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「サムライブルー」キャンパーに遭遇! なぜキャンプギアをすべて「青」で統一するのか尋ねてみました

完全にブルー一色。カラーにこだわったサイト作りのお手本だ

朝霧高原の「JAC関東の集い」に出現した「真っ青」なサイト

 2022年10月29日から30日の2日間、朝霧高原オートキャンプ場を舞台に日本オートキャンプ協会が主催する「JAC関東の集い」が開催され、キャンプサイトには参加者たちのテントが華を咲かせていた。どのサイトにもオリジナルの工夫が凝らされ、キャンプ好きには参考になるものばかり。同イベントで見かけた素敵なキャンパーに、「キャンプの魅力」について伺った。

人と違う「色」にこだわってコーディネート

 自然豊かな朝霧高原オートキャンプ場で開催された「JAC関東の集い」には、約30組のキャンパーたちが参加した。それぞれが個性ゆたかなサイトを構えていたのだが、そのなかでひと際目を引いていたのがここで紹介する「KIYO CAMP」さんだ。まず、驚かされたのがサイトに置かれたキャンプ道具から車中泊も可能なハイエースまで、愛用品のすべてがブルーで統一され、取材に応えてくれたKIYO CAMPさんの服装もブルーでコーディネートされていたことだ。では、なぜKIYO CAMPさんはブルーにこだわり、個性的なサイトを構築しているのだろうか。

「ボクが“ブルー”にこだわる理由は、キャンプブームの影響でキャンパーが増加したため、どうしても人と同じようなサイトになってしまうからです。キャンプを始めた頃はお手軽なキャンプ道具で楽しんでいたのですが、定番のコールマンへと買い替えたときには“緑と赤=キャンプ”というのがキャンプ場では当たり前の光景になっていました。とりあえず多数派としての安心感はありましたが、もっと個性的なサイトを作りたいと考え、次第にウッドをメインとしたキャンプスタイルへと傾倒していったのです」

「しかし、ウッド調のサイトも人との差別化を図ることは難しく、そんな時にひらめいたのが“ブルーで揃えたキャンプサイト”でした。子どもの頃からブルーが好きで、小学生時代の写真を見るといつも青い服を着ていて、母親からも“あんたは青ばっかりだね”と笑われていました。ですからブルーへの憧れ……というよりも、自分自身のテーマカラーがブルーだったことが大きな理由なのかもしれませんね」

DIYを駆使してブルーのアイテムを増やしていった

 ブルーをテーマにキャンプ道具を揃えていったKIYO CAMPさんだが、市販されるブルーのキャンプ道具は少数派であり、自分の手でリペイントやDIYを行いながら道具を増やしていくこととなる。

「ひと昔前はアウトドアショップを探してもブルーのキャンプ道具なんて存在しないに等しい状態でした。そうなると、工業高校、工業大学出身の血が騒ぎはじめてしまい“売ってないなら作ればいい”と、DIYで市販されているキャンプ道具に手を加えはじめたのです。ストーブやコンロなどのスチール部分だけ残して、全バラシをして、塗装後に再度組み上げをしています。布加工も手縫いやミシンを使用して作業していますが、どちらかといえば木製加工の方が得意です」

「木製加工は図面を描き、材料の裁断、加工、構築、仕上げ、塗装と一連のDIYを楽しんでおり、キャンプ道具として50アイテムは作ったと思います。自作が難しいテントやコットなどは日本国内だけでなく海外のサイトを検索して探し出し、時間をかけてコツコツとブルーの比率を増やしていったのです。そうなると、おのずとクルマもブルーになりますが、車中泊の快適性を求めてコバルトブルーのホンダ・ストリームからブルーメタリックのハイエースへと乗り換えました」

指導者の資格を取って次世代にキャンプの文化を伝えていく

 最近はSNSでも精力的にキャンプスタイルを発信し、大きな話題となっているKIYO CAMPさん。キャンプ場やアウトドアショップが主催するイベントにも招かれることが多くなったという。

「おかげさまで、人とは違った色にこだわったスタイルが話題となり、キャンプ場やショップさんが主催するキャンプイベントとコラボすることも多くなりました。ボクの影響力は決して大きくはありませんが、少しでも集客につながり、人が集まることでキャンプがより多くの人に認められて市民権が得られるようになれば嬉しいです」

「また、ボク個人もキャンプを応援したいと考えてインストラクターの資格を取りました。友人たちとのファミリーキャンプでは、同行した子どもたちが“危険”なことや“迷惑になる行為”をしたときにはしっかりと“ダメ”と言うように心がけています。そのためにもインストラクターの資格を取得したことは自信にもなっています。キャンプは自由である一方、リスクも自己責任。だからこそ将来のキャンプを支える子どもたちを育てることが重要になるのです。幼い頃からキャンプに対するマナーを学び、自然との向き合い方を見につけることで日本のキャンプはブームから文化になっていく。自然の一部を借りて楽しむキャンプは、自然に対するリスペクトが無くては成立しません。そのために少しでも力になれたら嬉しいですね」

 個性的なキャンプサイトを設営し、つねに注目を集めるKIYO CAMPさん。キャンプを愛する指導者としての志は「サムライブルー」をまとった男の生き様を物語っている。

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