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平成のスズキ「アルトワークス」を昭和ボーイズレーサーに! 赤鬼フェイスはワンオフで作りました

チンスポイラーが旧車テイストを醸し出している

平成車で昭和ボーイズレーサーを

 今から5年前に2017年式のスズキ「アルトワークス」(HA36S)を購入した“ジュンスタイル”さん。カスタムのテーマは「旧車の雰囲気を持つレーシーの追求」。これを実現するためにアルトワークスの勇ましい外装キットでお馴染みのESB製エアロをベースにオリジナル加工を施し、抜群にセンスのいい昭和のボーイズレーサー感を醸し出す1台を完成させた。

ESBのエアロキットをワンオフ加工

 アルトワークス購入直後からカスタムの構想を練り、ESBのエアロキット装着車を見て一目惚れ。これしかないとフルエアロキットを即購入して愛車に装着したというジュンスタイルさん。ただ、キット物をそのまま取り付けると、どうしても他人と被ってしまう。それを嫌って、ESBからリリースされていたデザインの違うフロントバンパーを2タイプ同時購入し、それをニコイチにすることで、自分だけのオリジナルエアロを作ってしまった。

 ポイントはボーイズレーサーとして勇ましいフロントフェイスを作り出すESBバッドフェイスボンネットとエッジを強調するダクト、そして旧車テイストを主張するチンスポの追加装着にある。

 なかでも交換するだけでオニ目となるボンネットは、ジュンスタイルさんの真っ赤なアルトワークスに装着すると赤鬼のごとく鋭い表情を作り出すことに成功している。

 このイカツイ雰囲気を醸し出すフロントフェイスを軸に、さらにオーバーフェンダーを追加。最近のカスタムカーではスムージング処理でボディとの一体感を演出するケースが多いが、ジュンスタイルさんの場合は旧車ルックがテーマなので、あえて後付け感を残し、アーチに沿ってビス止めしている。

 このオーバーフェンダーに合わせてセットするタイヤ&ホイールはナンカンNS-2(195/45-15)とワタナベ・エイトスポーク(9J×15)の組み合わせ。真っ赤なボディにゴールドディスクのエイトスポークが、当時の走り屋を彷彿とさせる仕上げである。

走りにもこだわった足と給排気チューニング

 ジュンスタイルさんはスタイルだけでなく、走ることも大好きなので、このアルトワークスは機能面でもマニアックなチューニングが施されている。

 まず、軽快なフットワークによってキビキビ走れることを前提に装着した足まわりは、FEEL製全長調整式車高調キットを選択。車高を落としてもしっかりストロークを確保できる全長調整機構があるので、攻めても面白く、ある程度の乗り心地も確保できる。ジュンスタイルさんは、これまでに色々な車高調キットを試したが、自分にはFEEL製が一番合っていると話す。

 また、エンジンについては、アクセルレスポンスとパワーアップを目的にエアクリーナーを交換し、サクションパイプはアルミ製をセットしている。そして、ターボ車ならではの追加装備として人気のブローオフバルブはHKSスーパーSQVを装着。このモデルは、一般的なブローオフバルブと違って、過給と開放を繰り返す際のチャージレスポンスを最大限に引き出すモデルとして好評である。昔のように過給時の吹き返し音が少ないことも今は魅力的な要素になっている。

 他にもマフラーはエキゾーストマニホールドから作り直したワンオフマフラーを装着。パワーだけでなく、排気サウンドにもこだわって製作したそうだ。

 ドレスアップカーイベントにも参加するジュンスタイルさん。そこで、リアには大型スピーカーをセット。アンプはロックフォードで、P.Audio、Taramps、JBL等でシステムを組み、音圧重視な迫力のサウンドでアピール度を高める工夫も施している。

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 ネオヒストリックスタイルのボーイズレーサーと表現できるジュンスタイルさんのアルトワークス。これで完成かと思いきや、次はオーバーフェンダーにリメイクをかけ、ブリスターフェンダー化を予定しているとのことだった。

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