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公認カスタム軽トラ! ダイハツ「ハイゼット」を大胆ブリフェン化。普段使いもできます

構造変更を申請し公認を取得し、合法車両として普段使いもしている1台

全国的に軽トラカスタムブーム

 全国的に盛り上がっている軽トラカスタムだが、現在のように流行する前からカスタムカーとしての魅力に気づき、様々なドレスアップ軽トラを手がけてきた人物がいる。今回紹介するYa-SHiさんが、まさにその人物である。

 筆者が知っているだけでもそのバリエーションは豊富で、過去にカスタムした軽トラはDA63T「キャリー」を複数台、他にも「ハイゼット」、「ハイゼット ジャンボ」など、独自の魅せ方で軽トラドレスアップシーンをリードしてきた。そんなYa-SHiさん渾身の力作をAMWで紹介しよう。ベースはS201Pハイゼット ジャンボ、きちんと構造変更を申請し公認を取得し、合法車両として普段使いもしている1台だ。

ブリスターフェンダーで勝負

 カスタム軽トラに精通しているYa-SHiさん。オリジナルマシンとして過去に作り出したカスタム軽トラの傾向をあらためて振り返ると、じつは大のブリスターフェンダー好きであることが判明した。

 以前製作した複数台のDA63Tキャリーは、どれもなめらかなラインを強調するブリスターフェンダーを軸に外装をバランスよくまとめ上げていた。その流れから、今回のS201Pハイゼット ジャンボもやはり目を引くブリスターフェンダーでアピールし、カスタムカーとしての凄みを強調する仕様になっている。

 このクルマを作る段階で、まず念頭に置いた点を尋ねると、「どんな形状のブリスターフェンダーをセットするか」がポイントだったという。

 テーマは、軽カーをよりワイルドスタイルにカッコ良く表現すること。そのために、一般的にブリスターフェンダーとして認められている形状では面白くないので、今回はアーチに沿って広がりを強調するオーバーフェンダーを組み合わせたブリスター化を考案。

 フロントからリアにかけて一体感を出すために専用パネルもワンオフで製作、スポーティさを強調するサイドダクト形状を加えることで立体化をより強調し、インパクトを高めるボディリメイクを施した。

有名メーカーのエアロパーツとの組み合わせ

 また、一見すべてがオーナーのこだわりによって作り出したワンオフボディと思ってしまうが、じつはフロントバンパーとリアバンパーはエアロメーカーとして有名なKブレイク製を加工して取り付けている。やはりバンパー等はプレスラインの出し方も含めて、最初からデザインし作り出すのは難しいので、市販品をベースに一部加工を加える手法を取ったというわけだ。もちろん、そもそもKブレイク製のエアロキットはカッコよく、装着するなら最初から「コレ」と決めていたそうだ。

 一方、リアまわりはスムージング処理によってキャビンとの一体感を高めるバックパネルをセット。そこにはYa-SHiさんがリーダーを務める「KING FAMILY」のロゴステッカーを貼って凄みを効かせている。ちなみに軽トラカスタム界においてこのチームを知らない者はいないというほど有名で、ハイレベルなカスタムを施すオーナーが集まっている有名チームである。

 荷台には立体的なデザイン処理を施すダンパー付きのカバーをセット。ベタ付け跳ね上げウイングを追加するのがYa-SHiさん流といえるだろう。

 ボディ全体はプレスラインを強調しながらも一部にスムージング処理を施してエアロパーツの一体感を高めているのが最大のポイント。ぜひ、オリジナルのS201Pハイゼット ジャンボの画像を検索してもらいたい。どれほどこのクルマに施したカスタムが凄いかがわかるはずだ。

* * *

 Ya-SHiさんのセンスでカスタムすることで、軽トラが完全に生まれ変わった。そのフォルムはブリスターフェンダーでスポーティさが強調され、大胆に設けたフロント、サイド、リアのダクトによってカスタムカーとしてのワイルドな凄みも加わっている。ハイゼット ジャンボがこれほどまで変わってしまうとは驚くしかない。やはりカスタムの可能性は無限大である。

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