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「コールマン」の日本未発売のカセットコンロと同じブルーにオールペン! 90年代のランタンは塗装がボロボロでした【おとなの山遊びVol.18】

ランタンペイント

お色直しが終わって秘密基地へ帰還。日本未発売のカセットコンロと並べると、より一層オリジナリティが強くなっていい感じ

友人からランタンをもらえることに

筆者がコロナ禍をきっかけにスタートさせた山遊び。ライフラインの確保など、着実に快適な環境が整いつつある。今回は、友人から使わなくなったランタンを譲ってもらえることに。使えるようにメンテナンスをしようと思ったら……。

ホコリを飛ばそうとしたら塗装も飛んでいった!

大学のときにクルマ遊びを通して知り合った古い友達から、ホコリを被ったコールマンのランタンをもらった。燃料はホワイトガソリンで製造は1996年の1月、正式な名称はわからないが、巷でよく見るタイプだ。

キャンプを始めたころはポンピングの「儀式」が楽しく、ランタンもバーナーもホワイトガソリンで揃えていたが、徐々に面倒くさくなって今はガスとLEDと灯油ばかり。ただし秘密基地の冬はマイナス10℃を下まわることも当たり前で、パラフィンオイルすら凍結しかねない酷寒の地だったりする。もう一度ホワイトガソリンのランタンを買おうか、と考えていたところだったので渡りに船だった。

早速いただいて清掃しようと風呂へ持ち込み、エアダスターでホコリをシュッとひと吹き。するとホコリと一緒にタンクの塗装もバラバラ、見るも無惨な姿になって思わずひとりで大笑い。まさかこんな事態になるとは予想もしておらず、最初に写真を撮っておかなかったのが悔やまれる。

こうなったら元の塗装をすべて剥がしてオールペンだ。次の日に駆け込んだのはクルマの作業でお世話になっており、マイカーの鈑金塗装はすべてお任せしているプロショップ。最初は剥離剤をもらって缶スプレーでDIYの予定だったが、社長から「ちゃんと塗ってやるよ」と嬉しいひと言があり、恐縮しながらもお言葉に甘えさせていただくことにした。

オシャレなブルーでペイントしてスタイリッシュに

タダで塗ってもらうクセに図々しいとは思うが、どうせなら市販されていない特別な色にしたい。アメリカの大手アウトドアショップ「REI」で購入した、日本では未発売のシンプルなカセットコンロのブルーだ。取り立てて特殊な機能はなく価格も25ドル程度とリーズナブル、でも明るいブルーが気に入って山小屋などで愛用している。

すぐに現物を持っていくとすでに剥離が終わり、調色して塗装するだけの状態になっていた。作業してもらっている間にステッカーをインターネットで購入。年代によって違うようだがそこは気にせずデザインとサイズを優先した。タンク部分の塗装はスムーズに進んだものの、てっぺんのベンチレーターでちょっと壁にぶち当たる。

というのも素材がエナメルなうえ塗装(焼き付け?)がメチャメチャ硬く、400番くらいのサンドペーパーで擦るくらいじゃ傷すら付かない。さらにかなりの高温になる部分なので耐熱の塗料が必須と思われ、濃いブルーの純正ベンチレーターを組み合わせることにした。グリーンやレッドより相性がいいのは想像できるし、実際に組み合わせてみるとまったく違和感がない。

生まれ変わったランタンは前の姿が想像できないほどキレイで、カセットコンロとの色合わせもさすが職人のワザといった完璧さ。ただし内部パーツが生きてるかは不明で、補修や交換が必要になる可能性はある。ウワサでは廃盤や納期がかかるケースもあるようなので、早めに試運転をして万全の状態で冬の夜に備えたい!

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