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トレンドは「リアル木製」木材を使った「スバル360」と「スクールバス」に見るカスタムの最先端とは

フォレストオートによるスバル360

高級志向の木製インテリアがいま新鮮

 アソビとモビリティの融合をテーマにしたイベント「アソモビ」も2022年で2年目。今回は8月6日・7日に会場を幕張メッセに移して「アソモビ2022 in Makuhari」として開催された。会場内にはキャンピングカーからバンライフ、軽キャンパーといった車両はもちろん、アウトドアギアやペット用品など多種多様な70社が出展。コロナ禍での開催となったが、感染対策などを行い、2日間で約8500人の来場者を数えた。会場にはペット同伴で入場でき、愛犬を連れた家族連れの姿も目立っていた。

まるで木の家のような上質な空間でバンライフを満喫

 今回アソモビ会場を見て回ってもっとも目立っていたのが、木を使った上質な内装のキャンパーや内装を持つ車両たちだ。従来であれば軽量コンパクトなプラスティックや加工しやすい金属が多用されていたが、現在はより高級感を求めてウッディな内装を仕立てた車両が多くなってきた印象だ。内装に木を利用することで、ユーザーの用途に合わせて何かを取り付けたり加工するのも容易となるため、より個性的な一台となるという点も見逃せない。

 例えば、アメリカで走っているスクールバスをベースにキャンピングカーに仕立ててしまった1台は、スケールの大きさでも圧巻であった。製作したのはバンライフの第一人者で大工の鈴木大地氏。外装はストックのまま、あえて内部は暖かみのある木で製作し、広い車内を活かしてゆったりと就寝できるベッドはもちろん、キッチンやソファなど、まるで木造住宅の中にいるような居心地の良い空間に仕立てている。ちなみに車両は1995年式のインターナショナル製シャシーをブルーバード社が架装したものだ。

内装にウッドを多用した旧車レストアの新スタイル

 スバル360といえば「サブロク軽」の代表格とも言える車両。丸みを帯びたボディとシンプルな構造で、今もファンが多い車両だ。ボディを極力軽量化するため、ルーフは当時としては新素材だったFRPを採用していたが、今となっては経年劣化で歪みが出ている車両も多い。そんななかフォレストオートが会場で展示していたスバル360は、ルーフを木組みとし、さらにダッシュパネルやボディーモールなどもウッドとすることで、これまでになかった高級感ある仕上がりとなっている。

ボディも全てウッドで作られたキャンピングトレーラー

 キャンピングトレーラーは牽引する必要があるため、軽量に作る必要がある。そのため古くからアルミ製が多いのだが、会場で発見したのは、内装だけでなくボディも全て木製という驚きのキャンピングトレーラーだ。タイニーハウスジャパンが製作したこのトレーラーはフレームこそ金属が使用されているが、ボディは全て木製。当然内装も暖かみのある木製で、車内はまるでログキャビンのような雰囲気となっている。

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 これまで軽さとコストと機能性を追求して進化してきたキャンピングカーやキャンピングトレーラー。昨今アウトドア・ブームが盛り上がっているなか、さらなる上質感やくつろぎを求めるニーズに応える形でウッドが注目を集めているようだ。自分のクルマにも、ピンポイントでもウッディなアクセントを取りこんでみるだけでも、新たな発見があるはずだ。

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