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15万円で購入した「アリスト」でカスタムを楽しむ! 6年で5回もラッピングチェンジできたヒミツはDIYにありました

アリストであることをアピールしつつも、プロジェクターにヘッドライトを変更することで印象が大きく変化する

ベース車両を安く手に入れてカスタムを楽しむ

「自分の理想とするカスタムカーを作って乗りたい」。とてもシンプルだが、クルマ好きにとっては永遠のテーマである。現在はカスタムパーツが数多くリリースされており、自分好みの1台を仕上げて楽しめる時代になった。今回は、そんなカスタムフリークが集るイベント「夜輝車杯」で見かけた気になるカスタムカーを紹介する。

フルラッピングで愛車の印象をガラリと変更

 今どきのカスタムカーは仕様変更のサイクルが早い。ドレスアップカーイベント参加者の多くが、毎年のようにインパクトを高めるリメイクを行い、より過激に激しい進化を遂げている。その中でも一番注目度が高く、効果的なカスタム手法がカラーリングだ。

 カスタムカーにとってボディカラー変更は一番のアピールポイントになり、効果的なカスタム手法だ。しかし、一方でペイントは手間も時間も費用もかかるのがネックだった。そこで注目されはじめたのがボディ全体を特殊フィルムで覆うラッピング工法だ。

 現在、このフィルムシートの技術が発展し、奇抜なカラーから渋いカラー、流行のナチュラルカラーまでバリエーション豊かに選べるようになった。このラッピング工法ならば、極端な話、イベント前日にもカラーチェンジ、デザイン変更ができてしまうわけだ。

 ここで紹介している2代目トヨタ・アリスト乗りの廣島翔太さんは、全国各地で開催されているカスタムカーイベントに参加する常連のひとりだ。このアリストは6年前に15万円で購入し、ドレコン仕様として製作。毎年、ラッピングによってボディカラーを変えている。

 その過去を振り返ると、最初はグリーンからはじまってブルー、イエローゴールド、オレンジ、そして現在のマットクロームガンメタリックがラッピングの歴史だと話す。

 こうして頻繁にボディカラーを変えられる理由は、施工を自分で行っているからだった。廣島さんの話では、ペイントと違って材料も安く、特別な道具を必要としないので、気軽にできるという。コツをつかめばそんなに難しくないらしく、貼るときも剥がすときもドライヤーを当て、しっかり暖めながら丁寧にゆっくり作業を進めることがポイントだと説明してくれた。もし、チャレンジしたければ、わりと平面に近いボンネットあたりからはじめるとラッピングのコツも掴みやすいだろう。

アリストであることをアピールしつつカスタム

 フルラッピングによってマットクロームガンメタリックカラーで処理された廣島翔太さんのアリストは、カスタムの内容も凄い。基本的に外装は吊るしのまま(購入したまま)で、パーツは派手に装着しない主義なので、フロントバンパーはファイナルコネクション+エイムゲインバンパーを組み合わせたニコイチスタイル。

 純正モールを無くしたかったのでファイナルコネクションのバンパーを選択し、よりアグレッシブなフロントフェイスを求めて、立体的なダクトによって作り込まれたエイムゲインのバンパーとの組み合わせを考えた。

 オーバーフェンダーは鉄板で製作したセミブリスターフェンダーで、その幅はフロント8cm、リヤ12cmのワイドボディ化を達成。サイドステップはKブレイク製で、リヤバンパーはファイナルコネクションをセットしている。

 車高についてはロベルタカップ車高調キットによってベストポジションを追求している。この車高調はバネ+エアサスの組み合わせによって、少しだけ車高の調整が出来るタイプ。だから歩道をまたぐ場面でバンパーを擦る心配がなくなり重宝しているそうだ。

 内装については、イベントカスタム車両として目立つようにフルリメイク。シートもダッシュボードもルーフもレッドの生地に張り替え、一部、ホワイトのアクセントカラーを加えている。電飾も数多く施しているが、印象的だったのがルーフのダウンライト処理。この配置がとっても斬新だ。

* * *

 1台のクルマで様々なスタイルを作り出し、楽しめるのがカスタムカーの魅力。そして、今回紹介した廣島翔太さんの愛車は、そこからさらに一歩踏み込み、カスタムカーのイベントに入賞することを目的に作り込まれている。その仕上げ方のセンスは、カスタムカーに精通している者ならばきっと伝わるはずだ。

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