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新興ハイパーカーメーカー「ジンガー」3台勢揃い! 最高速400キロ以上の「21C Vマックス」に1250馬力のガルウイング4シーター「ハイパーGT」とは

時速400キロを目指す21C Vマックス

ハイパーカー新参社「ジンガー」

 2021年、ファーストモデルである「21C」をクエイル・ロッジのモータースポーツ・ギャザリングで発表したジンガー社は、カリフォルニア州のロサンゼルスに本社を置くハイパーカーメーカーだ。

21Cにロングテール版が登場

 21Cはハイブリッドのパワートレーンを搭載するのと同時に、ジェットファイター(戦闘機)スタイルとも形容された、際立ったエクステリアデザイン、そしてインテリアのフィニッシュでも大きな話題を呼んだことでも記憶に新しい。2022年のモントレーに彼らが持ち込んだのは、その進化型でありさらにパフォーマンスを高めた「21C Vマックス」であった。納車は21Cと同様に、2023年後半に開始される予定となっている。

 1992年に製作された、ヤマハOX99-11などの先例がそうであったように、モーターサイクルのように前後にタンデム配置される2シーター車となる21C Vマックスの目的は、重量配分を最適化すると同時に、最高のドライビングポジションを提供することにある。

 さらに注目されるのは、このモデルに使用されるパーツの多くは、3Dプリンターによって製作されていることで、さらにモノコックやボディにカーボン素材を用い、可能なかぎり金属廃棄物を減らすコンセプトで車両は設計されているため、車重は1250kgに抑えられている。

 フロントアクスルに組み合わされる2基のエレクトリックモーターと、リヤミッドの2.9L V型8気筒ツインターボエンジンから得られる、システム全体の最高出力はじつに1250ps。オプションでは1350psの仕様を選択することも可能で、前輪のモーターによるトルクベクタリングによって、つねに最適な駆動力コントロールが実現した4WD走行が味わえる。

 参考までに2021年発表されたスタンダードな21Cは、2022年のモントレー・カー・ウイークでも、モータースポーツ・リユニオンの開催で賑わったウェザーテック・ラグナセカ・レースウェイと、テキサス州オースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズの両方で市販車のコースレコードを所持。その速さは本物であることを証明している。

 最新モデルの21C Vマックスは、そのパフォーマンスをさらに高めるため、ボディのディテールをさらに滑らかにするなどのチューニングを施したもの。21Cのロングテール版だと考えるといいだろう。

 ジンガー社によれば、0-60マイル(96.5km/h)加速、クオーターマイル、トップスピードのすべてで、21Cのデータを上回ることに成功したという。また今後ジンガーは、新たな記録挑戦のひとつとして0-400-0km/hのタイムに挑む計画であるという。

 すなわち21C Vマックスが400km/h以上の最高速を可能にすること。そして21Cで記録された1.9秒という0-100km/h加速データをさらに短縮する可能性を秘めていることを意味している。ジンガーの名前が、世界最高速を狙う第一線に並ぶのは、そう遠くない将来なのかもしれない。

2ドア4シーターも発表

 また、「史上もっともパワフルなグランドツアラー」を目指したハイパーGTもあわせて公開した。こちらはタンデムの2人乗りではなく、2ドアクーペながら4人乗りとなる。

 最高出力は21Cと同じく1250psを2.9L V8ツインターボとエレクトリックモーターのハイブリッドによって生みだす。ドアの開閉はガルウイングとなっており、グランドツアラーでも注目度は抜群だ。

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