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蒲郡市長が語る「ラリーイベントへの期待」ワクワクいっぱいの「パワステがまごおり」とはどんなイベント?

今回のパワステがまごおりのキービジュアル

“日本のモンテカルロ”を目指してクラシックカーラリー開催

 2010年の北海道での開催以来、12年ぶりの開催となったラリージャパン。その直後に行われたTGRラリーチャレンジ豊田戦では、すさまじい数の参戦キャンセル待ちが出た。さらに11月に発表された2023年のWRCカレンダーには、2022年に続いてラリージャパンがカレンダー入りし、その全13戦の最終戦として、2023年11月16~19日に開催が決定するなど、中部地方では引き続きラリー熱は高まり続けている。

 そんな機運が高まっているなか、ラリージャパン開催周辺地域のひとつである愛知県蒲郡市では「パワステがまごおり」という、クラシックカーを中心としたスカベンジャーラリーおよびクルマ関連イベントを2023年1月22日(日)に開催することが決定している。

70台のクラシックカーが出走予定

 近年、観光と地域おこしを兼ねて楽しく走れるヒストリックカーラリーが日本各地で開催されているが、「パワステがまごおり」実行委員会の会長にはラリーショップ『ラック』の勝田照夫代表が就任するという、少し本格的な要素も見え隠れするものとなりそうだ。

 あえて言うまでもないが、勝田代表と言えば、ラリージャパン2022で表彰台の一角に入った勝田貴元選手の祖父である。そういった布陣を見ても、「パワステがまごおり」に期待をしてしまう。

 すでに2022年12月9日に参加申し込みは締め切られているが、70台もの台数が集まった。当初は100台ほどを見込んでいたようだが、そもそもこの企画の立ち上げが9月、11月に発表&募集開始ということを考えると、よくこの短い期間でこの企画を立ち上げ、この台数が集まった、ともいえる。

 そのスカベンジャーラリーの舞台となるのは、もちろん愛知県蒲郡市。三河湾に面しており、北側には三河湾スカイラインもあって、海も山も楽しめる自然豊かな観光都市である。マリンリゾート施設である「ラグーナテンボス」やテーマパーク「ラグナシア」、そして「ボートレース蒲郡」といったリゾート関連施設がある。さらに西浦温泉、三谷温泉、形原温泉、蒲郡温泉という4つの温泉街も見逃せない。また市内には2007年にオープンしたシーサイド・サーキット「スパ西浦モーターパーク」もあり、クルマ好きにはたまらない環境だ。

蒲郡市内を巡る約53kmのコースを走行

 スカベンジャーラリーというと少し聞きなじみがないかもしれないが、いわゆる買い物ラリーとも呼ばれるもので、公道を閉鎖して行うようなコンペティティブなラリーとは異なる。一般公道で法定速度を守りながら、さまざまな課題をクリアしつつ、設定されたルートを走行する競技だ。

 今回の「パワステがまごおり」のスカベンジャーラリーでは、ラグーナ地区をスタート&ゴール地点とし、三河湾が一望できる三河湾スカイラインを通り、ボートレース蒲郡やスパ西浦モーターパークなど設定されたチェックポイントを通りながら、蒲郡市内約53kmのコースを走行することとなる。

 またスカベンジャーラリー以外にも、ラグーナ地区ではラリーカーのデモランやオフロード走行同乗体験なども行われ、車両の展示、さらには三河湾のクルージング体験もでき、ラリーに参加しなくてもたっぷり楽しめる一日となっている。

クラシックカーで蒲郡のロケーションを楽しんでほしい

 鈴木寿明蒲郡市長は、今回この「パワステがまごおり」開催に向けたこの取材に対して、次のように語ってくれた。

「蒲郡市内には、絵になる風景やロケーションなどが数多くあります。以前より、モータースポーツでこの蒲郡を盛り上げたいと考えていたところ、勝田照夫会長とのお話のなかで、スカベンジャーラリーを開催するに至りました。ラリーで市内を巡っていただき、蒲郡のロケーションを感じてもらえればと思います。また、街中を普段見かけないクラシックカーやスポーツカーなどが走行することによって、非日常を感じワクワクしてもらえればと思います」

「当日は、スカベンジャーラリーのほかにも多くの楽しいイベントを予定しています。誰もがワクワクするイベントに、人々が集い、カテゴリーを超えた“共創の礎”ができていけば、ここ蒲郡での交流が希望ある未来につながっていくものと私は期待しています」とコメントをよせてくれた。

 ラリージャパンの開催地域からは少し外れてはいるものの、蒲郡市は、海を見下ろしながら爽快に走ることができるいわゆる峠道がある。そのほかにも、海沿いのドライブウェイもあり、温泉があり、さらに竹島という橋で渡ることができる島もあって、まるで箱根と湘南と江の島がある小さな神奈川といった雰囲気でもある。

 一度訪れてみたい街であることは間違いない。まずはこの記念すべき第1回目の「パワステがまごおり」の成功を祈り、第2回、第3回と引き続き開催されていくことを期待したい。

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