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BMW新型「M2」は「M3/M4」と同じ直6エンジン搭載! フレームレスのキドニーグリルは「M1」譲りでした

コンパクトなボディにM3/M4クーペにも採用されるパワートレーンやテクノロジーを搭載する

M社50周年のハイライト

 BMWは2022年10月、「2シリーズクーペ」のハイパフォーマンスモデルである「M2」を発表した。2世代目となる新型M2は、往年の名車「2002ターボ」や「1シリーズMクーペ」の伝統を受け継ぐコンパクトなハイパフォーマンスモデルとして登場。BMW M社50周年のハイライトのひとつでもあるという。

 ベースとなる2シリーズクーペは日本でも2022年3月に発表され、他の2シリーズである「グランクーペ」と「アクティブツアラー」とは異なり後輪駆動(FR)が継承されたBMWらしい走りが楽しめるモデルだ。M2ももちろんFRとなり、前後重量配分は50:50を実現している。

FRを継承したコンパクトなハイパフォーマンスクーペ

 エンジンは「M3」と「M4クーペ」にも搭載されている3L 直列6気筒ターボに改良を加え、最高出力460ps・最大トルク550Nmを発生、先代モデルから90psの出力向上を果たしている。

 最高回転数を7200rpmとした高回転型で、Mの伝統でもある特性を継承した、レスポンスの良さやリニアなパワーデリバリーなどが魅力だ。なお、0-100km/h加速は8速ATが4.1秒、6速MTが4.3秒に。最高速度はリミッターにより250km/hだが、オプションのMドライバーズパッケージを装備することで285km/hとすることができる。

 トランスミッションには8速AT(Mステップトロニック)に加え、オプションとして6速MTが用意されているのもポイントだ。6速MTにはコーナリング時のシフトダウンがスムースに行えるギアシフトアシスタントが備わる。また、8速ATはM3などと同様、走行スタイルに応じて3つのシフトプログラムが選択できる、ドライブロジックが採用されている。

 足まわりには可変ダンパーを用いたアダプティブMサスペンションを装着。左右後輪のトラクションを最適化させるアクティブMディファレンシャルや、後輪スリップ時の介入レベルを10段階から選択できるMトラクションコントロールなどが装着されている。

直線的デザインのフロントマスクを採用

 エクステリアはM4クーペより全長が214mm短いコンパクトでパワフルなスタイルに。フロントには水平のルーバーを取り入れたフレームレスなキドニーグリルを装着、直線的デザインのルーバーを採用することで空気の取り入れと空力のバランスを最適化しているという。

 M3やM4クーペとは異なりつつも、Mモデルらしいスタイルも魅力だ。サイドは張り出したホイールアーチやサイドスカートで力強いスタイルに。リアにはトランクリッドのスポイラーやディフューザーを装着、4本出しのエキゾーストパイプはやや中央寄りに配置された。

 インテリアにはメーター部の12.3インチ・インフォメーションディスプレイとセンター部の14.9インチ・コントロールディスプレイを組み合わせた、最新のBMWカーブド・ディスプレイを採用。

 ドライバーに向けて角度をつけたディスプレイにより視認性や操作性が向上、音声コントロールとも組み合わされており、スイッチ類は大幅に少なくなっているのも特徴だ。インフォテインメントシステムも最新世代(BMWオペレーティングシステム8)が採用された。

 シートは合皮のセンサテックとアルカンターラを用いた専用デザインのスポーツシートを標準で装着、ヘッドレスト一体型のMスポーツシートや約10.8kgの軽量化を実現するMカーボンバケットシートがオプションで用意されている。

 なお、生産は他の2シリーズと同様にメキシコのルイス・ポトシ工場となり、2023年4月より世界で販売開始とのことだ。

【AMWのみかた】
 キドニーグリルがフレームレスになりました。このデザインに不満の人もいるかも知れませんが、最初のMである「M1」は、まさしくフレームスで新規感あるデザインでした。M誕生50周年をセレブレートする意味合いも考慮すれば、オリジンである「M1」をリスペクトしたものといっていいでしょう。

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