サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

昭和40年代の懐かしの軽カーを現代風にカスタム! 「バモスホンダ」や「フェローバギィ」がビーチカーとして蘇りました

フォレストオートがバモスホンダをカスタムした「FAFビーチクルーザー」

「アソモビ2022」会場で目立っていたビンテージ軽自動車

 2022年8月6日・7日に幕張メッセで開催されたソト遊びとモビリティの祭典「アソモビ2022 in Makuhari」。アウトドアや多彩なアクティビティをフィーチャーしたクルマが勢ぞろいした会場で発見した、気になるクルマたちを深掘り。今回は、360cc時代のビンテージ軽をビーチカーにカスタムした車両をご紹介しよう。

間伐材を随所に用いたウッディな雰囲気

 アソモビ会場を回っていて目立っていたのが、ここに紹介するゴキゲンなサブロク軽をベースとしたビーチカーだ。ただ単にレストアするのではなく、随所に木を使ってカスタマイズを施しているという点が面白い。とくにバモスホンダとダイハツ・フェローバギィは、その希少性から、見るだけでも珍しい存在だ。製作したのは千葉県で軽自動車のカスタムなどを行っている「フォレストオート」だ。木は森林保全のために発生した間伐材を使用し、日本の木工技術を駆使して製作されている。

希少な「フェローバギィ」がゴキゲンなビーチバギーに大変身

 まずはダイハツのフェローバギィを見ていこう。1970年に限定100台で発売された、その希少性から本物を見る機会も少ないレア車だ。「フェロー」の名を冠しているものの、ハイゼットピックアップをベースとしており、後部に小さな荷台を備え、軽トラックとして登録可能な2シーターの車両だ。ボディ形状はVWベースの「デューン・バギー」に大きな影響を受けており、フロントウインドウは可倒式となっている。

 そんなフェローをベースとした「FAFビーチバギー」は、基本形状はオリジナルをキープしつつ、細部に現代的なエッセンスを加えることでゴキゲンな雰囲気になっている。シートをダッツンコンペタイプのフルバケットに変更し、ロールバーにはKC HILITESのフォグを装着。そしてリヤホイールはワイド加工し、より大きなタイヤを装着している。ダッシュまわりや荷台には間伐材を随所に多用。カラーリングはもちろん、サーフボードを搭載したディスプレイも海を想像させるに十分な演出だ。

愛らしい「バモスホンダ」をリフトアップして現代的にカスタム

 続けて紹介するのは、バモスホンダだ。フェローバギィとは異なり、1970年から1973年まで数量限定ではなく通常販売され、トータルの生産台数は2500台ほどと言われている。形状としてはキャビンの屋根を外した軽トラックそのものだが、屋根どころかドアもなく、スペアタイヤを装着した独特のフロントフェイスと、オープンボディは当時から異色の存在だったようだ。ドライブトレインはTN360からの流用で、空冷直列2気筒の360ccエンジンは30psを発生。トランスミッションは4速MTが組み合わされている。

 そんなバモスホンダをベースとした「FAFビーチクルーザー」もまた、ビーチが似合うゴキゲンな一台だ。ツートーンカラーでペイントされたボディは、純正よりも若干リフトアップされており、オフロード走行に適したブロックタイヤを装着している。内装はホワイトで張り替えられ、荷台はウッド張り。さらにダッシュまわりはもちろん、フロアもウッドでできており、細部の作りはまるでヨットのような雰囲気となっている。オリジナルには幌が備わるが、もはやそんなものは不要! 荷台にマリンアクティビティのギアを搭載して遊びに行くには最高の相棒となっているのだ。

* * *

 酷暑の日が続き、もはや「南国」の気候になってきた日本。せっかくなら夏の太陽を思いっきり楽しむ方が楽しいに決まっている! 究極の遊びグルマとも言うべきビーチバギーが、これから増えていく可能性は大いにありそうだ。

モバイルバージョンを終了