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USBメモリが車載オーディオで使えない!「USB3.0」未対応でも車内で快適に音楽を聴く方法とは?

少し前までのオーディオデバイスではUSB2.0までしか対応していないものが多い

少し前までのオーディオデバイスではUSB2.0までしか対応していないものが多い

大容量のUSBメモリが安くなったけど思わぬ落とし穴が……

 今や車内でも音楽はストリーミングで楽しむ時代。しかし高音質なハイレゾ音源を楽しもうと思ったら、USBメモリなどのデバイスに音源を保存して楽しむのが一般的だ。最近は価格が下がっているので、ついつい大容量のUSB3.0を手に入れがちなのだが、車内で使うには大きな落とし穴がある。車載機の多くはUSB2.0にしか対応していないのだ。

USB3.0に未対応の車載オーディオがまだまだ多い!

 筆者も、最近失敗したばかり。Amazonを見ていたら2TB(テラバイト)のUSBメモリを見つけた。価格は約2000円ほど。それまでは16GBのUSBメモリを使用していたため、10数枚のアルバムを保存するといっぱいいっぱいになってしまい、車内にUSBメモリがどんどん増えていく。もっと大容量のUSBメモリーが欲しいなぁと思っていたのだ。

 そこで2TBのUSBメモリを購入し、音楽を保存してクルマのUSBスロットに差し込んでみたが「デバイスがありません」というコーションが出るだけで、なにも反応しない。僕が購入したUSBメモリは高速のUSB3.0のタイプ。しかし筆者の車載機はUSB2.0は使えるがUSB3.0には対応していなかったのだ。最近、安くなっている大容量のUSBはだいたい3.0だが、車載機はいまだ2.0のみに対応しているものが多いのだ。

ゆっくり差せば2.0、素早く差せば3.0

「これ、どうにかならないの?」と思い調べてみたところ、たどり着いたのは「USB3.0はゆっくり差し込めば2.0として使える」という冗談のような話。デジタル・デバイスにしてはずいぶんアナログ的な話である。「マジか」と思いつつ、半信半疑でゆっくり差し込んだあとでフォーマットし直し、その後音楽を保存してクルマで使ってみた。もちろん、クルマのUSBに差し込むときもゆっくりである。すると、それまで「デバイスがありません」と、なにも反応しなかったUSB3.0のデバイスが、なんと! ちゃんと認識するではないか。嘘みたいな本当の話である。

 もちろん、これには根拠がある。USB2.0とUSB3.0の違いを調べてみると、USB2.0と3.0の先端の端子は、両方とも共通。USB3.0は奥のほうにUSB3.0用端子があり、そこまで差し込むことで接続先がUSB3.0として認識する仕組みだ。そのためゆっくり差し込んで、最初にUSB2.0と認識させてしまえばUSB3.0のデバイスでもUSB2.0として使えるというわけだ。

車載なら「はじめゆっくり、ひと息おいて奥までグイ」

 だったら認識する程度に浅く差し込めばいいんじゃないの? と思ったりもするが、クルマで使う時は振動で外れるなどの問題があるので、奥まで差し込みたい。確実なのは、まずゆっくり半分くらい差し込んでUSB2.0として認識させたあと、ひと息おいて奥まで差し込んでやることだ。一度USB2.0として認識してしまえば、その後奥まで差し込んでも2.0としての認識は変わらず、2.0のままで使えるようだ。

 結論。USB3.0はゆっくりと半分くらい差し込んだあと、ひと息ついてまたゆっくりと奥まで差し込む。これで2.0として使える。パソコンは3.0でも音楽が聴けるのでまったく問題はないだろうが、もし2.0しか使えないソフトをお使いなら、同様にUSBを半分くらいまでゆっくり差し込んで認識させたあと、ひと呼吸おいて奥までゆっくり差し込んでみるといい。

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