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山遊びでのケガ防止やクマに遭遇したときのマストアイテム! 大自然を楽しむための安全対策は万全に【おとなの山遊びVol.10】

アウトドアで必要なグッズ

チェーンソーはひとつ間違えるだけで大ケガに繋がる。安全装備は決して手を抜きたくない

自然は危険と隣り合わせ……

決して脅かしたいワケではないが、アウトドアは事故やケガと紙一重。キャンプの一酸化炭素中毒であったり登山の滑落や道迷いなど、ひとつ間違えれば生命を失いかねないケースが少なくない。手付かずの山を開拓して遊んでいる自分たちも、そのリスクをいかに回避するかは大きな課題だ。そこで今回は「秘密基地」に常備している安全対策グッズを紹介したい。

チェーンソー使用時に使いたい「チャップス」と「ゴーグル」

まずはチェーンソーを使うときの装備。チャップスと呼ばれるズボンの上に巻き付ける防護服で、刃が触れた瞬間に特殊繊維が絡まって回転をストップさせ、また素材そのものも刃が貫通しにくく二段構えで足を守る。

木屑が目に入るのを防ぐゴーグルも必須であり、ヘルメットや安全靴まであればパーフェクト。前にも書いたが、自分たちの遊び場は携帯電話も繋がりにくく、大きな病院へ行ったり救急車が来るのも結構な時間がかかるため、ケガをしないための対策にはお金を惜しまないようにしている。

火を扱う際に欠かせない「消化器」と「バケツ」

次は消火器と水を貯めておくバケツ。落ち葉を燃やしたり焚き火だったり調理だったり、山の活動では何かにつけて火を使う機会が多い。モチロン十分すぎるほど注意はしているものの、山火事なんて起こしてしまったらシャレにならず、早い段階で新品の消火器をログハウスに設置した。

さらに外で火を使うときは水が入ったバケツを近くに置き、帰るときは鎮火を確認しつつ付近の土にもたっぷり水を撒く。周囲はナチュラルな着火剤ともいえる杉だらけなので、わずかな危険の芽も見逃さず摘んでおくことが必要だ。

動物を寄せ付けないための「スプレー」

野生動物に対する備えは熊スプレー。筆者は残り物を含めて食品は絶対に屋外へ放置することなく、通う頻度もそれなりにあり人間の存在をアピールしているせいか、幸いなことにわれわれの敷地内で熊を一度も目撃していない。

ただ少し離れると林道沿いの木に爪痕があったり、歩いている姿を見たことがある人も多くいるとのこと。チェーンソーや刈り払い機で大きな音を立てて作業していたり、音楽をかけたり仲間と一緒のときに遭遇する可能性は低いが、熊をはじめ野生動物の生活圏にわれわれが入り込んでいるのは確かである。使い方や噴射できる距離を熟知したうえで、作業するときは手の届く場所に置いておきたい。

屋内で安全に過ごすことができる「一酸化炭素チェッカー」

ログハウスで過ごすときに必要なのは一酸化炭素チェッカー。ロフト付きで高さがあるとはいえ決して広くはなく、冬は以前にも書いたとおりストーブをふたつ使用する。さらに料理でガスバーナーを使うこともあるため、上部の小窓を常に開けて換気しているとはいえ不安。

そこで精度の違いや故障によるリスクを減らすため、違うメーカーの一酸化炭素チェッカーをふたつ購入し、念には念を入れてそれぞれ異なる場所に置いている。思った以上に換気できているらしく一度も鳴ったことはないが、就寝中に一酸化炭素中毒で意識不明なんてことはシャレにならない。定期的な作動チェックや電池の交換も必須である。

負傷した際に対応できる「救急セット」

ラストは絆創膏や消毒液といった救急セットだ。応急処置とはいえできるのとできないのでは大違いで、ひととおり揃えたところで大した出費にはならない。とくに重宝しているのは虫に刺されたとき役立つ、毒や唾液を吸い出してくれるポイズンリムーバー。夏はハチやアブが大量に発生するため、虫除けと併せて常備するようにしている。

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人里から遠く離れた自然のなかで過ごすのは確かに楽しいが、すべて自己責任であり、ひとつ間違えれば大事故に繋がってしまう。自分や仲間の身を守るだけではなく他人に迷惑をかけないためにも、万が一の事態が起きた際に対処できる備えを欠かさないのがマナーなのだ。

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