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BMWの「バットモービル」が現代に蘇る! 50台限定の「3.0CSL」は「直6+MT」で登場! 日本には何台入ってくる?

アクティブMディファレンシャルなどの装備ももちろん備わる

50台限定のBMW M社50周年を記念した特別なMモデル

 BMWは2022年11月、50台限定の特別な2シーターハイパフォーマンスモデル「3.0CSL」を発表した。BMW M社の50周年となる2022年、数々の記念モデルを発表してきたBMW。その中でもさらに特別なモデルとして、1972年に登場したMの始祖というべき名車「3.0CSL」をオマージュ、50年の歴史に新たな名を刻むモデルとして新たな“2代目”3.0CSLが作り出された。

BMW M史上で最もパワフルなストレート6を搭載

 ダイナミックかつエレガントなエクステリアとクラシカルでスポーツカーライクなコックピット、軽量構造、直6エンジンにMTミッション、後輪駆動、BMW M社がサーキットで培ってきたそれらのノウハウが取り入れられているという。なお、引き継がれたネーミングのCSLはクーペ(Coupe)、スポーツ(Sport)、ライトウェイト(Lightweight)を略したものだ。

 生産はドイツのディンゴルフィング工場で、最新技術と30人の熟練の作業員によって行われる。手作業が多いため、1台にかかる作業時間も通常のMモデルよりはるかにかかるそうだ。

 DTM(ドイツツーリングカー選手権)を制覇した「M4 GT3」のエンジン由来となる3L直6ツインターボを搭載。公道走行が可能なBMW製直6エンジンとしては最もパワフルな、最高出力567ps・最大トルク550Nmを発生。組み合わせられるトランスミッションは、ギア比とストロークをオリジナルでセッティングした6速MTとなっている。

 直6エンジンはMモデルらしく高回転型に仕立てられ、冷却系やオイル供給はサーキット走行にも対応している。足回りには電子制御式ショックアブソーバーを用いたアダプティブMサスペンションを装着した。

「バットモービル」をオマージュした特徴的なエクステリア

 エクステリアは空力が重視されており、BMWのテストセンターを使い約200時間をかけてエアロダイナミクスを最適化しているという。レーシングカーを思わせる低く構えたフロントには、フレームにアルミを用いた格子のキドニーグリルを装着。丸いエアインテークや、フラットなスタイルのヘッドライト周り、ボンネットのフィンなどが初代モデルを思わせる。

 ヘッドライトには最新のレーザーライトユニットを採用、イエローのデイライトがDTMマシンとの繋がりをさりげなくアピールしている。そして、リアにはオリジナルモデルの特徴だった大型固定式リアウイングを再解釈したというリアウイングを装着。カーボン製ディフューザーと併せ、リアセクションの空力を高めている。テールライトはレーザーが内部で浮いているように見える3Dデザインを取り入れ、最新ハイパフォーマンスモデルらしさを演出した。

 さらにトレッド幅が拡大されて、大胆なデザインのオーバーフェンダーには、フロント20インチ、リア21インチの鍛造軽合金ホイールを装備する。ホイールはセンターロック式となり、ゴールドカラーをまとったデザインは1970年代をイメージしている。

 ボディカラーはホワイトをベースに、BMW M社を代表する3色のデコレーションラインが入ったオリジナルモデルをイメージした配色で仕立てられた。そして、50周年にちなんだカーナンバー“50”が、1970年代を彷彿とさせるフォントでボディサイドを飾っている。

 ブラックを基調としたスポーティなインテリアの室内は、後席を取り外して2シーター化されており、フロントにはMカーボン製フルバケットシートを装着したスパルタンな仕様に。リアスペースは2つのヘルメットを収納できるコンパートメントが設けられた。ボディカラーに合わせてホワイトのステッチとアクセントが用いられており、マットカーボンのインテリアトリムにはシリアルナンバーが入っている。“50”と記されたホワイトのシフトノブは、1970年代をイメージさせる専用デザインとなっている。また、カーボンパーツの使用や、防音材を減らすことで軽量化が図られた。

 BMW M社の50周年を記念した、集大成ともいうべき50台の限定モデルは、3カ月をかけて全数が生産されるとのことだ。

AMWのミカタ
 50台という限定台数は、かなり争奪戦の厳しい数字となりそうだ。すでに今からオーダーしても完売という状態だろう。AMW独自の調査によると、1台は日本人オーナーのもとに届けられそうである。イベント等でその姿をぜひとも拝みたいものである。

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