受ける。タービンは各社からリリースされており、純正プラスアルファのサイズもあるが、パワー重視のタービンでは目安としては50ps/5kg-mアップが期待できる。64psだったクルマが110psほどまで上がってしまうのだ。この車格での100psオーバーは相当なパンチ力を誇る。

 それでいてエンジン本体は思いのほか頑丈で、全然問題なし。よほどサーキットで酷使しなければ、コンロッドが折れたり、ピストンが溶けることもそうそう起きない。

パンチのきいた加速を味わえるターボ名機R06A

 筑波サーキットでの各ショップのタイムアタックでは、ラジアルタイヤで1分8秒台に突入。8秒というと、ライトチューンしたZC33Sスイフトスポーツや、86/BRZと遜色ないタイム。それがわずか660ccのアルトワークスで達成できてしまうのだ。

 パーツも豊富でタービンは各社から仕様違いが出ているので、好みのものをチョイスできる。タービンを変えたら、アウトレットやキャタライザーの交換もオススメで、一気にアクセルレスポンスが良くなる。インタークーラーも変えればさらにパンチ力がアップ。ブースト圧1.3kg/cm2も掛ければ、まさにカットビ軽の完成である。

 排気量は少ないがハイブーストのアルトワークスには、ハイブーストらしいフィーリングが備わる。回転の上昇とともに「グワッ」と加速していく感じが、まさにハイブーストチューニングカーのフィーリングなのだ。これはスカイラインGT-RのRB26やシルビアのSR20にも劣らない、中毒的なエンジンフィールである。

100万円以下でよりどりみどりな「ターボRS」もアリ!

 ボディも驚異的に軽量で車重は700kgちょっと。パワーウエイトレシオは7を切るほど刺激的なのである。足まわりのパーツも豊富にあり、街乗り向けセットからサーキット用セッティングまで可能。あらゆるパーツが出ていて、軽自動車向けとあってその価格がリーズナブルでいじりやすいのもアルトワークスの魅力だ。

 そしてアルトターボRSもチューニング可能。ほぼ同じクルマなので同スペックまで持っていける。シフトがゆっくりとしたAGSだけがネックになるが、ECU書き換えでAGSのプログラムも書き換えることが可能。フォルクスワーゲンのDSGのようにはならないが、普通のオートマくらいのレスポンスまでは改善できる。パワフルなオートマとして仕上げて通勤快速マシンにするのも手なのだ。

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