100万円台後半から買える満足度の高いベンツ車は？
メルセデスベンツは憧れのプレミアムブランドで、日本車に比べると価格も高く、中古車を希望するユーザーも多い。そうなると中古車価格も吊り上がってしまう。その対策として有効なのは、中古車需要の割に流通台数の多い車種を選ぶことだ。
大本命のファミリーカー「Bクラス」
この典型がBクラスになる。ボディが比較的コンパクトで車内は広く、ファミリーカーとして使いやすい。新車時の売れ行きは堅調で、中古車の流通台数も相応に多いが、セダンやワゴンに代表されるメルセデス・ベンツらしさは希薄だ。そのために中古車市場での人気は伸び悩む。
したがって中古車価格が安い。5年落ちの2017年式が、170～230万円で売られている。先代ゴルフTSIハイラインの2017年式と同程度の価格だ。メルセデス・ベンツの中古車を割安に買いたいなら、Bクラスがベストな選択になる。
認知度の高い「Aクラス」はオトク度が少し落ちる
Aクラスも2017年式で見ると、中古車価格がBクラスと重複する。ただし、車内の広さや新車価格を考えると、AクラスはBクラスほど割安ではない。
この背景には、ユーザーが中古車を探すときの方法も関係している。今はインターネットを使うから、認知度の高い「Aクラス」は検索されやすい。しかし「Bクラス」は車両のイメージも浮かびにくく検索されにくい。そうなると売れ行きも下がり、価格は求めやすくなる。ちなみに昔は中古車販売店で探すことが多く、店舗のスタッフが「Bクラスも便利で良いクルマですよ」と推奨したが、今は注目されにくい。
300万円あれば満足度が異様に高い「Eクラス」
セダンやワゴンならEクラスセダンがねらい目だ。Cクラスよりもボディが大きく、保守的なイメージもあるから注目度は高くない。とくに排気量の小さなガソリンターボのE200、クリーンディーゼルターボのE220dであれば、2017年式が320～380万円で販売されている。
Eクラスの全長が約5mのボディは、メルセデス・ベンツらしい存在感が強く、まさに正統派セダンだ。300万円台なら選ぶ価値が高い。
そういえばいたね！ な「Rクラス」は超大穴
またボディの大きなメルセデス・ベンツを徹底的に安く買いたいなら、Rクラスもねらい目だ。不人気車の象徴のようなクルマで、全長が約5mのボディを備えながら、2008～2010年式が100万円前後で売られている。
以上のようにメルセデス・ベンツという定番のプレミアムブランドを選びながら、マイナーな車種をねらうことが格安で買う秘訣だ。
このようなマイナーな格安車を選び、余った予算で、購入後に絶妙なドレスアップを施す。ユーザーでありながら、クリエイターのセンスも発揮して、メルセデス・ベンツをカジュアルにカッコ良く着こなしてみたい。
