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イマドキの大学新歓イベントは一味違う! 東大・早稲田・青学など合同で開催の自動車部新歓フェスタに期待する企業とOBの想いと

参加者の笑顔

参加者はみな笑顔に!

大学の自動車部の魅力をアピールするイベント

2023年4月22日、静岡県・富士スピードウェイのマルチパーパスコースで「自動車部新歓フェスタ」が行われました。「若者のクルマ離れ」と言われて久しい昨今ですが、そんな言葉を吹き飛ばす学生たちの勢いを感じた会場の様子をリポートしていきます。

クルマを身体で体感しよう!

これまで関西エリアで開催していた自動車部新歓フェスタは2016年に初開催され、今回で7回目。関東エリアでは初開催となりました。新歓フェスタ実行委員会が主催し、株式会社フォースマンが運営。イベント発起人のフォースマン代表・松田氏は、全国規模で自動車部の魅力を伝えたいと、今年度より関東で開催することになったとのこと。当日は開催趣旨に共感してくれたOBや現役学生が全国から集結し、イベント運営をボランティアで協力してくれたそうだ。

当日参加したのは、東京大学、早稲田大学、青山学院大学、中央大学、立教大学、法政大学、國學院大学、日本大学、芝浦工業大学、静岡大学、専修大学、東京理科大、明治大学。

一般的な新入生向けイベントとなると、各大学の環境にもよりますが、自動車部はガレージでの整備風景などが中心となり地味になりがちで、具体的な活動のイメージが浮かばないというのも現実的な問題としてあります。そこで各大学合同でクローズドコースを貸し切り、実際にクルマが走っているところを見せ、同乗走行で体験させ、「クルマ遊びってこんなに楽しんだ!」と新入生に実際に感じ取ってもらおうというのがこの新歓フェスタの一番の狙いなのです。

メインコンテンツは現役競技車両の同乗走行

当日のメインコンテンツは、新入生を主な対象にした同乗走行。現役の自動車部車両をはじめ、ゲスト車両として2022シーズンD1 Lightsチャンピオンで、2023年シーズンはHOUSE INNOVATION RACING TEAMからエントリーしている田野結希選手や、BS 海老名タイヤRX7の葛西 悠治選手、DLクスコWm軽市ロードスターの小野圭一選手、TY FORCEMAN RX-7の藤原広紫選手、YH ワコーズ Wm PTX EB インテグラの坂田佳哉選手、みっちーワークス製 MADシビックのみっちーワークス選手などといった全日本ジムカーナで活躍する選手たちも参加しました。

日常では信じられないようなクルマの動きに新入生たちは驚いていて、同乗走行後は「凄い!」「動きがヤバかった!」と興奮した様子。

そしてサプライズゲストとして、D1GPに参戦する「Team TOYO TIRES DRIFT」の川畑真人選手、藤野秀之選手も登場。D1GP本番マシンのGR86で会場に現れ、学生たちはまさかのサプライズゲストに大盛り上がり。抽選で当選した学生たちを助手席に乗せ、スペシャル同乗走行を実施。田野選手も加えて、3台連なってのドリフト走行を披露し学生たちを魅了していました。

有名メーカーのブースも出展

当日はRAYS、エンパイア自動車、アルパインスタイル、TOYO TIREの4社がブースを出展。自社製品を展示するのはもちろんのこと、学生に向けた自社アピールの場にもなっていました。お昼休憩を挟んだあとは、参加者を4グループに分けてブース見学を実施し、出展企業への理解を深めている姿も。

出展した自動車関連企業としても、学生が少なく売り手市場と言われている昨今、クルマに興味を持った若者たちにアピールできるこの新歓フェスタは、絶好の機会とのことです。

手厚いOBのサポートあってこそのイベント

ここまで大きなイベントを学生が主催し、出展企業も集めるとなると運営はなかなか難しいのではと思ってしまいますが、ここまでの規模で開催できたのはOBの力添えがあったからとのこと。初開催時に主要メンバーであった立命館大のOBを中心にサポートすることで、今回のイベントが可能となったそうです。

OBとしても金銭的メリットがあるイベントではないですが、それでもこのようなイベントに手厚くサポートする理由は、「自動車部文化を継承していってほしい」「若い世代にクルマの楽しさを知ってもらいたい」そんな純粋な想いからでしょう。

若い世代が先輩たちから受けた恩を先輩に返すだけでなく、次の代へと継承していく。そんなクルマ遊び文化が受け継がれていく一幕を垣間見ることができる新歓イベントでした。

※2023年4月28日 14:30 一部記事内容を訂正しました。

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