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MOMOやBRIDEなど一流ブランドが参入のオドロキ! いまハンドルカバーはヤンチャ系御用達アイテムじゃなかった

ハンドルカバーの最新トレンドを解説

運転中もっとも触る部分だから一番こだわりたい

 ステアリング交換はボスが必要だったり、エアバッグが無くなることがあるなど、現在のクルマではかなりハードルが高い。だが、ノーマルのステアリングが馴染まないときには手軽に、いわゆる「ハンドルカバー」を装着するという手もある。

ステアリングに機能が集中したせいで交換しにくくなってきた

 チューニングの第一歩といえばステアリング交換だったのは、いまや昔の話になってしまう。20年ほど前からエアバッグの普及により、ステアリング交換をしてアフター品のエアバッグの無いステアリングにすると、任意保険の条件の変更が必要となって手間だった。それによって年間数千円とはいえ保険料がアップすることも多かった。

 エアバッグが無くなるという意味では、安全性が低下する面も否定はできない。レーシングカーやチューニングカーでサーキットを走るときには、フルハーネス(6点式シートベルトなど)でカラダをガッチリと固定するので、エアバッグは意味をなさないし、むしろエアバッグによってダメージを受けることもあるので外すのが一般的だ。しかし、街乗りで3点式シートベルトでは、やはりエアバッグがあった方が望ましい。

 また、ここ10年ほどで新車におけるステアリングスイッチの採用率がグンと上がった。ステアリングに装備されたスイッチでオーディオのコントロールから、マルチディスプレイの切り替え、そして、クルーズコントロールの操作までを行う車種が増えている。そうなるとステアリングを交換するのは事実上、難しくなってきた。

走りを求めるユーザーに向けたハンドルカバーが最近の人気

 しかし、純正ステアリングが誰しもにフィットするわけではない。手の大きさや握り方のクセによっても好みのステアリングは変わるので、どうしても合わないという人も多い。そこで登場するのがハンドルカバーである。

 これは純正ステアリングにかぶせて装着するもので、表皮を好みのフィーリングに変えることができるのだ。すべりやすい純正のステアリングでも、本革風カバーにすればしっとりとして手に吸い付くようになるし、ディンプルや凸凹によって手への馴染みを良くしていることもある。

 ハンドルカバーというと、これまではキャラクターが記されたものや、フワフワの白い毛で出来ているものが多く、ちょっとヤンチャな皆さんに愛されているイメージもあった。そういった製品は現在もあるが、最近の主流はもっとストイック。ステアリングメーカーとして有名なMOMO製のカバーまで登場しているし、国産シートメーカーとして知られるBRIDEもカバーを発売。こちらはしっとりとした表皮で乾燥した手にも優しい手触りだ。

数千円で文字通りステアフィールを変えられる

 そういったものの登場の背景としてはやはり、純正ステアリングが交換しづらくなったことにある。だからこそ、本物志向のカバーが登場しているので、走りを求める人の要望にも応えられるようになったのだ。

 気をつけたいのはまず、サイズに合ったものを選ぶこと。大きすぎるものはハンドルとカバーが滑ることがあって危険。また、必ずノーマルのステアリングよりも太くなってしまうので、細身のステアリングが好みの人にはマッチしにくい。そういった注意点に気を配れば、数千円からフィーリングを変えられるチューニングアイテムなのだ。

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